06/10/26 16:13:20
URLリンク(mitsuhiro.exblog.jp) ある大学教授(東京出身)のブログより
わたくしも、今は沖縄に行きますし、すむところが滋賀県で働く場所が京都市という大都市、
それから月に一回くらい東京に行きますので、東京一極集中ということはよくわかります。
特に気になるのが、なにしろ東京に出かけていって、要職のかたがたと「対面」つまり会って、
彼等を納得させないと、なにも実現しないことです。
学術会議で、ITを使った会議をぜひお願いしたいと発現しても、事務サイドの反応はほとんど
ありません。学術会議の建物の中に遠隔地とのテレビ電話というかネット経由の会議とか、
最低限電話会議をする設備がないのだそうです。信じられませんが、とりあえず皆東京に出て来い、
というのが役所の根本的態度です。
わたくしの研究室の研究費も、もう20年間くらい、東京に出て行って、要職のえらい人たちの
前でプランを発表して、質疑応答をすることによって、すべて得たものです。
わたくしは中央突破とか東京突破とか呼んでいたのですが、沖縄のでも京都のでもすべて東京に
行かねば話しにならないのです。
たぶん、国費というものの大半はこのような東京での会議で決まっていくのでしょう。そして、
そのような会議にでていていろいろ決めてる人達が、いわゆる有識者でして、そのボス達をみれば、
それがほとんど役所のなかでの継承性と類似したかたちで継承されているのです。(中略)
申請書だけでは決められない、「東京での対面」がなければなにも決められない、
これがおかしいと誰もが思わないのが、いまの日本の科学研究費行政なのです。
カネを出す側が、カネを出すかどうか決める側が、研究を実際にやって成果を挙げる現場の人間
より一段上のように、ふるまってしまう、これが東京と地方の関係の縮図なのかもしれません。