【須藤君追悼!】80年代ブントを語れ16【荒糾弾!】at KYOUSAN
【須藤君追悼!】80年代ブントを語れ16【荒糾弾!】 - 暇つぶし2ch473:sage
06/03/07 23:36:32
「すごいでしょ?」とタケナカが静かに言った。「だからドラッグってのは
使い方次第なんだって。ただ法律で認可されているか禁止されているかだけ
の違いなんだよ。だって酒だって立派なドラッグだぜ。日本人は酒飲みに
甘い国民性だから、酔っぱらいには寛大だけどねえ、イスラムの国じゃ酒
の方を禁止している国だってあんだよ。酒だって人は死ぬからね。なにも
スピードやハッパばかりが危険だって訳じゃない。砂糖だって中毒性がある。
もちろんたばこだってそうだし。ハッパはOKって国なんてけっこうあるん
だし。それに戦争中や戦後の復興期にはヒロポンって名前で覚醒剤を日本
でもおおっぴらに売ってたんだ。覚醒剤もスピードもエスもヒロポンもシャブ
も同じモノだから。あれをキメればおっかないことでも何でもやれるし、
夜も寝ないで働けるし、国力をつけるため国民を働かせるにはいいもん
だったんだ。ヒトラーだってポン中だ。特攻隊はみんな、エスをキメさせて、
片道の燃料の戦闘機に乗せて、飛ばしたんだから」

474:sage
06/03/07 23:37:43
「ミュージシャンや作家も、みんなやってんだろ?」と久慈が言った。
「みんなって訳じゃないだろうけど……。でもやってる人はけっこういるん
じゃない? 確実にやってなきゃこんな表現はありえないような小説とかっ
てあるもん」
「高岡のおねえちゃんはさー、クスリなしでトリップできなきゃホンモノ
じゃないとかって、よく言ってたな」
「高岡の話はやめろ!」とナカオカタクミがいきなり怒鳴った。
「どうしたの?」とタケナカが優しくタクミの方を見ると、なんでもない
よ~、とタクミはへらへらした。「ねえ、みんな、鍛冶屋町に行こうよ、
早く行こうよ、アンジェラでもいいからさ」


475:sage
06/03/07 23:39:17
「高岡さんのようなことを言うヤツって、よくいるよね」とタケナカがタクミ
を無視して久慈に応じた。「でもそんなふうにドラックを敵視する方がヘンだ
よ。大事なのは使い方だろ? まあ、久慈さんもこういう体験した訳だしさ、
ちゃんと正しい知識をもってやってほしいしね、こんな本があるんだけど読ん
でみな」とタケナカは医学書のような厚い本を手提げから一冊取り出した。
 久慈夏雄はその本を受け取った。せっかく落ち着いてきたと思ったらまた
タクミが、文学に何が出来る、革命だろ、と言うなり爆笑した。いい加減に
しろ、なにがおかしいんだ、と久慈夏雄はタクミを叱るなり不覚にもまた
笑い出した。

476:sage
06/03/07 23:41:14
半ば強制労働のような気分で笑いつづけた。タケナカだけが平然とそんな
二人を眺めて、自分もまた煙を吸い込んでいた。
「これでドライブとか行くと、すごく気持ちがいいんだよ、とくに夜明けだね」

     ☆

 白井誠司宅と久慈夏雄の住む公然アジトに、毎日のように、ナカオカタクミ
から電話があった。千円だけでいいから貸してよ、というお決まりの内容だ。
ナカオカタクミにとって、とにかく、毎日、ただその日一日を生き延びるため
の千円が必要なのであった。彼には収入がない。妹もいない。だから、千円
だけ、誰かに請求する。それだけのことであった。


477:革命的名無しさん
06/03/07 23:41:32

反戦ネットワーク所属、LPG様。

6日、朝9時頃から、7日、朝9時頃までの当スレでの落書きは34回です。これまでの最高は、3月3日の139回です。

以下のような行為はおやめ下さい。このAAを数分間隔で60回以上も書き込んだあげく、「粉々に粉砕してやった」などと「自慢する」LPG様。とても「正常な方」とは思えません。
これ→スレリンク(kyousan板)l50
これ→スレリンク(kyousan板)l50

あなた様の、「精神異常者だから何でも許される」という考え方は、精神異常者であるご自分に対する甘えであり、「精神異常者」の「悪用」であると私たちは考えます。話は違いますが、LPG様の「おいら、ワールドピースナウの
実行委員を卒業して、今は九条の会の事務局員やってんだ~」という自慢話。やはり嘘だったそうですね。それと、「おいら、ブントにほめられちゃった~」といってみんなに自慢している下のファイル、あなたのことなんて
一言も書いていませんよ。
          ↓
URLリンク(www.bund.org)

「LPG様の強制入院に反対し、温かく見守る市民の会」及び参加賛同人一同


478:sage
06/03/07 23:42:42
 シライは両親と同居していた。
 彼の父親は腕がいいことで評判の大工の棟梁。彼の家の電話が会社の電話
だ。必ず彼の母親がまず電話を取る。ナカオカタクミは百も承知だ。
「奥さんよー。あんたンとこの御曹司、セイジのヤツに貸しがあんだよー! 
すぐ金返せって、耳そろえて持って来いって、そう伝えとけえー!」
 そうナカオカタクミはシライセイジの母親に電話ですごんでみせる。白井
誠司の母親は怒り、その怒りはまず息子に向かう。何も知らない息子も母親
の怒りに当惑し、その原因がナカオカタクミだと分かると怒りに火がつく。
シライは怒ると見境がない。平和な白井家の中はパニックをおこし、想像を
絶する波風がたつ。だがそんなことなどナカオカタクミにとってどうでも
いいことであった。とりあえず、怒ってでもなんでも、シライセイジが彼の
家まで来ればいいのだ。シライは、必ず、金を貸してくれる。まず来させる
ことがかんじんだ。ナカオカタクミはお見通しだった。


479:sage
06/03/07 23:44:03
 シライセイジは極道だ。でも優しい性格なのだ。つまりハンパ者なのだ。
観念極道。任侠とか男道を大マジメに語るのが特徴だ。弱気をたすけ強き
をくじくなんてヤクザ、映画と劇画のなかだけのフィクションであり、
現実には存在しない。ヤクザも金が全てだ。ナカオカタクミは狂気と
非常識と無軌道によるカモフラージュの裏で冷静な打算を働かせて
いたのである。

480:sage
06/03/07 23:46:30
 たとえば、久慈夏雄。
 あの共産主義者はシライのようには、いかない。そもそも久慈夏雄には
自由になる金など、ない。ナカオカタクミはちゃんとわかっていた。彼自身
が数年前まで新左翼党派の活動家だったのだから、当然だ。新左翼という
連中は他党派からの批判にいつも怯えているものだ。党派だけではなく全て
の他者、世界中の全ての言論と、そして自分自身の内なる批判にびくびく
している。彼ら左翼たる者は、全ての人民に対して自らを正義として体現
する義務が、糞をしててもオナニーをしてても、いついかなる時でも、ある。
だから左翼は差別につながるあらゆる可能性を日常生活のどんな細かい部分
であれ回避しようと多大な気苦労をしているものなのだ。
 今のナカオカタクミは障害者である。
 だから久慈夏雄は彼のめんどうをみてくれるに違いない。たとえ借金して
でも、めんどうをみてくれるだろう。だが貧乏な左翼からひっぱれる金には
限度があるから、やはりシライセイジだ。
 つまり共産主義者も任侠も、弱者の味方を美徳にしているところで、実は
同じだ。この世で弱者ほど強いものがあるだろうか?


481:sage
06/03/07 23:47:35
 タケナカだけは、ダメだ。
 なぜならタケナカが弱者だからだ。わがままがある。自分の快楽にだけ貪欲
な。弱者はアテにならない。
 それなのにあの連中ときたら、自分で自分のことを、タクミよりはまだマシ
だなんて思ってたりするもので。お笑い草だ。本当はみんな同類さ。みんな、
ダメ人間なのさ。ただ自分のことをいいヤツだと思いたがってるだけの愛すべき
アホども。いらぬ心配さ~。
 どうでもいい。関係ねえ。とにかく俺に、千円、貸して。
 ナカオカタクミはいつもそれしか考えていなかった


482:sage
06/03/07 23:49:12
 シライがナカオカ・ハイツの駐車場を横切って玄関前にジープを乗りつけると、
すでに古いネズミ色のクラウンが停まっていた。そのクラウンのボディ全体には
ヤスリが掛けられていて、フロントグリルとバンパーがなく、4枚ドアの後の
一枚だけがなぜか白で、モールもそのドアだけずれている。車検制度があるこの国で、
ここまでひどい車にはなかなかお目にかかれない。アイツが来てる……、
とシライは舌打ちした。
 タクミいー! とシライは母屋の玄関の割れたガラス戸の中に向かって
怒鳴った。


483:sage
06/03/07 23:50:35
こっちこっち、とナカオカタクミが離れの小屋から彼を呼んで手招き
していた。その中にアルミをライターで炙って吸引しているタケナカ
テツの姿も見えた。
 やってやがる、とシライはいまいましげにひとりごちた。
「見てよ見てよ」とナカオカタクミがまるで子供のようにはしゃいでいた。
「これ、もともとは妹夫婦が住んでた『離れ』なんだけどさ、使えるで
しょー? 今日、みんなでこの小屋を改造したんだ。久慈さんもいた
けど、今、コンポを取りに行ってるんだ。このテレビなんか『本館』に
あったやつだけど、ちゃんと映るんだよー。これで裏ビデオだって見ら
れるよー。カセットコンロもあるから料理もできる。これからみんな、
ここでアジト生活、やろうよ! いいだろ?」
 ナカオカタクミの脳天気な態度にシライの怒りは爆発した。


484:sage
06/03/07 23:52:02
「うっせー! 黙れっ! テメエよ、うちの親に何て言った? 何て言った?
忘れたとは言わせねえからなあー! 何だあー? 金を返せだあー? ああ?
俺が、いつ、テメエから、金なんか借りた? テメエこそ金返せよ! 今すぐ、
返せ! ブッ殺してやろうか、タコ! テメエのせいでな、オフクロの身体の
具合が悪くなっちまったんだよ! どうしてくれんだ、ああー?」
「ガス、止められちゃったんだ」とタクミは平然と答えた。
「関係ねえ!」
「ねえ、アニキ。千円、貸して」
「うっせえー! テメエ、ひとの話を聞けよなあー!」


485:sage
06/03/07 23:54:57
 入り口でシライとタクミが会話にもならぬ会話をやりとりしているのを
奥で聞いていたタケナカテツが、二人をとりなすように言った。
「とりあえず、キミたち、そんなとこでお喋りしてないでさ、あがったら?」
 シライは、深呼吸をして、中に入った。
「これから、ここを『別館』と呼ぶことにするからな」
 ナカオカタクミが、まるで部下に命令するみたいな言い方でシライに
そう言った。
 シライは『別館』にあがって応接室から調達されてきた本革の大きなソファー
にどっかりと座り、なげやりに言った。
「勝手に呼べよ、バカ」

486:sage
06/03/07 23:56:39
 どうせこの生活破綻者のキチガイから金なんか引ける訳もないのだ。
 タケナカは部屋の中でもあいかわらずサングラスをつけたまま、熱心に
裏ビデオを見ていた。タケナカはアルミからジュッとたちのぼる煙を器用
に鼻の穴に挿したストローで吸い取ると、息を止めたまま、うんっうんっ、
とテレビの画面を指さした。何かを訴えたがっていた。次々に裸の女が
入れ代わってペニスを舐めているだけの裏ビデオだった。
「どうしたの?」ナカオカタクミが訊いた。
 プッハアー。止めていた息を勢いよく吐き出すとタケナカは、言った。
「これこれ、ここ、ここ見てよ、もう一回巻き戻すからね、ここ、よく見て、
ほらほら、よく見て、もう一回巻き戻すね、……ほらほら、ここだよここ、
この、ゆっくりのフェラ、うわっうわっ、勃ってきちゃうよね、女のこの
背中、頬っぺた、このくぼみ、影の具合なんか、どうよ? なっ? どうよ?
 最高だと思わない? ほらほら、もう一回巻き戻すからね、今度こそよく
見てよ、いい? ほらほら、ゆうっくり、ゆうーっくり、口だけで、口だけ
だよ、うわっ! うわっ! あんなこと、あんなこと」
「いいねえー!」とナカオカタクミが涙を浮かべて笑った。


487:sage
06/03/07 23:58:09
 垣根の向こうを隣のオフィスビルのOLたちが帰ってゆく。明るい健康的
な声が聞こえて来た。ありふれた常識の世界。この別館なる魔のスポットに
いるだけで、あの日常から遠く隔てられていくように感じられた。シライが
そんなことを考えているとナカオカタクミが開け放った窓から外に向かって、
叫んだ。おねえちゃん、セックスしようよおー! 裏ビデオのボリウムも
大きい。ほら、こうしてほしいの、してほしかったら言ってごらん、ちゃん
と言わないとしてあげないよ、ああ、だめえ、そこ、そこ、ああン、もう
入れて入れて……、そんな月並みなセリフ。遠くから子供たちがはしゃいで
いる甲高い声が聞こえた。春の夕暮れの日差し。シライは固く心に決めた。
ここには二度と近づくまい、と。

488:sage
06/03/07 23:59:21
 だが、残念ながら、この時点ですでにすでにシライセイジは『別館』の
メンバーになっていたのだ。
 その日の夜、タケナカとナカオカタクミ、そしてシライの三人は鍛冶屋町
を明け方まで飲み歩いていた。

489:革命的名無しさん
06/03/08 02:01:53
またワラビーの荒しかよ。。

490:革命的名無しさん
06/03/08 02:26:57
>>489
おまえ、反復による学習能力が犬以下だな。

491:革命的名無しさん
06/03/08 03:14:49
センキによるかかる荒しこそ真実の証!
今こそ須藤問題を明らかにしろ!日向よ

492:革命的名無しさん
06/03/08 05:34:42
>>477さん、愚息の親友です。

私、「共産党の単独政権、もうすぐだね、おかあさん」が口ぐせの反戦ネットワークのLPGの友人、HN、「まっぺん」の母、「かめ」でございます。
「たまさん」のお話では、LPGというお子さんは、愚息、「まっぺん」同様、子供の頃は、「おいら、頭の悪さと給食の早食いは誰にも負けない!」と自慢するとても自覚にあふれた素直な子供だったのに、いつの頃からか大阪の
「黒目」という方の影響を受け、ますますひどくなってしまったとか。この黒目という方は、「大阪の恥さらし!どアフォ!」といわれ、近所の子どもたちに、淀川に投げ込まれること、数えきれないそうです。毎日のように電話を
よこして、「まっぺんさんよ~、馬鹿はかぜをひかないというけど、あれ嘘だぜ、おれ、昨日、川に投げ込まれてかぜをひいてしまった、LPGはいつも「おいら馬鹿だから絶対にかぜひかない!」と自慢しているけど注意した方が
いいぞといっておいた、まっぺんさんも気をつけてな」と注意を促してくれたそうです。私が、「たまさん」に「お子さんの頭、いつ頃からおかしくなったの?」と聞くと、「あの時、泥酔したお父さんを受け入れたばっかりにこんなことに
なってしまって、それがくやしくて」といいながら、柱に何度も額を打ち付けて泣いていました。下のファイルの下段にあるメールでの嫌がらせ、LPGの犯行に間違いないと愚息が申しております。友人の母とて無関係ではありえません。
今までの大罪をお許し下さいませ。深くお詫びいたします。
URLリンク(www.geocities.co.jp)


493:革命的名無しさん
06/03/08 09:07:35
須藤には普通の暮らしは出来ないと思う。彼にとってブルジョア生活に戻るのは
敗北と一緒、それに辞めていった者を批判していた手前、どうする事も出来なかったんじゃない?
フリーライターが彼の「職業」だけどどっかの誰かさんみたいに女装までして仕事をすることも彼の
プライドが許せなかったんでしょう。


494:革命的名無しさん
06/03/08 16:23:34
女装をするのはプライドのないヤツだといいたいのか?
そういうお前の「プライド」に問題を感じるがな。

495:革命的名無しさん
06/03/08 17:11:12
オカマにだってプライドはある
ましてや
ブントにだって・・・

496:革命的名無しさん
06/03/08 18:10:17
いや、もはや粗にもブントメンバーにもプライドなどない
粗には、自己顕示欲と権力欲だけはあるが
メンバーにはそれすらない

497:革命的名無しさん
06/03/08 19:05:51
元々女装趣味のない人が仕事のために女装する。
元々女装趣味の人がカムアウトして仕事する。

大きく違うな。

498:革命的名無しさん
06/03/08 19:08:53
須藤って義やのこと?

499:革命的名無しさん
06/03/08 19:11:13
アメリカのテレビ・コメディ「Sex and the Ctiy」においては、女性のセックスや老いが赤裸々に語られている。
主人公の女性たちはロマンティック・ラブ・イデオロギーを内面化してはいるが、それが幻想で神話だとも理解し
ている存在として描かれている。これだけ大衆的なメディアにおいてこれだけ性や老いが語りうるものとなったと
いうことからしても、女性のステレオタイプの変化は否定しえないものとなっている

500:革命的名無しさん
06/03/08 19:12:41
80年代のフェミニズムの目標とした女性の権利の獲得は現在ある程度実現し、
ステレオタイプな性役割もかつてより強制力が弱まり、自分が生き方を選択す
るのだという意識が強まっている。女性の変化に対し反動的風圧も強いが、現
実が変わってきているからこそともいえる

501:革命的名無しさん
06/03/08 19:55:33
深笛は、粗の邸宅購入やポルシェ購入を革命詐欺師と批判しているが、
粗の罪状は、そんなものではない
まず邸宅は一件ではない。
現在の邸宅建設の前に、谷原の旧赤石印刷跡地にも
数千万円をかけて、邸宅を建設している
当初は、粗夫妻とイヌが二階を占有、一階は地区アジトとして
使用することになっていたが(もちろん家賃はただ)
「狭い」とごねだし、7000万円以上かけて一軒家の自宅を
組織に建設させた。名目は「退職金」。
7000万の退職金とは、たいしたものだ
さらに、粗はそれだけでは満足できず、別荘建設に着手。
それも手に入れてしまった。その資金も数千万。
名目上、それはブント農場とその管理棟となっているが、
粗が引退して管理人になるそうだ。
現在の自宅も占有、さらに管理人と偽ってブント農場に
別荘まで手に入れてしまったわけだ
粗および粗が社長の実践社は、
まんまと一億以上の資産を手に入れたというわけだ
新左翼の指導者で、ここまで組織資産の個人的簒奪という犯罪行為を
おこなった者がいただろうか。確かに傑出した指導者だ



502:革命的名無しさん
06/03/08 20:19:23
そんな孫子を敬愛し、人生の全てを捧げ
死へと追いつめられていった同志須藤は
哀れだったという以外ない
許せない


503:荒
06/03/08 20:21:52
コケ戦の末に自滅したヤツに用はない!

504:革命的名無しさん
06/03/08 21:01:18
>>503
荒さん、こんばんわっ

505:革命的名無しさん
06/03/08 22:02:50
>>498


須藤≠ギヤ

506:sage
06/03/08 22:09:27
 鍛冶屋町という地名は実在しない。
 もともと城下町の一部で江戸時代に鍛冶屋がいた町だが、現在は中央四丁目と
いう。中央一丁目は県庁や市役所、銀行や証券会社などのオフィス街で、二丁目
から三丁目は商店街だ。馬の背のような高台に町は在り、北側に川が、南側に大
きな湖が町を挟んでいる。そんな拡がりようのない町のはずれに四丁目はある。
ネオンでそのあたりの夜空だけぼんやり明るい。田舎の雑然とした夜の町。そこ
を中央四丁目と呼ぶ地元の人はいない。昔ながら「鍛冶屋町」と呼ぶ。戦後しば
らく『赤線』と呼ばれる公娼宿がひしめいていたエリアだ。新宿歌舞伎町の十分
の一にもならない小さな歓楽街だ。
 鍛冶屋町は交番のあるおおきな国道の交差点から東側一帯にあった。その外れ
に、鍛冶屋町公園という小さな児童遊園地が在る。ブランコやシーソー、砂場ま
である。花の落ちた桜のみずみずしい葉がネオンを映して夜に輝いている。不思
議なことに鍛冶屋町のまん中にそんな児童公園がある。あたりの路地は違法駐車
で毎晩いっぱいになった。公園から国道までつづく一方通行の道がいちばん鍛冶
屋町でにぎやかな通りだ。
 この通りを「梅の実通り」という。


507:sage
06/03/08 22:10:45
 鍛冶屋町公園から梅の実通りに入るとけばけばしい電飾だらけの飲食店
ビルが林立していて、適当にクライスラーを停めると、シライと久慈とタ
クミの三人はトラップ・ビルの方に梅の実通りを歩きはじめた。
 トラップ・ビルは鍛冶屋町でいちばん大きく目立つビルだ。屋上からレ
ーザー光線が夜空にやたらと放たれ、金色にライトアップされていた。ま
るでSF映画に出てくるタワーみたいだ。
 トラップ・ビル前の路地には、いつも飲み屋の女の子たちがおおぜい立
っている。この界隈のどの店に行くのにもその路地を通らなくてはいけな
いからおのずと女の子たちもそこに集まる。挑発的な格好で次々と道行く
酔った男たちに声をかけている。どこ飲みに行くんですかあ、という決ま
り文句。俗に「ビラまき」という。


508:sage
06/03/08 22:11:50
 ふだん女と縁がない男でもこの街に来れば女の方から声をかけてくれる。
しかもみんなレベルの高い女ばかり。普通では考えられない。そう久慈
夏雄ははじめてこの鍛冶屋町に足を踏みいれた時に思った。女にもてた
ことなどない彼は当惑したものだ。だがそれも何回かこの町に来るうち、
慣れた。それが彼女たちの仕事なのだ。仕事じゃなければ、ありえない。
わかりきっていることだ。

509:sage
06/03/08 22:13:02
 シライは第一ビル9階の『ボルサリーノ』のチイママにつかまっていた。
 ビラまきの女たちを相手にお喋りするのが好きなのは、四人の中でも、
シライとタケナカだけだった。久慈は二人の後ろで手持ちぶたさに無意味
な笑顔を浮かべているばかり。話題がない。タクミはお喋りが始まると
いつもいなくなる。シライとタケナカは女の子といつまでも喋っている。
そんなのナカオカタクミには耐えられないことだ。女なんかと喋って何が
楽しいのか。彼には決して理解できない。


510:sage
06/03/08 22:13:57
 その日もシライがポルサリーノのチイママと楽しそうに喋りだしたから、
ナカオカタクミは勝手にその場を離れ、先回りした。
 第一ビル入り口の階段に座って、ギターを掻き鳴らし、自作の歌を歌う。
彼はアコースティック・ギターを持ち歩く放浪の吟遊詩人だ。彼の前を行き
交う酔っぱらいども。まるで県立T病院で廊下を歩いていたイワシどもと
そっくりだ。侮蔑の目でナカオカタクミは行き交う男女を眺める。そして
歌う


511:sage
06/03/08 22:14:35
 権力をくれ金をくれ
 愛嬌振りまく可愛い悪魔たち
 お店の中は真っ赤な春だよ
 女に騙されるのがお好き
 花束持ってけ
 札束持ってけ
 汚れちまった悲しみ万歳
 ああ
 無駄使いはいけません



512:sage
06/03/08 22:15:57
 ヘレニズムの建築様式を安っぽく真似したビルの入り口には、色とりどり
の店舗の内装の写真が並んだ電光パネルが掲げられ、タクミの寝癖のついた
髪の上にJCBやVISAやマスターなどのカード会社のロゴが並んでいた。
タクミのオリジナル・ナンバーはどれも何かのパロディーみたいな歌ばかり
だ。真っ赤な顔でヤケクソにシャウトするタクミの姿を認めると、白井と久慈
は歩みを止めた。顔は引きつっていた。タクミも『ボルサリーノ』のチイママ
に手を引かれて来る白井と久慈を見つけた。当然、タケナカはまだ合流して
いない。風呂に入ってからすぐ行くから、と彼は言っていた。毎度のことだ
った。それよりもあの女、たしかアケミだったな

513:sage
06/03/08 22:17:58
「アケミ!」
 ギターを持ったままナカオカタクミは駆け寄って、これから結婚しよう、
とアケミの尻を撫で回した。アケミは目鼻立ちのキリっとした美人でスー
パーモデルみたいに痩せている。尻の触り心地もおのずと骨っぽくて、
あまりよくない。しかもカラオケのやりすぎかうるさい中でいつも大きな
声で客に甘えているからか声はハスキーに枯れていて、こいつにツッコん
でもどんな声であえぐかだいたい想像もついてしまう。あおっあおっ、
なんてオットセイみたいに啼くんだろう。あまり興味の沸く女じゃないが、
とりあえず、女なら何でもいいやー。そんなナカオカタクミの無機質な触り
方に女が怒りはしないかと、少々だが、不安を覚えた。指も入れた方がよか
っただろうか?
 アケミは本気の悲鳴をあげた。予想通り。


514:sage
06/03/08 22:19:14
 ざけんなよ! ナカオカタクミ! あんた、いつも、誰にでも、そう言っ
てるじゃないの! こないだなんか、何のつもりよ、あたしとユキコにお寿司
を食べて同伴しようとかって誘っといてー、来なかったでしょ! あの寒い
なか、あたしたち、ずっとトラップビルの前で待たせといて! ナカオカ
タクミー! ほんっと、あんたは、最低だ! 鍛冶屋町でいちばん、最低男
だ! そう怒鳴りながら加減なくアケミはナカオカタクミのジャケットの襟
を掴んで、猛然と抗議した。
「ありがとう。そんなにまで俺のこと」とタクミがへらへらしながら嬉しそう
にキスしようとした。


515:sage
06/03/08 22:20:27
「何を聞いてんだ?」とアケミがナカオカタクミの頬を張った。
「まったくもうー。ちゃんとわかってるってー。俺を愛してるんだろ?」
「だれが!」
 アケミと白井と久慈の声がみごとにハモッた。
 ナカオカタクミはすでにかなり酔っていて、そのうえドラッグもキマっていた。
思考力もバツグン。すぐに新しい歌のフレーズが浮かんできた。ブルースだ。

 男も女も口説きもんく
 相手かまわず口説きもんく
 もんくがあるなら口説きもんく
 いつでもだれでも口説きもんく
 いっそ一緒に死んでみようか
 無差別テロみたいなもんだから
 ここは鍛冶屋町
 ああー 鍛冶屋町心中


516:sage
06/03/08 22:21:58
 ナカオカタクミの歌を聞いていると、誰もが何となくバカバカしくなってしまう。
タクミ・マジックだ。みんなでガラス張りのエレベーターに乗った。エレベーター
の中でも廊下でも、ナカオカタクミはギターをジャカジャカ鳴らしながら歌い続け
ていた。四人で仲良くボルサリーノに入った。豪華なボックス席に座った。大理石
のフロアー。ミニスカートの女の子たちが十人ほどいる。店の中は明るくて、
にぎやかだった。



517:sage
06/03/08 22:23:27
 朝方になっても雨は降らなかった。
 シライセイジは内心、やばい、と思った。天気予報では雨のはずだった。
雨が降れば仕事ができないから朝まで飲もうと思っていたのだ。オヤジにどやされ
る。オヤジにだけは頭が上がらない。地下街の汚いトイレでタケナカにもらって
少しだけエスをキメた。タクミと久慈が見張りをしていた。合言葉は決めていない。
どうせ誰も来ない。

 その夜、タケナカはボルサリーノの閉店の十分前にやっと姿を表した。彼が時間
にルーズなのは常識だが、さすがにアケミも呆れていた。風呂に入っていたと
タケナカは言い訳したが、どう考えても夜中の二時過ぎまで風呂に入ってる訳
がない。


518:sage
06/03/08 22:25:07
 少し先に店を閉めて『ボルサリーノ』に来ていた系列店のサチが冷たい眼差しで
タケナカをカウンターから見やると、ため息をついた。ショートカットの可愛い女
だ。『キャン・ユー・セレブレーション』をカラオケで歌っていた。ホンモノより
うまいと酔っぱらった久慈夏雄が誉めちぎった。一曲歌い終わってサチはタケナカ
の隣に座った。
「あんたさ、前々からダラシナイけど、最近、特にデレスケになってない? いつも
いつも風呂ばっかり入ってー。あんまり風呂ばっかり入ってるとねー、頭の血管、
トロトロに溶けて、一本もなくなって、ツルツルになっちゃうからね!」
「髪の毛のこと、言わないでよー、サッちゃん」
「とうとう耳も腐った? 髪の毛じゃねえよー、脳ミソだよ、脳ミソ。頭の中の
お話」


519:sage
06/03/08 22:26:05
タケナカは、何事も気にしない。
「サッちゃん、フルーツ、食べさせてー」
 タケナカは口髭に隠れた口を大きく開けて、甘えるように顔を突き出した。
「あんた、マジ、やばいよ! ナカオカタクミに似てきた」
 サチが苦笑しながらフォークに刺したオレンジをタケナカの口許に運んだ。


520:sage
06/03/08 22:27:43
 タケナカテツにとって、自分がしたいことが自分にとっていちばん価値のあること
だった。我慢することは最も苦手だ。自由とは自分に対して何の制約も作らないこと
だ。タケナカは絶対自由の思想をそう語る。だがそんな自由が何ももたらしてはくれ
ないことも、本当は分かっている。タケナカは三十分かけて水割りを一杯だけ飲んで、
誰も手をつけていなかったスナック菓子とフルーツをむさぼるように食べた。彼の
一時間分の飲み放題の料金もシライセイジに支払ってもらい、みんなと一緒に店を
出た。

521:sage
06/03/08 22:29:10
 トイレの個室にシライを入れてタケナカは外に出る。ゴオーンと何か大きな機械
が唸りをあげる音が反響する地下通路。見張りをしているタクミと久慈に、タケナカ
はまるで言い訳をするみたいな言い方で言った。
 貴重なネタなんだから、白井くんはお仕事なんだから特別ね。
 誰にでも低姿勢がモットーのタケナカだが、特にシライにだけ過剰にサービスが
よくなる、と久慈もタクミも気づいてはいたが、タケナカのネタだからもんくは
言わない。シライは少しキメるとトイレから出て来て、もういい、と言った。
 たいして効かねえ、炙りよりもポンプの方が即効性あるな。


522:sage
06/03/08 22:30:37
 ついシライは口走った。そう言ってしまってからシライは、しまった、という
ような苦々しい顔をした。眠さと疲れで思考が鈍くなっている。だが、杞憂だっ
た。最近までドラッグを毛嫌いしていたはずのシライのそんな発言に誰も驚か
なかった。タケナカはまじめな顔で言った。ポンプはやめた方がいい、あれを
やったら人間やめるようだから。
 変わんねえよ、とシライが無気力に反論した。
 地上に四人が出ると鍛冶屋町にも人がいなくなっていた。空は明るくなって、
紫色の光が児童公園のブランコや立木をモノクロ映像のように浮かび上がらせた。
さわやかな風が生ゴミと吐瀉物の酸っぱい匂いを運ぶ。


523:sage
06/03/08 22:31:54
 とりあえず別館に行こうよ、と久慈がシライを誘った。
 いや、オヤジが起きる前に家に帰ってねえとヤベエんだ、と言い残してシライは
帰って行った。
 別館でキメてから帰ればいいのに、と久慈はシライのジープが大通りの角を曲が
って見えなくなってからもまだ、心配していた。
 梅の実通りの公園の奥に停めてあったタケナカのポンコツ・クラウンはひどく
甘ったるい匂いが充満していて、助手席に乗った途端に久慈は吐きそうになった。
窓をあけると夜明けの空気が心地よかった。


524:sage
06/03/08 22:34:27
 ねえねえ、デニーズでモーニングを食べようよ、とタケナカが言った。
 食いたくない、と久慈は助手席で言った。
「あのね」と困った分からず屋を諭すように眉毛をハの字にしてタケナカが言っ
た。「キミたち、本当にわかってないね。朝のファミレスは狙い目なんだって。
仕事帰りのおねえちゃんたちがたまにメシなんか食ってたりすんだぜ。あとは
食事やカラオケができるライトなホストクラブだよね。例えば、アモーレとか
さ。あるだろ? 知らないの? まあ、例えばね、そんなところに俺たちが
偶然入ってったりしたらどうなると思う? 予算的に言ってアモーレは無理だ
としても、ファミレスなら可能な選択でしょ? ファミレスのメシ代だけで
おねえちゃんたちと素敵な夜の続きを楽しめる訳だよ。そのうえキメたら
もう最高! ハッパだったらファミレスのメシでもすごくおいしくて感動の
嵐だよ。こんなにおトクなチャンスをキミは、食いたくない、そんな一言で
棒に振るの? そのへんだよ、そのへん。よく考えてよ。人生っやつは
考え方次第なワケ。前向きに行こうよ! ちょっと努力して楽しい時間を
すごせるのにわざわざチャンスを逃したりして、どうよ? 久慈くん、
どうよ? 食いたくないって? ね、本当にいいの? かわいいおねえ
ちゃんたちと飲む夜明けのカフェラッテ。この甘さを知らないまま人生
を終わって、いいの? そうやって自分で自分の楽しみを制限して人生、
おもしろい? どうよ? さあ、すべての同志諸君。考えようではないか。
ねえ、ねえ、ねえってばあー」
「すごいよ、キミは、革命的だ!」とナカオカタクミが笑った。

525:sage
06/03/08 22:35:44
「すごいよ、キミは、革命的だ!」とナカオカタクミが笑った。久慈も爆笑した。
それでその前にキメようよ。そう久慈が真顔に戻ってしめくくった。
「しょうがないねえー、キミたち。本当にペディグリーチャムのワンちゃんなん
だから。ネタまっしぐら!」とタケナカが口髭の下でニッと笑った。
 ナカオカタクミと久慈夏雄は断続的に、気が触れたみたいに、抱腹絶倒し続けた


526:sage
06/03/08 22:37:14
 三人が「別館」に到着すると夜もすっかり明け、新鮮な太陽の光がブルーシート
で包まれたオバケ屋敷を洗いあげていた。ドラッグをキメたがっていたはずの
ナカオカタクミは車から降り、さっさと本館の自分の部屋にあがっていった。
おい、寝ちゃうのか、とタケナカが呼びかけても彼は返事すらしなかった。
 久慈もかなり身体がまいっているのを感じた。仕事をサボることだけは
できない。転職を二〇回以上繰り返してきた彼にとって、今度の新しい職場
は気に入っていたから辞めたくは、なかった。エスでアップにキメるしかない。
 今度、ネタの御礼にピンサロでよければ、オゴるよ、と久慈がタケナカに
言うと、タケナカはサングラスから飛び出しそうに眉毛を跳ね上がらせて喜んだ。


527:sage
06/03/08 22:40:31
 久慈は自分を知りつつあった。彼は楽しいことが大好きなのだ。我慢して生きる
のは辛すぎるのだ。組織をやめたからって、どうなるっていうのか? 誰が困る?
新左翼運動は滅んでしまうだろうか? 滅んでも滅ばなくてもそれは誰のせいでも
ないはずだ。日本の未来に何か影響があるだろうか? 憲法改悪され、徴兵が始ま
って、天皇制のもとに死ねとか国民も再教育されて、アジア再侵略戦争がはじまって、
成田空港からも爆撃機が飛んで……。きっとそんなふうに変わったりしないだろう。
惰眠をむさぼる国民。税金に寄生した政治家と官僚。資本家。私腹を肥やすヤツら
とじわじわ貧困になっていく人々。虚飾と飽食。その裏返しの、貧困と戦争。地球
の半分は相変わらず飢え続け、地球は生態系もろとも徐々に死んでいくのだ。暴力
は常に弱者に集中砲火。みんな平和だとか思っていて……。久慈夏雄はエスをキメ
て、エッチビデオを見ながら、考えを巡らせた。タケナカが裸電球の頭をていねい
に穴を開けてキメるためのグッズを工作していた。久慈夏雄は考えた。こいつ、
このけったいな器具を、いったい何個、作るつもりだ? トイレが臭い。バキューム
カーを呼んで汲み取ってもらうべきだが、それってどうやって、誰に、頼めばいいのか、
彼も含めて別館の誰も知らない。とにかく世界は知らないことばかりだ。そんなこと、
もう、どうでもいい。知ったからって何かが変わる訳でもないのだ。新左翼運動も
組織も、この社会も、何も変わらない。オレ自身も変わらない

528:革命的名無しさん
06/03/08 23:31:55
またか、ワラビー。。。

529:革命的名無しさん
06/03/09 00:24:04
ニセ戦旗粉砕!

530:革命的名無しさん
06/03/09 00:31:13
出来もしないブント再建よりも潰れたケーキ屋の再建でもやってろ。

531:革命的名無しさん
06/03/09 00:59:39
むなしくならないか、三浦さん。カツヤ。

532:岩崎巌
06/03/09 04:21:23
ここではGPの総括を書きたいと思います。

私が初めてGPに関わるようになったのは、直後にコケてしまった、当時地区キ
ャップだった馳さんに命令をもらったときでした。
正直、すごくうれしかったです。
私の任務は、クルマをパクる訓練に参加することでした。具体的には「カボチ
ャ」と呼ばれるカギを自前で作ってしまうことでした。(このアイデアは後に
ラジオライフでも紹介されることとなりました。...)
通称ヒマワリと呼ばれていた非公然部隊は、武田さんがリーダーとなって大島
さん、のっぴーが中心になって動いていました。

533:革命的名無しさん
06/03/09 05:27:34
岩崎よ。
具体的な名前は書くな!
それから非公然については具体的に書くな!
それに隊長の武田さんはとっくの昔に組織を離脱している。お前だけの問題じゃ済まされないんだぞ。

534:革命的名無しさん
06/03/09 05:33:55
岩崎よ。
出来ることならば非公然の事柄については墓場まで持って行け。
何度も告げるが、お前だけが弾圧されれば済まされる問題ではない。
それから『ラジオライフ』等に技術情報を売るな。

535:革命的名無しさん
06/03/09 05:37:12
>>477さん、愚息の親友です。

ひな祭り数日前までは「まっぺんさ~ん、げんき~」といって毎日電話があったのに最近、ぱったり音信普通。昨日、「たまさん」から電話があり、浅草橋の問屋街でひな人形が大量に盗まれた件で警察のお世話になっているとか。
愚息、まっぺんは「精神喪失者に刑事責任問えるわけ、ないじゃん」と早くも無罪獲得に自信満々です。私、「共産党の単独政権、もうすぐだね、おかあさん」が口ぐせの反戦ネットワークのLPGの友人、HN、「まっぺん」の母、
「かめ」でございます。「たまさん」のお話では、LPGというお子さんは、愚息、「まっぺん」同様、子供の頃は、「おいら、頭の悪さと給食の早食いは誰にも負けない!」と自慢するとても自覚にあふれた素直な子供だったのに、
いつの頃からか大阪の「黒目」という方の影響を受け、ますますひどくなってしまったとか。この黒目という方は、「大阪の恥さらし!どアフォ!」といわれ、近所の子どもたちに、淀川に投げ込まれること、数えきれないそうです。
毎日のように電話をよこして、「まっぺんさんよ~、馬鹿はかぜをひかないというけど、あれ嘘だぜ、おれ、昨日、川に投げ込まれてかぜをひいてしまった、LPGはいつも「おいら馬鹿だから絶対にかぜひかない!」と自慢しているけど
注意した方がいいぞといっておいた、まっぺんさんも気をつけてな」と注意を促してくれたそうです。私が、「たまさん」に「お子さんの頭、いつ頃からおかしくなったの?」と聞くと、「あの時、泥酔したお父さんを受け入れたばっかりに
こんなことになってしまって、それがくやしくて」といいながら、柱に何度も額を打ち付けて泣いていました。下のファイルの下段にあるメールでの嫌がらせ、LPGの犯行に間違いないと愚息が申しております。友人の母とて無関係では
ありえません。今までの大罪をお許し下さいませ。深くお詫びいたします。
URLリンク(www.geocities.co.jp)


536:革命的名無しさん
06/03/09 09:50:41
こんな奴に訓練してた組織も組織だがな。
調子に乗るなよ。
自分の板で音楽の話でもしてろ。
自己顕示欲の塊のような糞だな。

537:岩崎巌
06/03/09 11:17:07
536
オマエは警視庁公安部2課の○○だな。

538:岩崎巌
06/03/09 11:24:16
なあ○○、本名を公開してやろうか。

539: 
06/03/09 12:01:25
>>538
やめとけ。

540:革命的名無しさん
06/03/09 12:02:43
↑レス番号を言わないと具体的に誰に告げているのか解らない。

541:革命的名無しさん
06/03/09 12:43:10
それからどうした?

542:革命的名無しさん
06/03/09 13:25:28
岩崎、粗からもらった50万は何に使った?
労働者のカンパを搾取した気分はどうだ?
裁判は起こしたのか?
粗の別荘の件は知っているか

543:革命的名無しさん
06/03/09 14:49:54
岩崎巌はどういう感覚してんだろうな?
完全に錯乱してるか麻痺してるとしか思えん。
現在の荒や側近どもによる体たらく振りと腐敗を暴露する分には一向に構わないが、そうしたGPやフォースアップ等の事柄について言及すれば、自分以外の辞めたメンバーにも波及し迷惑が掛るということも少しは考察してみろ。

544:革命的名無しさん
06/03/09 15:06:32
GP、フォースアップって何だ?

545:革命的名無しさん
06/03/09 15:13:20
↑洪庵乙
知らない椰子は知らなくて良い。
つーか、『大逆のゲリラ』にも出て来るだろ。

546:革命的名無しさん
06/03/09 15:46:09

反戦ネットワーク所属、LPG様。

落書きをすることだけを目的としたスレの乱立及び以下のような行為はおやめ下さい。このAAを数分間隔で60回以上も書き込んだあげく、「粉々に粉砕してやった」などと「自慢する」LPG様。とても「正常な方」とは思えません。
これ→スレリンク(kyousan板)l50
これ→スレリンク(kyousan板)l50

あなた様の、「精神異常者だから何でも許される」という考え方は、精神異常者であるご自分に対する甘えであり、「精神異常者」の「悪用」であると私たちは考えます。話は違いますが、LPG様の「おいら、ワールドピースナウの
実行委員を卒業して、今は九条の会の事務局員やってんだ~」という自慢話。やはり嘘だったそうですね。それと、「おいら、ブントにほめられちゃった~」といってみんなに自慢している下のファイル、あなたのことなんて
一言も書いていませんよ。
          ↓
URLリンク(www.bund.org)

「LPG様の強制入院に反対し、温かく見守る市民の会」及び参加賛同人一同


547:sage
06/03/09 16:35:05
 トイレが臭い。バキュームカーを呼んで汲み取ってもらうべきだが、
それってどうやって、誰に、頼めばいいのか、彼も含めて別館の誰も
知らない。とにかく世界は知らないことばかりだ。そんなこと、もう、
どうでもいい。知ったからって何かが変わる訳でもないのだ。新左翼
運動も組織も、この社会も、何も変わらない。オレ自身も変わらない。
知っても知らなくても闘っても闘わなくても何も、変わらない。どうせ
変わらない。変わらない。何も……あっ、マイナス思考が暴走しはじめ
ている。そう久慈夏雄は気づいたが自分で考えるのを止めることができ
ない。どんどん深く深く思考のドリルはひとりでに堀り進み、なぜか
腹がくだってきた。トイレに駆け込んだ。何日も下痢が続いて何も食べ
ないから出るものなど何もないはずなのに、からっぽの体の中で排泄欲
だけが暴れた。性欲に転換される快楽的排泄欲。女どもにはわかるまい
と久慈夏雄は遠ざかる意識の中で便器に座ったまま考えていた。いや、
わかるかな? わからない、何もわからないよー。残尿感がとれず
下腹部がいつまでもうずうずとしていた。ペニスが冷たくなって萎れて
いるのになぜかオナニーをしたくなるような衝動だけが衰えない。
このままこうしてトイレの中で、下半身をむき出しのまま惨めに
涎を垂らして、明け方に、死ねたら、恍惚と、気持ち、いいか、
なあー……とか……。

548:sage
06/03/09 16:36:43
 いつまで入ってるの?
 タケナカに呼ばれて久慈夏雄は我に返り、トイレを出た。そして彼はすぐ
にまたキメはじめた。
 ちょっとちょっと、キミ、キメ過ぎ。
タケナカがサングラスの上の眉毛を真ん中に寄せて久慈の顔を静かに見つ
めた。
 手足が痺れるようにだるい。血がなくなっている。何もいいことがない
のに幸せになれる代償だ。幸せになりたい。貧乏に耐え、不自由に耐え、
痛みと恨みと苦しみに耐え、それでも、革命の勝利というパラダイスなんて
来なかった。そもそも、はじめっから、革命が成功すれば幸せになれるなんて
信じてたんだろうか? 本当はそんなこと、どうでもよかったんじゃないだろ
うか。ただ、楽しかった。闘っている自分が好きで、仲間たちが好きだった。
充実した命がけの毎日にラリっていた。それだけだった。そんなふうに好き
で好きでたまらなかった全てを好きになれなくなっただけなのだ。


549:sage
06/03/09 16:38:45
 90年代になったからだ。
 ベルリンの壁が壊され、レーニン像が引き倒され、中国人民解放軍が
民主化を求める中国人民をタンクで蹂躪した。ニュースは歴史となる。
負の時代だった。そんな時代に共産主義者として立ち合ってしまったのだ。
世界をどう受け入れれば自分は世界に受け入れてもらえるのかわからなくて
同じ問いばかり頭の中で繰り返し、久慈夏雄の内部で何かが弾けた。高鳴る
心臓。毛細血管が蛙を呑み込んだ蛇のように膨らみスポンジのような脳ミソ
は黒煙をあげた。否定的現実はスターリン主義の破産の問題でマルクス・
レーニン主義はつねに正しいと思い込もうとしたのに……。共産主義理論を
教えてくれた同じ組織からマルクス・レーニン主義は誤りだったなんて言われ
たりしなくてはならないのか? それなら何を標準として何からの距離に
よって価値の座標をはかればいいのか? 教えてくれ、と久慈は叫び出し
ていた。

550:sage
06/03/09 16:41:25
ずっと思考された言葉は音声となって口から零れ続けていた。いったいここ
はどこなんだ? どこから来てどこへ向かってるんだ? かつて誰もが自信
ありげに語っていたじゃないか。
ずっと思考された言葉は音声となって口から零れ続けていた。
いったいここはどこなんだ? どこから来てどこへ向かってるんだ? 

551:sage
06/03/09 16:43:16
「もう働く人、いるんだね……」とタケナカが低く呟いた。「久慈さん、もう
いいんじゃない? 辞めたら? 活動とか。全部スッキリ。出来ないことに
しがみついてても、いいことなんてない。キミだって本当はわかってんだろ?」
 タケナカは電球の穴にやすりをかけながら信仰告白のように言った。
 そして彼はカツ丼の話をはじめた。
「カツ丼?」と久慈がすっとんきょうな声で、その意味不明な言葉を聞き
返した。


552:sage
06/03/09 16:44:37
「そう。カツ丼なの」とタケナカが黒いサングラス越しに久慈をまっすぐ、
見た。「救援ノートとかってマニュアル本、昔、あったじゃん?」
「今でもあるよ。どっかに……」
「いやいや。別にあったってなくったっていいんだけどね……」とタケナカ
は力なく笑った。「あの本に警察の取り調べの実際のパターンとか出ててさ、
こんなふうに獄中で権力に言われた時どうするかとか、どう対応するかとか、
赤軍派か連合赤軍か東アジア反日武装戦線か、忘れたけど、とにかくそういう
連中の誰かがパクられて実際に取り調べを受けている実例かなんかで支部の
メンバー全員で順番に読み合わせて、ひとつひとつの場面で、こんな時にどう
すればいいかって『演習問題』を出して、一人ずつ『討論』やってさ。なんか
キリストの踏み絵みたいじゃん? たとえばさー、長時間の取り調べに疲れた
キミに、あったかいカツ丼を持ってきてくれたとするね。そのカツ丼って権力
の差し入れなんだよ。さあ、キミならどうする?」


553:sage
06/03/09 16:46:49
「そんなこと、あった?」と久慈は思わず吹き出した。
 笑ったら心が軽くなって、救われた。
「あったの!」タケナカの方は、むきになった。「答えてよ。久慈さん、
キミだったら、どうするよ?」
「活動家だったら食わない。で、完黙、非転向」
「そっ。正解だ」とタケナカは棒状のヤスリで久慈の鼻先を突くように
した。「模範回答でした。革命家だったら、党員だったら、マルクス・
レーニンを正しいと認めるなら……、そういう前提があれば、必ず模範
回答がセットになってるんだよね。どんな行動もあらかじめ答えが決ま
ってる。俺だってバカじゃないんだから、あの頃だって、ちゃんと
わかってたんだよ。だから、わざと、カツ丼でもラーメンでも、腹減ってたら
食うぜーって言ってみたワケだよ。食うだけ食ってからまた完黙すりゃ
いいじゃーん、って。デザートも頼んじゃダメ?ってね」
「しゃれ、しゃれ、ってオチなんだろ?」
「まあ、そんなとこかな」とタケナカも笑った。

554:sage
06/03/09 16:48:02
「でもそん時、誰も笑わなかった。ため息なんかついたり。でも、そんなの
ってその場になんなきゃわかんねえだろ? 誰だってはじめから仲間や党を
裏切ろうとかって思って闘ったりしねえよ。だろ? それにカツ丼なんか
出されたって腹が減ってなきゃ食わねえよ。動物のハシクレなんだから。
あたりまえのことなんだけど。組織の中にいたらわかんなくなっちゃう。
大マジメにみんなで俺を批判してさー、権力に屈伏することだとか権力の
ワナだとか、食ったら完黙も貫けなくなるんだとか、しまいには感情的に
なっちゃってさ、俺の食い意地がはってるからだとかさ……」
「何となく想像できるね」
「キミ、いたよ、そこに」
「じゃあー、俺なんか、いちばん興奮して、キミのこと、批判してたんじゃ
ないか?」


555:荒
06/03/09 17:00:47
須藤は我が歴史から抹消しよう

556:革命的名無しさん
06/03/09 17:09:10
往年の大ブントを復活させよう。
今こそニセ戦旗を粉砕する時がきた。
日向一派の分裂は近い。

557:革命的名無しさん
06/03/09 17:12:29
大反響のいたずら姫が今夜もエンタの舞台に
現れるー!

558:革命的名無しさん
06/03/09 17:13:09
突然現れた超個性派芸人が今夜エンタに
初登場する

559:革命的名無しさん
06/03/09 17:13:27
日向一派の没落の始まり。

560:革命的名無しさん
06/03/09 17:14:18
エロ親父の挨拶は「えいえいおっぱ~い」で定着。
本人いわく、「赤ちゃんである自分の息子のために言っている」とのこと。
たしかに赤ちゃんはおっぱいが好きですが、別に「えいえい」って勢いつけなくてもいいでしょ。けど好き

561:革命的名無しさん
06/03/09 17:15:15
無駄な荒らし。
日向の陰謀。

562:革命的名無しさん
06/03/09 17:15:37
今ではすっかりエンタの顔ですが、
初登場時は「面白いことを言うプロレスラー」だと思われていたそうです。
そんな摩邪が最近一番傷つく質問は、「その髪型は悲しくないですか?」。
きっと、悲しいんでしょうね

563:sage
06/03/09 17:17:59
「じゃあー、俺なんか、いちばん興奮して、キミのこと、批判してたんじゃ
ないか?」
「いやいや。それは覚えてないけどね……。あっ、タクミなら覚えている
かもしれないよ。あいつ、すげえんだ。何年の何月何日に誰が何て言った
とか、そんな細かいこと、本当によく覚えてんだ」
 久慈が、ごめんね、と改まって謝ってみせるとタケナカが、よしてくれ、
と棒ヤスリをメトロノームのように顔の前で振った。
「俺さあ、キミたちの組織を辞めた後、新興宗教にも入ったんだよね。
いくつかの教団を渡り歩いて、仏教系と神道系だけで、キリスト教系と
イスラム系はないんだけど、まあ、どこも同じだった。新左翼セクトと
そっくりなんだ。組織ってやつは何でも内側から眺めれば大差ないんだ
よね。新左翼セクトと新興宗教に限ったことでもないんだろうけどね。
たとえば、普通の会社とか家族とかどんな集団でもみんな同じだと思うよ。
ヒエラルキーとか、公私混同とか、権力と性欲と金って必ず繋がってるから
ね。今は、ブームってのかねえ、オウム真理教ばかり目のかたきにして
カルトだカルトだってどいつもこいつもわかったようなこと言ってるけどね、
そもそも今の日本が本当はでっかいカルトなんだって思う。俺は」
 久慈はヒューっと口笛を吹いた。
「タケナカ、キミが教祖になれよ!」


564:革命的名無しさん
06/03/09 17:18:09
カッコ悪い男を演じさせたらピカイチの竹森さん。
本人は、かっこいい演技も出来る!と豪語していましたが、それは別にいいです。
相方の阿部さんは、今度52時間ぶっ通しライブをやってギネスに挑戦するそうですが、
そんなひとりウッドストックをやろうとする根性、気力は確かにギネス

565:革命的名無しさん
06/03/09 17:18:24
日向一派は人民から遊離した存在となりはてた。
打倒すべきプチブル。

566:革命的名無しさん
06/03/09 17:18:45
吉本一のイケメンに選ばれた井上さんを擁する次長課長の登場

567:sage
06/03/09 17:19:06
 タケナカは、こんなふうに真剣に、照れたりしないで、喋って、誰かに
聞いてもらったりしていることそのものに、懐かしさを感じていた。それ
はまるで初恋の相手に再会したような切ない懐かしさだった。そして挫折感
をくすぶらせた。タケナカには、ずっと、居場所というものがなかった。

568:革命的名無しさん
06/03/09 17:19:35
近いうちにスケバン恐子ではない素のやっくんを他の番組で見ることになるでしょう。
今、デーモン小暮閣下、サスケ議員と並んで、素顔を拝みたい3人に選ばれています。
小梅は次点

569:革命的名無しさん
06/03/09 17:21:10
日向よ、いずれ人民の怒りが怒濤のように押し寄せるだろう。

570:sage
06/03/09 17:21:36
三十にもなったというのに定職もなく、結婚もせず、親にパラサイトし、
借金を増やし続け、ドラック・マニアとなった彼にとり家もやはり居場所
とはいえず、単に他に居る場所がないから居る場所であった。すると
新左翼セクトも新興宗教教団も居場所を探し求める営みだったのかも
しれない。だが、全部、中途半端で終わっていた。ついに彼の居場所は
自らの内なるラリった精神と夜の繁華街だけになった。タケナカテツが
十代だった頃、マルクス・レーニン主義もまた神だったのだ。神を意識
すればするほど人は無力になるものだ。そこを妥協していれば彼にも
居場所が与えられたかもしれないが、厭なものは厭だった。ドラックと
出会い、神と連絡をつけるためのツールを得た。宗教はアヘンだと新左翼
で教えられたが、愛なんてもっと純度の高い覚醒剤みたいなアップ系
ドラックだ。同じだ。

571:革命的名無しさん
06/03/09 17:22:49
そんなおふたりには、マイケルジャクソンの名曲「Black or White」を捧げます。
白くて細い菊地さんに比べ、黒い山田さんは最近太り気味。
特にお腹周りの肉が多く、靴下を履くのが一苦労のようです。
いざ、石田純一への道

572:sage
06/03/09 17:23:07
 タケナカは出来たばかりの電球を久慈に差し出し、あげる、と言った。
久慈はどうやって使うの? とタケナカに訊ねた。タケナカは実演して
みせた。耳掻き一杯分のエスの結晶を割れた穴から電球の中に入れる。
そして電球のガラスの外側からライターで炙る。パチパチと微かな音が
弾け結晶は揮発し、半透明な液体になった。避暑地の霧のように充満する
白い煙。
 白樺林の霧の中で赤い服を来た高岡真琴が久慈を手招きした。
 彼女が微笑んでいる。
 久慈夏雄はそんな残像を呑み込むように、滞留する白い霧をストローで
一気に吸い取った。


573:革命的名無しさん
06/03/09 17:23:18
日向の環境革命は詭弁に過ぎない。


574:革命的名無しさん
06/03/09 17:23:28
今夜は珍しくセリフが多かった鈴木さん。
最近になってようやく小学校4年生の漢字が読めるようになったそうです。
ということは、未だに自分の名前である「拓」は読めないんですね。
そんな鈴木さんのDNAをモロに受け継いでいるご子息は、
父である鈴木さんのことを「ワンワン」と呼ぶそうです。
ちなみにお母さんは「ママ」で、ペットの犬は「ワンワン」。
つまり鈴木家は、母・子・犬・犬の4人家族です

575:sage
06/03/09 17:24:18
「ナッちゃん、甘いミルクティー、飲みたいなあ」
とタケナカが甘えるように言った。
「飲みたいね」
「プリンも食べたい」
「食べたくない」
「なんで?」
「食べたくないから」
「食べたくないの一言でね、きみね……」
 久慈夏雄は笑い出して、いいから買いに行こうぜ、とタケナカを誘った。
えー? 買ってきてくれるんじゃないのー? 

576:革命的名無しさん
06/03/09 17:24:22
「佐賀県」のヒットで知られるはなわさんですが、実は埼玉県出身なのは有名なお話。
イメージからくる先入観で勝手に思い込んでいるのはこっちなんですけど

577:革命的名無しさん
06/03/09 17:25:03
『島唄』で知られるTHE BOOMのボーカル宮沢和史さんは沖縄県出身ではありません。実は山梨県出身

578:革命的名無しさん
06/03/09 17:25:33
マイケルも黒人です

579:sage
06/03/09 17:25:53
 毎日、夕方になると、タケナカとシライと久慈は「別館」に集合した。
ナカオカタクミは彼らをひとりひとり「お帰りなさい」と言って迎えた。
そして、朝になると、解散した。
 ナカオカタクミの予言したとおりになった。
 だがその共同生活は非合法の反体制活動家たちのアジト生活という感じ
とはほど遠かった。……っていうか不良高校生のたまり場みたいよ、と
日曜日、別館に遊びに来たサチが笑って言った。
 すっぴんでヘインズのTシャツにカラージーンズというラフな格好の
サチは、可愛いかった。
「それに、みんな三十代で、独身で、男で、頭悪くて。チョーあやしい
よおー! あと、このブルーシートってさあ、何なのよ? どういう意味が
あるの?」
「日除けだよ」と久慈夏雄が憮然と言った。
「紫外線はお肌に悪いもんでね」と色黒のタケナカが言った。
「ばかみたい」とサチが言った。


580:革命的名無しさん
06/03/09 17:25:54
日向の稚拙な廣松理解、つまいぐいの現代思想。
ウソも方便の環境革命。

581:sage
06/03/09 17:27:47
久慈が舌をダランと垂らして首を振ってみせるとナカオカタクミも真似
をして、サチには受けたが、シライセイジは忌まわしげに久慈を睨んだ。
 夏がきた。
 夏はシライの季節だ。シライは地元の神社の神輿の会に正式に入って
いたし、祭りとなれば東京の浅草まで遠征に行って殴り合いもして来たり、
ぎっしりと各地の祭りのスケジュールが毎年詰まっていた。夏になってから
というもの、シライは飲みに行けばどこでも祭りの話ばかりする。
ボルサリーノのアケミが、やりたい、やりたい、おみこし担ぎたーい! 
とのってきたらサチものってきたのであった。その日、クライスラーの
ジープの幌をみんなではずしていた。午前中から猛烈な暑さだった。
ジープにエアコンは付いていない。走るビニールハウスだ。あーっ! 
シライの悲鳴が青空に轟いた。手順を無視して勝手にバラしていた
ナカオカタクミが、幌のチャックを壊してしまったのだ。シライの顔が
青ざめた。


582:革命的名無しさん
06/03/09 17:28:34
マイケルジャクソンの名曲「Black or White」を捧げます

583:sage
06/03/09 17:28:44
 バカは何やってもバカねー、
とサチは無造作に別館のテーブルに頬杖をついた。
そこに投げ出されたままのパケやストローや水パイプを見ると、
眉間に皺を作った。彼女は何も言わずに立ち上がるとジープの
後部座席に自分のバッグを乱暴に放り込んだ。

584:sage
06/03/09 17:29:55
 モデルのような美人が二人、オープンのアメ車のジープの後に乗って、
白井と久慈はサングラスをかけて前に乗り、夏の太陽をさんさんと
浴びながら高速道路を突っ走った。南に五十キロ。小さな町の夏祭り
だった。
 シライセイジが主人公で久慈はカメラマンだ。タケナカテツとナカオカ
タクミは留守番。派手なクライスラーのジープが田舎町の目抜き通りを
走ると道行く人々が皆、振り向いた。敵意のまじった羨望の視線。久慈は
口許をにやにやさせた。久慈は他者のその種の視線を浴びるのが好きなので
あった。


585:sage
06/03/09 17:31:27
 その小さな町には小さなローカル線の駅があり、国道に沿って鄙びた商店街
がある。町の外側を走るバイパスが出来てから国道を通る車は激減したものの、
祭りともなれば近隣各地からさまざまな神輿の会が動員し、ハッピ姿が駅前
のテントに入りきらぬほど集まっていた。ソリの入った坊主頭の中年や初老
の男、金髪に脱色した若いふんどし姿の男、そして元気な女たちも意外に
大勢いる。
 シライとアケミ、サチの三人は、知人のアパートで着替えて夕暮れの町
に繰り出した。独特のリズムでステップを踏みながら大きな神輿を担ぐ三人
を、久慈はフィルム三本におさめる。どこかなつかしいステップとリズム。
すっかり日が暮れて、無数の提灯や飾りが一斉に点灯した。駅前のロータリー
でいくつもの神輿が停滞したまま、色とりどりの電飾と夕焼けの中を、
激しく揺れる。「もむ」っていうんだよ、と汗だくで晴々とした笑顔の
シライが久慈のところに来て説明した。見物の人たちと神輿を担ぐ男女の
熱が、熱帯夜の夜気を華やかに彩る。
 エイサ、エイサ、エイサ、エイサ
 ワーッショイ


586:sage
06/03/09 17:32:56
 ワーッショイ
と言う掛け声に、全員検挙、という無機質な拡声器の声が久慈夏雄の耳の中
で重なった。彼はあたりを見回した。エイサ、エイサ、という掛け声でいくつ
もの色とりどりの大きなおみこしが宙に揺れていた。
 その熱気のこもった掛け声がいつしか、フンサイ、ショウリ、という
コールに聞こえはじめて久慈夏雄は白目を剥いた。
 ハッパのせい?
 密集した人間の放熱する体臭の凝固した匂い。甘やかな夏草の香りが
混じって彼の内側に圧倒的な既視感が膨れ上がり、立ち眩みのように
腰から力が抜けて意識が遠くなった。現実感がなくなった。夢の中に
自ら放り込まれたような意識崩落。フラッシュバック。デジャヴ

587:sage
06/03/09 17:36:25
いかなる理論も組織的義務も社会に対する危機感も、そして自我さえも、
なにもかも無意味にしていく人間的なエネルギーだけがそこに、あった。
 祭だった。
 まだ頭がイカれる前のナカオカタクミがいた。
 タケナカテツが、いた。
 失われた愛しい人々が、スクラムを組んだ隊列の中に、いた。
 高岡真琴も。
 久慈夏雄は感動していた。
 彼の頭上にはヘリコプターが無数に飛び回り、阻止線を張っていた機動隊
のジュラルミンの楯が擦れ会うガチャガチャという無機質な音と森の向こう
からエンジン・テストをするジャンボの轟音まで聞こえた。夕日に仄かに
きらめく牛蒡畑の葉が微風に揺れる。誰もが何のために自分がたたかって
いるのかも忘れ、疲れ果てた肩を組んで歌っていた。宗教儀式のように。
口の中にひろがる己の命の潮の鉄臭い味を噛みしめ、インターナショナル
を歌っていた。
 革命歌は、次の瞬間、祭り囃子に変わっていた。



588:革命的名無しさん
06/03/09 17:37:03
ワラビーの無駄な荒らし攻撃

589:sage
06/03/09 17:37:39
 その頃、ブルーシートのせいで別館は蒸し暑かった。
 蚊が多かった。
 汲み取りをしていないトイレの匂いは凄まじかった。日々、臭くなる。
ちきしょー、とタケナカは呻いた。あいつら! 特に久慈のヤロー、エス
をキメるとすぐトイレに三十分も籠もりやがって、あいつには絶対にトイレ
掃除、やらせる! エスを炙る百円ライターも点かなくなってタケナカは
壁にライターを投げつけた。タケナカは苛々していた。エッチビデオも全然
つまらない。何日分の延滞料金を取られるかな? 計算する気もおきない。
タクミはまた寝ている。毎日こんなことの繰り返し。タケナカは貴子の電話
を待っていた。


590:革命的名無しさん
06/03/09 17:37:41
1920年代後半……。
光の紐育、ジャズの紐育、リトルリップ・シアターが満席のお客様で揺れています。
ここはパラダイス。ひとときの夢の世界。
ジェミニが馬にまたがり、サジータがダウンタウンで殴り合い、リカが撃っとく。
そしてダイアナのピンカートンが昴のバタフライに愛の歌をうたう

591:革命的名無しさん
06/03/09 17:38:59
文明開化より五十余年……。
帝都・東京は、西洋文化と日本古来の文化が入り交じったモダンな街並みが軒を連ね、
そこを走り抜ける蒸気鉄道、馬車、人力車、そして蒸気自動車、空には飛行機が飛び交
い、町の地下には地下蒸気(地下鉄)の線路が張り巡らされているなど、高度な文明都
市が築き上げられていた。
しかし、その反面、怪物や呪術が実在する幻想都市でもあった

592:革命的名無しさん
06/03/09 17:39:22
信徒を集め、ミサをひらく日向一派。
「共産主義を捨てないと地獄に堕ちるぞ」と脅かす。

593:sage
06/03/09 17:39:23
 貴子はスタークラブというキャバクラで働いている。タケナカが毎日の
ようにスタークラブに通うのは、貴子を単なる店の女だと思っていないから
だ。貴子も分かっているはずだった。タケナカにしては珍しく貴子には
きちんとデートを申し込み、店の外で何回か会って食事をしたりドライブ
に行ったり、歩く時には手をつないで、好きだ、ときちんと告白もした。
貴子もタケナカを好きだと言っていた。キスをしようとしたら、それは店を
辞めてちゃんとつきあってから、と貴子は約束したのだ。誕生日には花束を
店に贈った。

594:革命的名無しさん
06/03/09 17:39:36
その他浅草・花やしきにも支部があるという……。
そんな「帝撃」に、一人の青年将校が転属してきたところから、この物語が始まる

595:革命的名無しさん
06/03/09 17:40:28
先の「黒之巣会」事変による痛手も癒え、帝都は平和な日々を取り戻していた。
「帝国華撃団」の少女達は戦闘部隊の任を解かれ今は歌い踊る「歌劇団」として
日々忙しさに追われながらも平和なひとときに青春を謳歌していた

596:革命的名無しさん
06/03/09 17:41:06
帝都に再び悪の影が落ちようとしている時、敢然と悪に立ち向かう乙女達。
帝国華撃団・花組 ここに参上!


597:sage
06/03/09 17:41:17
 ところが彼女からの電話がない。一週間前の電話が最後だ。今日はお店に
来る? というような露骨な営業電話。おかしい、とタケナカも感じはじめ
ていた。梅雨の頃からだ。何かが変化しつつあった。それが突如、はっきり
と、姿を見せたのだった。露骨な営業電話なんか、この俺にしてくんなよ!
 と貴子に電話でそう言った。本気の怒りを見せなくてはならなかった。
それ以来、電話そのものがなくなった。電話がないのは客にされるよりも
辛かったが、タケナカはその辛さにも耐えた。本当に彼女とつきあうため
にはその辛さに耐えなくてはならないと思った。辛いことに耐えるなんて
タケナカの三十年の人生ではじめてのことだった。貴子のメッシュの入った
長い髪、キツい目付き、甘えた喋り方、ヤンキー上がりで少し天然ボケが
入っていて、そんな貴子の何もかもが恋しい。でもサチも可愛い。アケミ
はいちばん美人だし。今頃久慈と白井は夏祭りでサチとかアケミと一緒に
はしゃいで、いいなあー、サチとアケミが法被を着て神輿を担いでいる
なんて、普通、見られない。俺も行けばよかったかなー、とタケナカはふと
思う。
 別館のエアコンは壊れていた。


598:革命的名無しさん
06/03/09 17:41:33


共産主義から環境ファシストへ。
人類削減計画を持ち出す、ネオ・マルサス主義者。

599:革命的名無しさん
06/03/09 17:41:40
帝都を震撼させた黒鬼会との戦いの後、その実績を認められた大神一郎はフランスへの留学を命じられる

600:革命的名無しさん
06/03/09 17:42:28
「巴里華撃団・花組」、ここに誕生! 新しい五人の乙女が、巴里に舞う!
いま、新たなる戦いの幕が開く─


601:sage
06/03/09 17:42:46
 別館は熱帯の未開の国のアヘン窟だ。
 全ては演出の問題なのだ。ここまでロケーションを考え抜いて、こんな
小屋を改造した全ての仕事は、タケナカの弛まぬ努力の賜物だ。籐の簾を
壁一面に張りめぐらせて拾ってきたどこかの店のディスプレイで飾り、
ブラックライトを取り付けた。ペットボトルを加工してティッシュボックス
やペンたてを作りテーブルの上に並べ、水パイプやパケの重さを量る器具
など、怪しいグッズの配置もレイアウトも音楽も全てタケナカの作品と
いえよう。レゲエ。ハウス。ボサノバ。七〇年代の古いポップス。だが、
ダ・パンプとドラゴンアッシュだけは我慢がならない。あれは偽物だ。
タケナカテツは偽物を許せないのである。そう思ったら、思わず、
タケナカテツはひとりごちていた。
 サチの言うとおりだ。俺たちこそ、偽物だ。この空間もこの空間に生息
している俺たちも、みんな、何もかも、確かに、異常だ。確かに。でも、
別に、いいじゃん?


602:革命的名無しさん
06/03/09 17:43:00
帝都・東京は、蒸気機関の飛躍的な進歩と、日本古来からの文化、そして押し寄せる西洋化の波とが入り交じった、
幻惑の都市として東洋一の繁栄を誇っていた

603:革命的名無しさん
06/03/09 17:43:34
帝国華撃団・花組は、天海率いる「黒之巣会」、鬼王率いる「黒鬼会」と数々の強敵を討ち倒し、
帝都に再び春が訪れたのだった

604:革命的名無しさん
06/03/09 17:44:05
だが、美しいこの街に忍び寄る不吉な黒い影……


605:革命的名無しさん
06/03/09 17:44:07

反戦ネットワーク所属、LPG様。

落書きをすることだけを目的としたスレの乱立及び以下のような行為はおやめ下さい。このAAを数分間隔で60回以上も書き込んだあげく、「粉々に粉砕してやった」などと「自慢する」LPG様。とても「正常な方」とは思えません。
これ→スレリンク(kyousan板)l50
これ→スレリンク(kyousan板)l50

あなた様の、「精神異常者だから何でも許される」という考え方は、精神異常者であるご自分に対する甘えであり、「精神異常者」の「悪用」であると私たちは考えます。話は違いますが、LPG様の「おいら、ワールドピースナウの
実行委員を卒業して、今は九条の会の事務局員やってんだ~」という自慢話。やはり嘘だったそうですね。それと、「おいら、ブントにほめられちゃった~」といってみんなに自慢している下のファイル、あなたのことなんて
一言も書いていませんよ。
          ↓
URLリンク(www.bund.org)

「LPG様の強制入院に反対し、温かく見守る市民の会」及び参加賛同人一同


606:革命的名無しさん
06/03/09 17:44:42
巴里任務を無事終え、再び帝都に戻ってきた大神。今また『帝国華撃団・花組』の隊長として。
そして、舞台はグランドフィナーレへ

607:sage
06/03/09 17:45:12
午前零時過ぎ、クライスラーのジープで男女四人が祭りから帰って来た。
 アケミは駅南で降りる、と言った。人も車もまばらな駅南ロータリーで
アケミのつきあっている本命男のカローラワゴンが待っていた。4ナンバー
のすすけた中古車だった。エアロもアルミもなく、どこかの店の名前が
スプレーで無造作に消してあった。
 アケミは束ねていた長い髪をほどいた。
 熱帯夜の微風に柔らかな髪をシャンプーのコマーシャルみたいになびかせて、
カローラに走って行った。きらきらしたオーラ。やることもなく改札前の
アスファルトに座っている若い男たちの視線を釘付けにした。男は車から
降りて来ない。シライと久慈に会うのがイヤなのだ。たとえ客だとわかって
いても男なら自分の女が自分以外の男と遊んでいて気分いい訳がない。顔も
知らないアケミの彼氏の心理状態が、シライと久慈にも手に取るように理解
できた。苛々しながら待っていたに違いない。


608:革命的名無しさん
06/03/09 17:46:10
自由と希望の新天地。人々は、野心と夢を胸に、新大陸を目指した。
そして、独立戦争、南北戦争を経て、アメリカは政治的にも経済的にも成熟を迎える

609:sage
06/03/09 17:46:48
 アケミは新車のボルボ・ステーションワゴンを納車して三日目に酔っぱらって
電柱にぶつけて廃車にして、また同じ赤のボルボを買ってもらっていた。それも
すでにかなりぶつけまくっている。ごめんねえ、とアケミが笑顔で言えば何でも
通ってしまう。アケミは何も学ばない。もちろん、誰にも感謝なんか、しない。
それがいい女の条件なのだ。そうアケミは平気でうそぶいていた。しかしアケミ
自身の生活がどんなにゴージャスでも、彼女のプライベートはすべて彼氏が基準
だ。彼氏の中古のカローラに乗って、吉野屋の牛丼を食べて、彼氏の六畳一間の
ボロアパートでセックスする。予定も趣味も全部彼氏に合わせる。
 そんなもんなんだな、と久慈が呟いた。
 アケミはカローラの運転席の中に顔だけつっこんで何か話している。その長い
髪と細い後ろ姿はぞくっとするほど綺麗であることは間違いないのに、妙に空々
しい。


610:革命的名無しさん
06/03/09 17:46:59
だが……その一方で、人型蒸気と呼ばれる、蒸気機関を動力源とする人型兵器も生み出される。
無人化された人型蒸気は、時に暴走し、脅威となることもあった

611:革命的名無しさん
06/03/09 17:47:35
一人の少女が荒野を駆けていた

612:革命的名無しさん
06/03/09 17:48:01
信者総動員。
ニートを洗脳し、反共工作員を作り上げた日向一派。
ソウカと何が違うのだ。

613:sage
06/03/09 17:48:10
「アケミはナンバーワンだろ? おそらく、まあ、一か月に百まではいかね
えって言ってたけど、稼いだ金を使ったことねえんだってな。サチといい
勝負だ」
「悪いけど、あたしはそんなに稼いでない」シライにサチが怒ったように
言い返す。「本当に、アケミちゃんって、そんなに稼いでるの?」
「ああ? 知らねえけどよお……」とシライは慌てて口を重くしようとした
が酒とドラックと祭り疲れのため彼の口は軽いまま重くなれなかった。
「だって、アケミの住んでいるマンションも服もアクセサリーも宝石も、
ブランドもののバックや時計や靴、自由に使えるカード、あれ、全部、
客からの貢ぎ物だ。もちろんボルボも。二台とも」
 そうシライがアケミのことなら何でも知っているような言い方で言った。
「ふうん。あたしにも誰か貢いでくれる人、いないかなあー」


614:sage
06/03/09 17:49:25
「いるくせに! 一ダースや二ダース」と久慈がサチをどさくさ紛れに、
つっつく。
「いないから!」
「アケミはよー、何を貢がれても、何の見返りもやらねえんだってよー。
客のヤツら、いい女に贅沢させるのが快感なんだから、金を使わせて、
見栄を張らせてやって、人助けだって、アケミはそう言ってらー」と
シライが言わなくてもいいことを言う。
「なんか、すっげえ、ムカつく女!」とサチ。
「だからおまえも同類だって」と久慈がまたサチをつっつく。
「男も女もみんな人間失格うー!」とサチが爆発的に高い声で笑い出した。


615:革命的名無しさん
06/03/09 17:50:06
1928年……自由と希望の新天地、紐育

616:革命的名無しさん
06/03/09 17:50:12
日向一派には、ソウカほどの確信も知性もない
思想の核がないから

617:革命的名無しさん
06/03/09 17:50:45
アメリカが独立を果たしてから、約150年。歴史が浅いゆえに、紐育の人々は、他国の歴史に憧れを抱き、
美術品や工芸品を貪欲なまでに取り込んでいこうとしたのである。紐育は歴史に棲みし魔までも同時に呼び込
んでしまっていたのだ

618:sage
06/03/09 17:50:57
 アケミもサチもしばしばハマッテいる客たちの真剣さを笑い話のネタに
していた。それは別館の中でだけのことだ。彼女たちのような職種の人たち
にとって致命的な過失のはずだが、別館の連中は控室の同僚以上に心を
許せる。別館の人間失格集団なんて、もとより男とも見られない。そのうえ
貧乏人ども。客にもできないだけのことであった。
 ずいぶん景気いい客もいるんだな、と久慈がうらやんで言うと、サチが
呆れたようにため息をついた。「久慈さんってさ、インテリだし、時々
すっごく難しいことも知ってるけどさー、やっぱ、バカだね」


619:革命的名無しさん
06/03/09 17:51:19
紐育華撃団・星組への着任の命を受けた少年がいた

620:革命的名無しさん
06/03/09 17:51:59
反共という思想に凝り固まっている日向一派。

621:sage
06/03/09 17:52:39
 アケミが駆けて戻ってきた。
「忘れ物?」と久慈から先に声をかけた。
「サッちゃん、サッちゃん」とアケミは久慈を完全に無視したまま息を
切らせて嬉しそうにサチの肩を叩いた。
「何だよ? 厭な予感」とサチが引いた。
「というわけでエー」
「何が『というわけ』だよ?」
「やあーン、聞いて聞いて、聞いてよサッちゃん。あたしさあー、彼氏と
明日、朝から海にボードやりに行くのね」
「だからアー?」とサチはアケミを遮る。
「だからあー」と嬉しそうにアケミは身体を震わせ、「明日の夜なんて、
疲れて仕事できないのオー。休んじゃうかもしんない。だからオーナーに
うまく言っといて、ね、サッちゃん、お願い!」
 そうアケミは一方的に勝手なことを言ったきりサチの返事も聞かず、
みんな、今日はありがとうねえー、と艶やかに手を振ってまた
カローラ・バンに、まるでスキップするみたいに、走って行き、
助手席に乗り込んでしまった。

622:sage
06/03/09 17:54:30
 オープンのクライスラー・ジープがスクランブル交差点で停まった時、
いきなりサチが絶叫した。
「マリファナやりたアーい! 人間としてエー、やってはいけないことー、
やりたあーい! キャーッ!」
 サチの声に酔っぱらいや通勤途中のホステスや歩行者たちが振り向いた。
なにしろオープンなのだ。左側の路地から覆面パトカーが出てきて、シライ
の運転する赤いジープに寄り添うように並んだ。その時、駅の方から来た車
がかなりのスピードで二台を追い越し、信号を無視し、鍛冶屋町方面に走り
去った。覆面パトカーの警官二人はシライの方を残念そうに見ると、その車
を追走して赤いランプとサイレンを点けた。
 シライも久慈もサチもかなり酔っていた。シライは免許の点数がない。
あと一回でも酒気帯びで捕まったら最後だ。シライは背中に冷たい汗を
かいた。
「サチ、静かにしろ!」
「マリファナあー」
 サチが唇を尖らせた。


623:革命的名無しさん
06/03/09 17:57:45
「ぼくは、でっかい男になるんだ!!」


624:sage
06/03/09 17:57:48
 別館についた。
 サチの固く閉ざしていた心が壊れていた。ゲラゲラ笑ってペチペチと
タケナカの頭を叩いてみたり、ひとりで大騒ぎだった。これにはシライ
も久慈もタケナカも閉口した。サチはシライに膝枕させ、ナイス・バディー
を無防備に横たえた。
「去年までさー、アタシと一緒に暮らしてた男なんてさー、アタシから
金を引っ張って遊び回って、それでもアタシ、毎日ちゃんとご飯も作って、
彼が帰って来るまで起きて待ってたし、それなのにアタシの部屋で、
アタシと二人で寝るベットで、他の女とヤってたんだ! それってダメ
だよね? もう別れようって言ったんだけど、愛してるとかって言われると
アタシもついつい許しちゃって、でもやっぱ許せないじゃん? 知らない
ところで他の女とヤルんだったらいいって訳じゃないけど、まだ許せるけど、
堂々と、あたしと寝るベットでヤルのって、ひどくない? でしょー? 
せめて隠してくれるのが浮気の礼儀ってもんじゃない? ねえ、これって、
ルール違反でしょ? ねえ、シライ、そうでしょ? 何とか言いなさいよー!
さてはキミも身に覚えがあるな?」
とサチも咳き込みながら言った。


625:sage
06/03/09 17:58:48
「やめなさい」
と間延びした言い方でシライが言う。
「サチ、てめえ、酒グセ悪い」
 サチはシライのひざ枕にショートカットの小さな頭をのせ、
キミたちって、このサチさんに手を出したりしないよね? 
と甘えて体を捩ってみせた。


626:sage
06/03/09 18:00:46
「それって、挑発してるわけ?」
とタケナカがクールに言った。
「まさかー」とサチは笑い飛ばした。「キミたち、こんなサチをヤッテ
しまうのはケダモノだって考えてるでしょ? ムカつくのよねえ! 
だって、みーんな、スケベで頭悪くて、ジャンキーで、そのくせに
このサチさんに同情するなんて百万年早い! どいつもこいつも
彼女の一人もいないくせに浅ましいのは嫌いでプライド高くて金も運も
女も武士は食わねど高楊枝で古風でインチキで足臭くて別館もウンコ
臭くて、なんだよー、やるかー? サチさんが教えてやろう。キミたちは、
すでに壊れてる。これ、北斗の拳。知らなかった? もう、やーだ! 
おかしな連中! 笑わせないでー」
「誰か、この女に、キメさせたか?」とシライがため息をつく。
「サッちゃん、食っちゃうぞおー」久慈がガオーっとおどけてみせた。
「バーカ、出来っこないくせにー」とサチが目を閉じたまま少しだけ
笑った。「だって本当は自分が傷つくのが厭な人たちばっかでしょう? 
男の自信、どっかに忘れて来たんだか、なくしちゃったんだか、弱虫ばっかり、
こんな所で身を寄せ合って……」


627:革命的名無しさん
06/03/09 18:01:00
いいかげんにしろ、ワラビーの信者。





628:sage
06/03/09 18:01:49
 それまで気分よくエスをキメていたタケナカとシライと久慈が、
サチを睨んだ。いきなり誰もが真顔になっていた。サチは怯えも慌てもせず
平和な顔でまどろんでいた。
「でもね、あんたたちスーパー・スペシャル・バカだけど、悪くないよ。
本当。臭くて狭くて汚いけど別館って居心地、いい。サチさん推薦、
お気に入りスポット、ただしナカオカタクミを除いて、だけどね」
「よおー! サチ! ハッパやりてえンじゃなかったのか?」


629:革命的名無しさん
06/03/09 18:02:07
朝から晩までパソコンの前に張り付くニート信者。

630:sage
06/03/09 18:04:06
 呆れて問うシライの膝に可愛い重さを伝えながら子供のような顔のまま、
やがて、サチは眠ってしまった。やれやれ、というふうにシライは肩を
すくめてみせた。ぼくたち帰ろうか? と久慈とタケナカが気をきかせて
そう言った。黙ってシライはかぶりを振った。その時、別館のドアが
いきなり開いた。
 とっくに寝たはずのナカオカタクミが入ってきたのだ。
 ナカオカタクミは自らの野生のカンと必然としての偶然に感謝した。
彼はシライのひざ枕で寝ているサチを見つけた。仲間はずれにされるところ
だった。
 ゴチソウだ。
「すげえ! ボルサのサチじゃん? うまそう! いいねえ。間に合って
よかったあ。もちろん食うんでしょ? みんなで回すんでしょ? 回しって
いいよねー。3Pどころじゃないじゃない? 5Pだ! 5P! すげえ! 
ビデオ撮って自由市場で革命的に売ろうよ! ついでにサチも売ろう! 
どうせオモチャなんだからさ」

631:革命的名無しさん
06/03/09 18:04:41
反共一派、日向。

632:sage
06/03/09 18:05:13
 ナカオカタクミの騒ぎにサチが不機嫌に目を覚まし、
うるせえ、気違い! 
と怒鳴りつけた。結局、誰もそんな気がないとわかるやいなや
ナカオカタクミは本館二階の自分の部屋に帰って、また寝てしまった。

633:革命的名無しさん
06/03/09 18:06:49
612
たとえばハットリね。ましでハットリは迷惑だから、
ブントで総括しろ。

634:sage
06/03/09 18:06:51
 タケナカは八百屋の隣のドラッグストアーのトイレに入って、エスを
キメた。その時、彼の携帯電話が鳴った。
「もっしもおーし!」
 ナカオカタクミだ。
「おっ? お目覚めかい? どうしたの?」
「ねえ、テッちゃん。ぼくも配達するからさ、迎えに来てよ」
 ナカオカタクミはきっと、生きることが億劫なほどヒマなのだ。妙な焦燥
と自己嫌悪。そんなタクミの気持ちがタケナカには分かった。仕事がないとき
の彼自身、そういう気持ちをもてあましたものだった。こうしてバイトとは
いえ仕事があり、毎月借金の利子ぐらい返せている今の自分を立派なものだ
と思える。
 どうせ迎えに行けばタクミのことだから自分勝手に騒いでいるだろう。
仕事を手伝う能力などない。だがそれはそれでかまわない。
タクミは三十代の孤児なのだ。

635:革命的名無しさん
06/03/09 18:07:44
一つ荒らせば、天国に近づけるぞ。
共産主義の地獄の亡者どもに足をすくわれるな。
BY日向


636:革命的名無しさん
06/03/09 18:07:56
ブントの離脱者ってどうして反共ってのが多いんだ。
ハットリもその一人。かなり、労組なんかは迷惑してんだよ。
ハットリに警告しとけ。

637:sage
06/03/09 18:08:09
久慈夏雄は大げさに心の病気を論じるけれど、そんなものはないというのが
タケナカの持論だ。自分たち正常な人間とタクミの間に何の差があるのか?
 気がふれていて仕事も家族もないタクミにとって、自分たち別館だけが
ファミリーだ。自分たちが別館に集まって楽しくやっていればタクミは孤独
じゃない。孤独じゃなければOKなはずだ。
「いいよ、迎えに行くよ。待ってろ」


638:sage
06/03/09 18:09:18
「一時間までしか待てないからな」
 タクミはえらそうに言った。
「そんなに遅れねえから」
「待っててやる。早く来いよ」
「なんだと、この野郎」
 タケナカは笑いながら言った。


639:革命的名無しさん
06/03/09 18:09:47
荒は右翼と相槌をうつ。とっとと解散しちまえ。
ブントは清算しろ。

640:sage
06/03/09 18:10:32
 町の目抜き通り。風に微かに飽きの匂いが混じりはじめていた。
タケナカは貴子を思い浮かべた。弱気な考えに呑まれたら現実も
そうなるのだから何事も明るく考えようと思う。貴子は秋までに
店を辞める。タケナカとちゃんとつきあう。約束している。信じる
という行為にはエネルギーが必要だ。だからネタが必要なのだ。
「いらぬ心配さあ~」
 ナカオカタクミが助手席で窓を全開にして、気持ちよさそうに
歌っていた。ぶよぶよと血管が膨れ上がりそうなせつなさ。得意先
の料亭をあと四つ配達すれば仕事も終わり。汗が冷たい。べたべた
してヘンな虫がたくさん肌を這っている感覚にも慣れた。
 午後六時、タクミとタケナカがマックのバリューセットを頬張って
いるとシライが別館にやってきた。口の中にいっぱいものをつめたまま
タクミが「おかえり」と大声をだすと食い滓が座卓の上に飛び散った。
 食いながら喋るな、とシライがタクミを叱りつけた。


641:sage
06/03/09 18:12:16
 彼の話によると、久慈夏雄は一人でトラップビル地下のピンサロに入った
そうだ。そこに彼がいれあげているおねえちゃんがいる。ユミという。
もちろん本名じゃない。
 ピンサロはどこも管理が厳しいし、やめといた方が利口だとタケナカは
彼に忠告した。だが利口じゃない久慈だから、いいのだ。タケナカは自分の
鍛冶屋町での交遊関係をフルに駆使して久慈にその店の内情を教えた。
経営者がどこの暴力団関係者で、女の子の管理のやり方、給料のシステムや
寮の場所、そして例のユミの素性について、分かる限りのことを調べてやった。
鍛冶屋町のことでタケナカにわからないことは、ない。
 久慈はユミと店外で会ったことはない。ユミも店を辞めたら久慈と
つきあいたいと言っているようだ。実際にあの店の女の子がプライベートで
客と会うのは危険なことだった。タケナカの知るだけで五人ほど見つかって
男女両方ともボコられたうえ大金を取られている。ちゃんと辞めて普通に
暮らしている女の子もたくさんいたが、ヤクザはしつこいのが仕事だから
仕方ない。要は気持ちとタイミングだ。タケナカは楽観していた。そして
同じくらい久慈や自分をバカだとも思っていた。
「でもバカじゃなきゃやってらんねえよな!」


642:sage
06/03/09 18:13:55
 タケナカは奮起する。
「俺は革命家で、アーティストだからな。バカじゃないからわかんない」
とナカオカタクミは言いながら、青いプラスチックのコップにインスタント
コーヒーをいれた。さっぱりとしたものだ。やはり本物のバカにはかなわない。
「でもよ、お店のおねえちゃんはやっぱ、客の男をその気にさせてナンボ
って商売なワケだから。そりゃあ、飲み屋もヌキも変わんねえやん。だから
俺は、そういう商売がらみのおねえちゃん相手ン時だったらよ、女の方から
ハッキリ態度と行動で示してこない限り絶対、本気になんねえ。おねえちゃん
から股をオッぴろげて、ここにブチ込んで下さいって言って来りゃ本物の
可能性もあるけど、そうじゃなきゃ、ただの客にされて、金だけ取られる
のがオチ。そんなん、みっともねえやん」
 シライがソファーでたばこをふかし、気取ってそう言った。
「そんな女、いるかよ!」とタケナカがムカついて吐き捨てるように言った。
「さすがアニキはわかったようなこと言うねー?


643:革命的名無しさん
06/03/09 18:14:59
右向け右!


644:sage
06/03/09 18:15:09
 タクミがビールを飲みながら言った。
「アニキはこないだも高校生やっちゃったんだから。アニキは女に不自由
しないから」
「ばかなこと言ってんじゃねえよ!」
 タクミに暴露され慌てたシライは赤面し、無意味にヘラヘラ笑ってごまかした。
「女子高生だよ! 未成年のお口でコンドームつけてもらったんだよ! 
どう、すごいだろ?」とタクミはまるで自分のことのように自慢した。
「へえ~、そうなの~?」とタケナカは意地悪く笑って、楽しそうに
言った。「タクミ、もっと聞かせてみろよ」
「やめろよ!」とシライが厭な顔をして、怒鳴った。


645:sage
06/03/09 18:16:19
 シライにしてみれば女に不自由しないというのは今のような境遇を言うの
ではない。今の彼は、いつも、不自由していた。誰とセックスしても、いくら
飲んでも、ぜんぜん満足できない。女にもてるのなんて、あたりまえだ。
つきあいたい女がいない。つきあいたいような女だとヤッたりできない。
一晩ひざ枕してじっとしてたりする。昔のオレはこんなんじゃなかったと
シライは心のなかで自嘲していた。考えようによっては、女にハマっている
久慈やタケナカをうらやましくも思えた。
「もうそろそろ久慈さん、終わったかな?」
 タケナカが時計を見上げてそう言った。
「いいよなあ、あいつだけヌイて、サッパリしてんのかよ」とシライが
言った。


646:革命的名無しさん
06/03/09 18:17:46
「愛と配慮」の下で、義理と人情にしばられる信者達。

647:sage
06/03/09 18:17:48
「いやいや、ヌキはないみたいだよ。ずっとそのユミちゃんとおしゃべり
して、終わりなんだよ。マジになっちゃうと、やってもらう訳にいかない
でしょ?」とタケナカが反論した。
「ふうん。そんなもんか」とシライは訝しげに言った。「オレにゃわかん
ねえ……」
 タクミがリモコンで歌番組に回した。蚊が多かった。うっとうしそうに
シライが蚊を両手でたたいてつぶした。
 それでも久慈さん、新しい女にハマってるって、いいことだよ、いつまでも
高岡真琴のことを考えてるよりマシだ、とタケナカがひとりごちるように
そう言った。
 ナカオカタクミは二人の話なんて聞いていなかった。
 いつまでこうしてデレデレしている気なのか、苛々していた。早く鍛冶屋町
に「出動」したかった。おれたちはウルトラ警備隊だ、平和を守る任務がある、
鍛冶屋町に行かなきゃ


648:sage
06/03/09 18:27:22
 だがナカオカタクミがそう言えば、決まってタケナカもシライも不機嫌
になる。二人とも本当はナカオカタクミと同じ気持ちなのになぜか怒る。
金なんか気にする必要はないのに。どうせ使っちゃうんだから!
 そう言うともっと怒る。シライは返済を気にして、人生が終わっちゃう
だろよ、とナカオカタクミのせいみたいな言い方で言う。ナカオカタクミは
そんな時、はっきりシライセイジに言ってやる。
 終わっちゃえ!
 ナカオカタクミは鍛冶屋町に行き、存分に酒を飲み、存分に女の子の身体
をさわる。それ以外に考えることなんて何もないはずだ。真理は時に人を
怒らせる。黙っていた方が得をする。分かっているはずのナカオカタクミ
であったが、しばしば忘れてしまうのであった。ナカオカタクミは用心しながら、
タケナカとシライに言う。
「ねえ、おなかすいたよー!」
「今、マック食ったばっかしだろ!」
とシライが間髪入れずに怒鳴り返した。
「きみはまるでボケ老人だねえ」
 タケナカが冷やかな笑いを浮かべて、そう言った。



649:sage
06/03/09 18:30:18
 久慈夏雄は組織を辞めた。
 夏祭りの後、やっと迷いが消えたのだった。はっきりさせるべきだと
思った。あのフラッシュバックにとらえられた。あの夏草の匂い。夕日
の中のインターナショナルと成田空港の幻影。自己憐憫と追憶。リセット
不可能な価値観。無慈悲に殺されたMRTAの少女コマンドの亡骸ととも
に、冷たいアンデスの山奥に葬られた滅び去った価値。それはソ連や中国
などの問題ではない。そもそもフジモリによるMRTA虐殺をテレビで
見ていた久慈に、ナカオカタクミはこう言ったのだ。
「ねえ、鍛冶屋町に行こうよ! ニュースなんて見てないでさあー」
 なんだあ~? MRTAはおまえの仲間だろ? おまえがMRTAじゃ
なかったのか? 妄想の中では。そう思って久慈は口を開けてナカオカ
タクミの顔を見た。
「タクミ。見ろ。これって、どう見たって誰がテロリストかハッキリ
してるよなあ? MRTAは誰も殺してないんだ! フジモリは何人、
殺してんだ? むごいよ!」
 久慈夏雄がそう訴えるのを不思議そうにナカオカタクミは見つめ
返したあげく、事態がよく理解できない時に人がしばしばやる沈黙を経て、
こう言った。
「ヌキがいいなー、ピンサロでもいいからさー」


650:sage
06/03/09 18:31:45
 なんと! 驚くべきことに、フジモリへの怒りもMRTAへの悲しみも、
ナカオカタクミには全くなかったのである。ほんの近い過去の記憶すら
なくしたナカオカタクミを見返して久慈夏雄もいつのまにか笑っていた。
何が革命家だよ? まったく間抜けな格好じゃないか。ピンサロでパンツ
をおろし性器を見知らぬ女にしゃぶらせながらその夜、久慈夏雄はそう
考えた。MRTAもとんだ犬死にじゃないか。ナカオカタクミも俺も、
全然、差は、ない。日本の全ての新左翼だって……。久慈夏雄のペニスは
ついに勃起せず追加料金で時間延長。しまいには女の子が顎が痛いと泣き
そうな声で訴えたものだから、久慈夏雄は諦めてズボンをあげた。
 彼はずっと組織に顔を出していなかった。
 活動家だなんてとっくに言えない自分の現実だけが残っていた。
誰のせいでもなかった。
 あとは決断だけが必要だった。


651:sage
06/03/09 18:33:23
 借金が急激に膨れ上がっていた。党の機関紙の定期購読代金すら滞納し、
毎月の上納も出来なくなっていた。何を読んでも何を見ても、何を聞いても、
何も思わないし何も感じなくなっていた。何もかも他人事だ。組織も運動も
仲間たちひとりひとり、みんながどんどん変わっていくけど、関係ない。
まして禁欲的な共同生活に戻る意志力なんてもとより、ない。傷つき死を
選ぶほど葛藤したかつての仲間たちの顔が脳裏から離れない。そんなこと
より組織と活動を辞めていく自分の罪深さ。違う。わかってる。よくわか
ってる、と久慈はひとりごちた。理屈と感情の狭間で彼は幾千もの理由を
あげることができたが、虚しかった。騒々しい熱帯夜。

652:sage
06/03/09 18:35:57
 駅南のファミレスでコーヒーを飲んだ。
アジトに残っていたわずかな私物が駐車場のシビックのトランクに詰まって
いた。ファミレスはとても清潔でエアコンがよく効いていて、週末の夜に
浮かれた若い男女で明るい店内も賑わっていて、ドリンクバー、サラダバー、
浪費と生産の果てしないリンクにバランスを失いつつある人類の姿を凝縮
していて、資本主義的だった。そんな思いすら空虚なロジックだ。独善的な
抽象だ。新宿の模索舎に行けば無数に存在する解釈と戦略が、幾千もの唯一
の真理が陳列されて、今でも模索舎があれば……。それらはこれからも相互
に不毛な異端狩りをやりあう。対象となる世界はたったひとつなのに。
どうして今まで気づかなかったのか。単一のバイブルは完全に死んだのだ。
それなのにどうして無数の真理の中からどれかひとつを無理に選ばなくては
ならないのか。それを選ぶのがどうして自分でなくてはならないのか。理想
は誰のことも幸せになんてしなかったのに。結果は出たのに。そんな同じ
痛みを抱えた人々がむしょうに愛しく感じられた。

653:sage
06/03/09 18:37:54
家族も社会生活も恋愛も蓄財も消費も趣味も全て犠牲にし組織だけに執着
し続ける今日までの同志たち。組織を辞めたら今までの感情的な軋轢など
なかったかのように、せつないほど、愛しかった。彼らの情念と忍耐、
凄まじい根性。苛酷な弾圧にも屈せず武装闘争をやってきた人たちだけの
プライド。みんな自分と同じ人間だった。惨めさに胸が張り裂けそうだった。
仲間を裏切ったのだ。どこに所属しても何をしてもいつも自分で自分を他と
比べ、見捨て、そんな自分を哀れむ自分だけが蓄積されて今の自分が在る。
自分がいちばん大嫌いだ。正義と真実を説いたのは自分だ、いろいろな人
たちにいろいろな言葉を語ってきた。みんな彼のセクトが機関紙で発表する
政治主張の受け売りだった。そんなアジテーションさえ彼の言葉たちに違い
ない。かくも軽い正義や真実で他人の人生やこの世界を変えようなんて、
おこがましいにもほどがある。久慈夏雄は行き場を失い彷徨い浮遊する言霊
たちの声に、目を閉じて、耳を澄ませた。

654:sage
06/03/09 18:40:19
考え過ぎじゃない?
 久慈夏雄はその声に弾かれて目を開き、声の主を探した。会いたかった
人の、懐かしいあの声……。そこには空調のよく効いたファミレスの
チープな天井のクロスだけがあった。
 だって何もかも久慈が抱え込む必要なんて全然ないんだし、あたし
だったら、そんなふうに思われる方が迷惑だよ……。
 また聞こえた。確かに聞こえた。
 久慈夏雄はあたりを見回した。
 高岡真琴を探した。



655:sage
06/03/09 18:41:49
 ナカオカタクミは高岡真琴の話題が嫌いだ。

 高岡真琴が嫌いなのではない。彼女はいい女だ。ファッションのセンスも
よかったし、ルックスもスタイルもよかった。酒も歌もいける方だったし、
エッチで、そのうえ革命家だった。
 いい女が死ぬのに早過ぎるということはない。
 高岡真琴がババアやどこにでもいる親バカなママさんになるなんて想像
できねえ、とナカオカタクミはそう思う。でもセクシーな人妻なんて似合う
かもしれないけど……、そういえば人妻には違いないのか。何だかよく
わからないが、とにかく俺も三十になるまでに死ななきゃ、と思っていた
けど三十を過ぎたナカオカタクミであった。こうなったからには鍛冶屋町
に早く行きたい。それなのに別館の弱虫どもときたら、ムサいツラを寄せ
合ってメソメソと、高岡真琴の話なんかをしたりするもので。というか、
したがるもので。


656:sage
06/03/09 18:52:52
 誰でも知っていることだ。
 彼女のダンナはもちろん、何人かの愛人、客、そしてあの新左翼セクトの
若手幹部たち……。両手以上の男が彼女のパンティーの中のあの感触と
酒臭い甘やかな彼女の吐息を記憶している。久慈夏雄だけ、知らない。
あんなに高岡真琴とベタベタしてたくせに何もできないなんて、ダメ男だ。
高岡真琴が死んでから彼女をオカズにオナニーしてるなんてダセエんだ! 
高岡真琴の趣味から言って嫌がるに決まってる! 勝手にひとりで浸ってろ!
 まあ、関係ねえ。
 オレはただ、せっかくの別館が墓参りみたいなじめじめした空気になるのが
厭なだけなんだ。人間が死ねば冷たくなって、硬い屍肉と煙になっちまうんだ。
誰でも一緒。人間なんて小さな壺に納まるんだ。俺の両親もそうだった。
ましてや女なんて

657:sage
06/03/09 18:54:27
 ナカオカタクミはいちばんテレビのよく見える場所に陣取って、座椅子に
寝そべりながらビールを飲んで、歌番組を見ていた。
 どこの店のだれそれという女の子がなんて言ったとか、どのねえちゃんの
しゃぶりかたが好みだとか、どこそこのだれそれのルートでエスを買うと
安いんだとか、あるいはどんな女とむかしヤッたとか、なんとかっていう
ブランドがおねえちゃんたちに人気があるがどこそこのだれそれはその
ブランドが嫌いだとか、毎日毎日こいつらは飽きもせず、よくそんなに喋る
ことがあるもんだ、とナカオカタクミは呆れつつ完全に無視していた。彼は
リモコンでチャンネルを何度も変えた。


658:sage
06/03/09 18:55:50
ふと久慈がシライのビールの缶を持ち上げて振った。
 まだあるよ、とシライが言う。久慈が苦笑いして、ついやっちゃうんだよ
な、缶を振るその癖、よく高岡のねえちゃんにも怒られたんだけど……。
なおンねえんだよ……。
あるよね、キミ、頑固だから、そうタケナカが得意げに言う。
「それもよく高岡に言われたな」
 またか!
 汚物で身体の内側が詰まるような感じ。軽い痛み。ミジンコくらいの大きさ
の虫が毒汁を吐きながら耳の内側を散歩しはじめる。ナカオカタクミは衝動的
に暴れ出したくなる。でもやらない。ナカオカタクミはわかっている。暴力
沙汰で久慈やシライに勝てるわけがない。


659:sage
06/03/09 18:57:02
あの時の苦痛と同じ類の苦痛だ。

 七夕の日の夕方。
 タケナカの勤める八百屋の裏の駐車場でシライや久慈と遊んでいた。サチ
からシライの携帯に電話があった。
 いつもシライの電話は長い。しかもひとりだけ離れた場所に移動しながら
こそこそと話す。たいした話じゃなくても、彼に電話してくる女たちはみんな
シライとだけさまざまな秘密を共有したがっているかのように思わせる演出
なのである。本当に秘密を共有する女をそうやってカモフラージュするのだ。
たいてい、たいしたことを喋っているわけではない。
「サチが、竹、ほしいんだってよ」
 戻ってきてシライがそう言う。


660:革命的名無しさん
06/03/09 18:57:14
ニャンケへ
分かった。このスレは流せ
だが、別のスレでの荒批判は妨害するなよ
荒の自分勝手によって、どれだけの労働者のカンパが無駄遣いされ
どれほど多くの活動家がパージされてきたのか考えてみよ
すべての同志諸君!
このスレはニャンケが流すに任せて
別のスレで本格的な荒批判と暴露に出撃しよう
もはや、ためらう理由は何もない

661:sage
06/03/09 18:58:19
 タケナカも仕事を片づけ終えていた。湖に面した崖まで竹を切り出しに
行った。蚊の多い鬱蒼とした竹藪だった。その現場にサチもやって来た。
ライトバンに乗っていた。店に七夕の装飾をするのに形や長さなど、いろ
いろと注文をつけた。
 よく旗ザオを作るのに竹切りをやったから任せてちょうだい、この節目
のところでうまく切るのがコツなんだ、じゃねえと機動隊の縦を一回突いた
だけで竹がばらばらに裂けちゃうんだから、とか久慈がぶつぶつ言いながら
枝を払ったりノコギリで切ったりした。彼はせかせかとよく働く。
 キミ、シャブの食いすぎ、とタケナカが苦笑いした。
 おおー、やだやだ。サチが肩をすくめた。


662:sage
06/03/09 19:02:08
660さん、ありがとう。感謝。
では小説のつづきをお楽しみください。


663:sage
06/03/09 19:05:46
 サチが切り出した竹をワゴン車に積んで店に行ってしまうと、手伝った
んだからお礼にサービスあるだろう、とかって話になって、当然だろ、
タダにしろ、やらせろ、そんなふうにいろいろと喋っているうちにどうして
そんな話になったのかナカオカタクミは会話の文脈をすっかり忘れたが、
サチの彼氏だったって噂なんだよ、とタケナカが言ったのだった。
「去年の暮れ頃、ブルーローズビルの非常階段のとこで男が死んでたろ? 
覚えてるだろ? スピードやりすぎだってさ、そんでもっとビックリなのは
さ、そいつ、サチと暮らしてた男だって。ビーナスのコトミが言ってたんだ
けど、コトミとサチってピーチパイ時代にいっしょだったから、けっこう
確かな話かな、と……」
 そうタケナカが言うと、マジ? と久慈が驚き、俺は知ってた、とシライ
が遠くを見るような目をして言った。しかもシライは、だからサチは別館で
ネタを見た時、厭な顔をしてたんだ、とか言い出した。
 いい加減にしろ! そんなこと、どうでもいいだろ! テメエらには関係
ねえだろー!
 そうナカオカタクミは心の中で叫びながら、脳の痛みに耐えていたのだ。
 高岡真琴の話をするというのは、そんな種類の痛さなのであった。


664:sage
06/03/09 19:08:24
 久慈夏雄は、蚊とり線香にジッポーで火を点けていた。何の罪悪感もない
彼の善良で感傷的な顔。
「どうして高岡さん、自殺なんて、したんだ?」
とタケナカがエスの入った電球の表面に付着した黒い煤をティッシュで拭き
取りながら、久慈に訊ねた。「実はずっと聞きたかったんだよねえ」
「俺もだ」とシライがテレビを見たままだるそうに言った。
「俺に聞かれてもな……」と久慈は言った。「死にたかったから死んだんだろ?」


665:660
06/03/09 19:09:16
ご苦労様です。須藤には追及されるような責任はない
本当に責任のあるものへの追求に集中しよう


666:革命的名無しさん
06/03/09 19:09:32
新スレが出来ました。須藤同志の自殺の真相を究明し、荒体制を打倒せよ!

667:ニャンケ
06/03/09 19:41:38
アンチ荒は、須藤の後を追って自殺しとけ!

668:革命的名無しさん
06/03/09 19:49:04
すごい荒しの数々だね
常任活動家総動員でやっているのか?
それより上のほうで岩崎って人が確信的なことを書きそうになって
それ以降荒しがひどいんだけど、いったい何を言おうとしたの?

武田さんの話がでてきたりとか 非公然はいうなとか 名前がどうとか
すごく気になる 

ブントのバカは荒らすな!

669:革命的名無しさん
06/03/09 19:58:15
>>668洪庵乙!
ゲリラに纏わる話を探ろうと必死だな!w
w(`∀´)w

670:革命的名無しさん
06/03/09 20:05:18
公安じゃないよ
上のカキコみてセンキの荒しが必死になったのが
それらカキコがされて以降だから、そう思っただけ。

それよりアンタこそセンキとちゃうのか?
なにかよほどセンキにとって都合の悪い話題が出そうになったみたいで
すごい必死じゃないかよ?べつにゲリラの話題なんて知りたくない。

前も何度かあったからね。都合の悪い話になると荒しがひどくなることがね。
孫子の5千万のマイホームが暴露されたときとか

671:革命的名無しさん
06/03/09 20:06:23
一、屋根の上の狐・

      ★・
春の牧場にツクシン坊・
牛がノソノソお昼寝さ・
おてんとさまはハイ・ヌーン・
ヌメランヌメランお月さま・


      ★・
体制か反体制かハッキリしろ!・
世の中「あれもこれも」じゃだめなんだ・
   「あれかこれか」ハッキリしろ!・
             藤田小四郎・



672:革命的名無しさん
06/03/09 20:07:52
風呂がこわれた・
水風呂は寒いから・
CDプレイヤーがこわれた・
ブレーカーさげた・
あんたは何をスル気なの?・
一九九九・
   おけいに・


      ★・
売れればなんでもいいのかよ!・
いらないものが多すぎる!・
いらないやつが多すぎる!・



673:革命的名無しさん
06/03/09 20:08:36
   ミシュラン・

哀れな僕の脳内革命・
窓の外の流れる雲にはかないません・
両膝ついてお願いします・
十字路に跪いてお願いします・
右か左か教えてください・
上か下か前か後ろか・
だってこんな天晴れな空・
革命するのは僕の方?・



674:革命的名無しさん
06/03/09 20:09:33
楽じゃないよ・
これだからあなたにはかなわない・
ママのオッパイのプリン?・
打倒! 新・女の園・
それでもあなたを信じたい・
だがそっと……・
その方が悩むにしても楽だもの・
移り気で正体もないないあなた……・
それで何を手に入れた?・
それで何を失った?・
何も喋るな・
何も思うな・


675:革命的名無しさん
06/03/09 20:10:29
詩を純粋に創るため・
占い師のように風をあやつり・
天狗の塔で夢見てる・
風が運ぶ災難ベル・
頬杖ついて屋根の上・
工場女をながめてる・
煙突から狼煙があがった・
永遠の愛?・
なんだっけ?・

夜空には星 部屋の明かり・
ストーブつけて今日も終わり・
青い月はジンライム?・
また冬が過ぎ去って・
何度目の春がやってくるのか?・
ドアに鍵しめ幕がおりる・
暗闇にニンフの館?・
革命騒ぎはタクサンだ……・


676:革命的名無しさん
06/03/09 20:11:06
またはじまったよ
おーい 折れが公安とかいった件はどうなったーーー?(藁
都合がわるくて退散か?おめでたいな

677:革命的名無しさん
06/03/09 20:11:14
人に秘密のボロ屋敷・
水戸のはずれの田舎町・
オテントさんと屋根の上・
畑の中から火矢を撃て!・

ちょっと変わった一人芝居・
なにもかもイヤになった・
舗装道路がアチコチと・
花の節句を待ってろよ・

太陽は詩人だ・
貧しくもないが豊かでもない・
どんな所でも入って行く・
誰にもジャマなんてさせねえ・


678:革命的名無しさん
06/03/09 20:12:01
頭きた
こうなったらオマエラがもみ消そうとしているカキコを
他のブントスレに転載しまくってやるからな

679:革命的名無しさん
06/03/09 20:13:44
全ての共産スレッドに書いてください!

680:革命的名無しさん
06/03/09 20:20:07
 小林義也氏が「スパイ菅沢の『ナリタ無血開城』路線の担い手」だとか、
「話し合いに肩入れして、実はスパイ菅沢のお先棒をかついでいたのである」
などと書かれている。・
 またブントのHPでも、「小林が主張していたことは、相川勝重や石下博道などの、い
わゆる青行路線をブントも支持すべきだということだった」(今井)とか、
「彼は現闘団の時に、権力のスパイとして三里塚闘争を幕引きさせるために
暗躍していた菅沢昌平(当時反対同盟事務局長)の担当者であり、闘争を
売り渡そうとする菅沢のスパイ行為を暴き闘争を守ろうとした他のメンバー
に対して、逆に菅沢に同調し、論破されたあげく現闘団から姿を消したと
いう経歴をもつと聞く」等とある。

 たしかに、小林義也氏の現在の所業があまりにも低劣で悪意にみちた
ブントへの敵対行為であることは明白だ。『SENKI』紙上に出ることに
より、はじめてこのかんのネット上におけるバトルを見た。正直のところ、
うんざりした気持ちです。
 小林義也氏が自らの性生活をネットで公開しているようなことについて。
 見ている方こそ恥ずかしくなります。でも、そのへんのことについては、
私は小林氏をえらそうに批判できません。勝手にやってくれというだけ。
 私も小林氏と同じ穴のムジナだからです。
 「日常は汚辱にまみれている」存在に違いありません。『巣立てぬ子鳥』
みたいなレベルのままエロおやじになりつつあります。・
 われわれはかつて「まがりなりにも活動家であったならば人間の解放とか
女性の解放とか語ってきた」のは事実。「三里塚という権力との攻防の
最前線で団結小屋に寝泊まりし共同生活を送って」いたからこそ私も小林氏
も緊張感にあふれながら楽しく充実した日々を送る中で「自らを律し高め
あってきた」過去を、共有する。



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