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2005.05.07
<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)
⑯億万長者番付にみる「日本の富豪」
米フォーブス誌の「世界の億万長者番付」が発表された。純資産十億ドル(約1050億円)以上の富豪は691人、
合計資産額は242兆円。今回の一位は5兆1千億円のビル・ゲイツ氏、11年連続のトップである。日本人は
50位内にも入っていなかった。たしか、バブル時代には十位以内に6人もの日本人が顔を出したのに…あの
堤義明氏が世界一の富豪にもなった。日本のそれは所詮、「成金たちの宴」であったようだ。番付をみていくと
77位にやっと、「サントリー」の佐治信忠氏が出てきた。80位に「アイフル」の
福田吉孝氏、84位に「武富士」の武井保雄氏、103位に「新日本観光」の糸山英太郎氏、111位に「SANKYO」
の毒島邦雄氏、同じ111位に「アコム」の木下恭輔氏…、200位以内に入っている日本人は全部で11人、
堤義明氏は149位であった。今の日本の税システムでは富豪の出現は無理かもしれない。とにかく、世界第二
の経済大国から選ばれた富豪は11人、この数を少ないとみるかそれとも、妥当とみるかは各自の裁量に委ね
られるが問題は、億万長者たちの顔ぶれだ。アイフル80位、武富士84位、アコム111位…、日本を代表する
億万長者たちが消費者金融の創業者で占められている。なんとも寂しい限りだ。彼らが億万長者に上がりつ
めた過程においては社会的批判、道義的責任も少なくない。実際、武富士の武井会長は今尚、社会的批判
から逃げている。ゼロ金利時代に「ご利用は計画的に」との謳い文句で、高利で稼ぎまくってきた彼らに「富豪」
の名称は似合わない。でも日本は「勝てば官軍」の社会、乗っ取りだろうが高利貸しであろうが一切、関係ない
との理屈がまかり通る。モラルや手段はどうであれ、利益を上げ、株式上場を果たせば一応、「一流企業」と
みなされる。経営者にとってこれほど都合のいい国はないだろう。(以下略
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