06/03/32 01:01:49
「全学連のコミューン型再編を！」って、実は日大等をはじめとする全共闘には在ったんだよね。
荒は「ポン大」と言って差別し愚弄してたけどさ！ｗ
バリストを貫徹していた闘争委員会としては相当な屈強さを誇るよ、日大全学共闘会議は。
そして自分の足下の早大にも反戦連合という自然発生的なコミューン組織は在ったというのに……
荒は明大学館にばかり籠っていたから、その辺の事情を全く把握、評価していない。
まあ、漫画をはじめとする文化は世相に反映されるものだし世相に問題提起をする場合もあるけど、漫画に及ばずながら今は『三丁目の夕日』みたいな懐古的なものが流行ってるよね。
あの漫画自体は二十年前からあるけど、今の時代に映画化興業するというのは格別な意味が在るのだろう。
『プロジェクト×』と同様に「元気だった日本を取り戻せ！」「日本人はこんなに優秀だった」みたいなね。
バブル崩壊後に自身を喪失し希望が持てず苦悩しているなかで過去の良かった時代を懐かしむ気持ちは解る。
だけど、それは飽くまで自慰的な行為にしか過ぎない。
丁度、二十年前に双子の財政赤字を抱えレーガノミックスが破綻しようとしていたアメリカにて『バック トゥ ザ フューチャー』が制作－公開され、アメリカ人がベトナム戦争を知らなかった輝かしい５０年代を懐古したのと全く同じ背景と現象だ。
経済的格差が進行していくなか、これからは物質的豊かさに希望を見出そうとするのではなく、映画『三丁目の夕日』の宣伝句にあったように「携帯もパソコンも無かったけど楽しく希望に満ち溢れていた」だろう。
内面から過去に遡行し洞察するのなら解るが、単に現在を嘆き懐古するブームは俺は認めたくはない。