06/03/29 08:32:31
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いや確かに、機械的な反映論の批判とかはそうなんだけどさ、もっと実践的な
ところにつながるような批判っていうのはなんかよくわからないんだよね。
むしろ、既成の共産主義を真の理論によって支えるっていうか・・・
新左翼ってさ、結局日共の六全協を実際の契機にしてるとこあるでしょ。ようするに
議会主義的平和革命路線への左からの批判。(大きくはフルシチョフ平和共存路線)それと、ソ連的な現実に対する
批判。
新左翼は結局、その二つのどちらにも人間の要素を補填することでのりこえようと
した気がすんだよ。
一つは、史的唯物論の公式によって、平和革命路線が基礎づけられ、現在が革命闘争
を組織する時期ではないことが先進国革命として定式化される。
これに対して、新左翼は前衛党による主体的な情勢の切り開きという人間の
能動性を対置するわけだよな。また、ソ連的現実に対してはそれこそ「人間」
を補填して前衛党の物神化に対抗しようとした。梅本なんかがそうだろ。
で、宇野は資本の運動を閉じた円環で証明する方法としては弁証法を
認めるけど、歴史的発展の弁証法については科学と呼ぶことはできないって
いうわけで、ようするにそれ以上は現状分析に対して、革命党の戦略・戦術という
人間の能動性によって切り開くべき政治の役割だって主張だ。
そうすると、新左翼的な方向と全く合致する。
で、広松ってのは、どうなのかなと。むしろ、マルクス主義がブルジョアヒューマニズム
を超えた思想であって、そんな余計なものを持ち込むことこそ思想的な後退だ
って感じだろ。