06/05/06 12:18:28
>>8の内容を解説してくれてるところ見つけた。
投稿 JSF | 2006/02/26 12:51:39
URLリンク(banmakoto.air-nifty.com)
輸出拡大によっていくら日本が黒字を蓄積しても、それはアメリカ国内にあるアメリカの銀行にドルで預け入れ、
アメリカ国内に貸し置かれる。日本からの預金は、アメリカにしてみれば資金調達である。
貸し出しなどに自由に使うことができる。
日本は稼いだ黒字にふさわしい恩恵に与らないどころか、輸出関連産業を除いて国内消費は慢性的な停滞に
喘いでいる。停滞の原因であるデフレはなかなか出口が見えない。
日本の黒字がドルとして流入したアメリカはどうなのか。ドルはアメリカの銀行から金融市場を経由して
広く行き渡り、アメリカ経済の拡大のために投下されている。日本の黒字は結局、アメリカが垂れ流す赤字の
穴埋めをし、しかもアメリカの景気の底上げに貢献しているのである。・・・
輸出で稼いだ黒字を日本がドルでアメリカに預け、日本の利益ではなく、アメリカの利益に貢献している限り、
円高圧力もデフレ圧力も弱まることなく、政府・日銀がいくら財政支出や金融緩和というデフレ解消策を講じても、
一向に持続性ある効果は現れないのである>
幸い、最近この貿易構造がかわりつつある。日本の貿易相手国が中国をはじめとするアジアやヨーロッパに
シフトしたことで、日本の対米黒字の割合が相対的に低下したからだ。こうして日本がデフレから解放される
チャンスがここから拡大した。
しかし、問題はすでに厖大なドル建て資産をアメリカに持っていることだ。
日本人の汗の結晶であるドル建て資産が、今後ドル安で何百兆と失われる可能性がある。
こうした形で、アメリカは最終的に日本の資産を合法的に手に入れようとする。
「今後も減税を恒久化し、09年に財政赤字を半減する」というブッシュの一般教書の宣言は、
これからも日本をはじめ、世界から資金を調達するという意思表示と読むべきなのだろう。