07/09/09 18:24:06
少し補足しましょう。架空の銀行の誕生から視ていきましょう。
(1)10億円の出資金を募った。
資産 資本
現金預け金 10億円 出資金 10億円
(2)いろんな人に合計100億円を貸した
資産 負債
現金預け金 10億円 預金 100億円
貸出し金 100億円 資本
出資金 10億円
(3)他行への振込みが10億円超過した。
資産 負債
現金預け金 0億円 預金 90億円
貸出し金 100億円 資本
出資金 10億円
上記はこの銀行にとってピンチ、というか、ほぼ終わっている状態です。
こうなる前にコール市場で借ります。
(4)コール市場で10億円を借りる。
資産 負債
現金預け金 10億円 預金 90億円
貸出し金 100億円 コールマネー 10億円
資本
出資金 10億円
(1)~(4)の流れを理解しないと政策金利や量的緩和政策についても理解出来ないと思います。
またサブプライムローン問題で銀行間市場が麻痺した時に中央銀行が慌てたのも分かるでしょう。
銀行業って言うのは本質の部分が詐欺(的)なので連携が崩れると一瞬で危機が生じ得るのです。