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[タオルミナ(イタリア)/東京 27日 ロイター] - 安倍晋三首相は27日、主要7カ国(G7)首脳会議のため訪れていたイタリア南部シチリア島タオルミナで記者会見し、北朝鮮問題を巡って模索してきた対話の試みは「時間稼ぎに利用されてしまった」と述べた。そのうえで「G7が北朝鮮に圧力をかけるという点で結束できたことは極めて意義がある」と指摘した。
首相は発言の多くを北朝鮮情勢に割き、サミットでの最優先課題として議論したことを強調。「もはやこの問題は東アジアにとどまらない。世界全体の脅威だ」と述べ、G7が主導して対処する必要があるとの認識を示した。
焦点のひとつだった貿易については、首脳宣言に「保護主義と闘う」と明記されたことを踏まえ、「自由貿易によってもたらされるダイナミズムは、産業革命がそうであったように、世界の平和と繁栄の礎となるはずだ」と語った。
内政関係では「教育や社会保障に大胆に投資することであらゆる人にチャンスを作る」と述べ、6月に策定する新たな成長戦略でこうした方針を示すと明らかにした。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題を巡る対応に関しても問われたが、国会の会期延長も含め明言しなかった。
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