05/04/17 15:25:23
アルバート、アンジェラの危機・・・ドイツ国営放送局ZDF
今年のドイツの子供の名前ランキングが発表された。
しかし、今年のランキングは例年との変化が見られた。
ドイツ人は名前に関しては超保守的と言われている。
実際、半世紀前の一般的な名前が現在もランキング上位に顔を出すことは珍しくない。
命名の保守的な感覚は、ヨーロッパの文化なのかもしれない。
しかし、今年の子供の名前ランキングは下位の変化が激しかった。
私たちが幼少時では、まずクラスメイトには居なかった名前が並ぶ。
その名前は、sakura,tooru,hiiro,kyou,hikaru等である。
特にsakuraは、おととしは49位、去年は36位、今年は27位と着実に
ランキングを上昇している。
ランキングを発表している生命保険会社によると、これらの名前は日本名だと言う。
「これらの名前は、日本でよく使われている名前です。
ドイツ人がどうしてこれらの名前をつけるのかと言うと、80年代に
日本アニメを見てきた世代が、
今、結婚適齢期を過ぎ子供を作る世代にあるからです。
日本アニメを見てきた世代は、日本アニメの舞台に憧れて登場人物に
感情移入して育ってきた。
今、その世代が、自分の子供たちにその感情を反映しているのです。」
今までも、外国文学やハリウッド映画など、ドイツに文化的影響が大きかったものは
いくつかある。
だが、超保守的なドイツ人の感性を動かし、子供の命名を変化させたのは
日本アニメだけである。
数年後、日本風な名前のsakuraやtooruに押されてアルバートやアンジェラが
肩身の狭い思いをしなければならないと思うと考え物である。