06/03/03 18:39:00
牛ふんからガソリン
肥料以外活用 研究活発に
バニラ芳香成分も
牛のふんが肥料以外に友好活用できるかを探る技術開発が活発になってきた。
東京農工大学はガソリンを作り出すことに成功。積水化学工業などはバニラの芳香成分である
バニリンを抽出した。牛のふんは年間約40万トン発生、肥料向けだけでは処理が追いつかず、
畜産農家を悩ませている。
東京農工大と産業技術総合研究所の研究グループは、金属容器に100グラムのふんと複数の
金属触媒を入れ、30気圧の圧力をかけてセ氏300度に加熱した。ふんに含まれる水分が水と水蒸気の
混ざった「亜臨界」と呼ぶ状態になり、成分を分解。60分後に約1.4ミリリットルのガソリンができた。
容器を大型化し量産タイプができれば、ふんの処理に困る畜産農家に需要があるとみる。
5年後に実用化を目指す。
(以下略
日経06/03/03 朝刊