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キヤノン工場残酷物語 登録派遣青年の実態 大分 天引きで手取り10万/歩速も管理
バスは“護送車”/給料日前は空腹
「正社員になりたい。けど、やっぱり難しい」。秋野幸一さん(30)=仮名=の希望と現実です。
大分市のキヤノン工場で登録派遣社員として働きます。二十五歳の時、大手請負・派遣会社の日研総業に登録。
大分県外でしばらく働き、昨年、地元に帰ってきました。いま大分市内の日研総業の寮で生活しています。
派遣会社は寮の合鍵を持っていて、仕事に出てこない若者の部屋を勝手に開けて、仕事に連れ出しにくること
もあるといいます。プライバシーもなく、現代の“たこ部屋”です。
手取りは月十二万円程度。それでも、病弱な父親のため毎月五万円を実家に仕送りしています。
「このままの不安定な仕事では、結婚もできない」と心配する父親。その顔を思い浮かべると切なくなるとい
います。マイクロバスで工場を行ったり来たりの生活。「寮や工場に鉄格子があるわけじゃないけど、見えな
いオリに入れられてるよう」だとつぶやきます。「正直、毎日の生活に追われ、自分のやりたいことが何かを
考える余裕がない」とも。趣味のドラムをたたく余裕もありません。
工場では今年、他の工程で働く労働者が「派遣」から「請負」に切り替わったといいます。変わったのは名
前だけ。働く人も仕事内容も何も変わっていないと彼らは口々に訴えます。
キヤノンは、派遣労働と請負の切り替えを繰り返し、派遣労働なら一定期間たてば会社が直接雇用をしなけ
ればならない責任を今も逃れ続けているのです。
URLリンク(www.jcp.or.jp)