07/01/16 21:00:20 CngmHQjK
>>40のつづき
『ヤクザが消滅しない理由』
一方アメリカ法執行当局者に、ハワイやカリフォルニでヤクザの広範囲にわたる投資が露見しはじめた。
日米間の資本の巨大な動きを隠れみのにしながら、ヤクザの不正な利益が不動産、ホテル、そしてバーやレス
トラン、ナイトクラブなど日本人が水商売と呼ぶものをとおして、合法的な姿で運用されていた。
81年には、ヤクザはアメリカの警察のみならず、一般からも注目を集めだしていた。マスメディアには「日本
のマフィア上陸」という記事があふれた。『ニューズ・ウィーク』でも『ロサンゼルス・タイムズ』でも、全国
ネットや地方ネットのテレビ局でも、ヤクザを紹介し、その活動をあばき出した。そこに描かれている姿は「黄
禍(黄色人種が勢いを増すことで白色人種が受ける被害)」であり、アメリカの貿易問題にスケープゴートを必
要としている人々が簡単に飛びつけるものだった。
対日貿易の巨額赤字に対する腹いせであろうか。アメリカには昔流行った人種差別が吹き荒れている。この差
別を増幅するのにヤクザがおおいに役立つと考えるなら、それは甘いであろう。ヤクザはアメリカに脅威を与え
る存在そのものなのだ。