06/10/23 06:08:24
「世界は、本当は……君を幸せにするためにあるんだよ。いいかい、飯田産業なんて世界のほんの欠片でしかないんだ、すべてなんかじゃないんだ!」
「泣かないでお兄さん、もう私たち押し売り販売するのだって悲しくないわ。残業も押し売り販売も、所長も社長も今は大好きでいられるの」
「畜生!!みんなが寄ってたかって、あの子を飯田な営業マンに仕上げたんだ!本物の営業マンにしちまったんだ!!」
「ロック、ああいうものを真っ直ぐ見るな」
「……―俺が」
「給料をとりあげるか?無理だ。あの子は家を売るのをやめられないよ。………誰かが、ほんの少し優しければあの子は学校に通い友達を作って幸せに暮らしただろう。でもそうはならなかった。ならなかったんだよロック。だから―この話はここでお終いなんだ」