06/08/16 21:00:13
>>277
>私も日銀当座に十分な量があればよいという立場です。
>そこにあれば『あるものは貸せる』になります。
その『あるものは貸せる』という所が曖昧すぎます。
また、他銀行と決済する時に必ずハイパワードマネーが必要という君ルールも検証に値します。
説明1に戻りましょう。
本源的預金だけは現金で、その後の取り引きは全部預金でやってみましょう。
貸し出す時も『現金』を貸すのではなく『預金』という形で貸し出します。この方が現実的ですし。
準備率は10%で行きましょう。
銀行Aに口座を持つ人をa1、a2・・・で表し、銀行Bに口座を持つ人をb1、b2、・・・で表すことにしましょう。
(1)本源的預金
最初に私が銀行Aに『現金1000万円』を預金するところから始めましょう。この時点で銀行Aの預金総額1000万円です。
(2)a1が銀行Aに融資を申し入れる。
君の立場ではa1が借りられる上限は準備金を除いた900万円です。全て預金という形で貸します。銀行Aの預金残高は1900万円になります。
ところで本当は私が銀行Bに1000万円を振り替える可能性を考えると君はこの融資を断らなければなりませんでした。
(3)a1がa2から何かを買い振込みで900万円を支払う。
銀行Aの口座間で数字が動くだけで決済が行えます。預金が通貨といわれる所以です。銀行Aの預金残高は1900万円のままです。
(4)a3が銀行Aに融資を申し入れる。
銀行Aにはまだ『現金』900万円が温存されています。
しかし、君の立場ではこの900万円はa2が他行へ振り込む時に備えて保有していなければなりません。君はa3への融資を断ります。
(5)a2がb1から何かを買い銀行振り込みで支払う。
銀行Aの預金残高は1000万円に減少し、銀行Bの預金残高が900万円に増加します。
この時、君の立場では銀行Aが所有していた現金900万円も日銀の口座を経由して銀行Bに移転します。
(6)b2が銀行Bに融資を申し入れる。
君は果たして受けるのか?それとも断るのか?
以上、君のとるであろう行動は実に不透明です。丁度、要求払いに備えて全額現金で準備をしている銀行の取る行動と同じです。
説明2なら簡単です。『銀行は預金を創造して貸す。但し準備率を守る範囲で。』