05/05/14 22:22:14
/// 工業モノカルチャー社会 54 ////////
日本式経営は、規格大量生産の製造業に適した組織原理であるとすれば、
それが全社会的に広まった平成の日本は、規格大量生産に適切な社会、
つまり最適工業社会である。
だからこそ、規格大量生産型工業においては、日本は世界に冠たる生産力と
競争力を誇っている。トランジスターも自動車も、電卓もICも、規格大量生産段階に
なれば、必ず日本が最大の生産力と競争力を発揮した。コンピュータでさえも、
多品種少量生産の大型化時代にはアメリカにかなわなかったが、大量生産の
小型化が進むにつれて日本が優位に立つようになっている。パソコン、ファミコンに
至っては圧倒的だ。日本社全が、規格大量生産に適した心情と組織原理を
持つ限り、この状況はつづくだろう。
//////////////// 「日本とは何か」 ///