04/03/02 19:38
政府が発表する数字や新聞社の調査では日本経済は一時の苦境を脱し、完全にV字
回復をとげているようにも見える。しかし、そう実感している人はほとんどいないだろう。
では、その収益はどこにいってしまっているのか。一部金持ちや勝ち組に集中している
のだ。株式市場がやや活気付いているのは、そうしたカネ余りが背景にある。そこで、
庶民のささやかな抵抗術として、わずかな資金でも購入できる新規公開株をご紹介しよう。
「雇用者報酬というサラリーマンに払われた給料の総額はGDP統計では前年同期比で
マイナスなんです。だから経済はものすごく成長したけれど、サラリーマンには払われて
いないというのが実態です。サラリーマンの中でもごく一部の勝ち組の人が成功報酬で
がばっと取って、他の人は下がるわけです。ですので、分配の問題なんです。ごく一部
の金持ちにみんなおカネがいっているから、景気浮揚感がないんです」
(経済アナリスト・森永卓郎氏)
「景気がよくなっているという話は聞いたことがありません。リストラや減給している分は
資本家に行っているんです。労働者がズルズルと落ちていって、おカネを持っている資
本家のところにおカネが集中する二極化なんです。金持ちはすごく儲かっていますよ。
電化製品がGDPを引き上げたといっても、50インチのハイビジョンテレビは100万円とか
するわけです。普通の人は買えないですよ。金持ちがバンバン買っているわけです。
小泉改革は二極化を目的にやっているので、着々と構造改革が進んでいるということ
ですね」(前出・森永氏)
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