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ソウル在住の日本人組織は「ソウルジャパンクラブ(SJC)」といっていわゆる日本人会と企業の商工会を兼ねている。そこでは以前、戦争などの有事対策として避難訓練みたいなものをやっていた。
たとえば市内の南のはずれにあった日本人学校を避難場所に、日本人居住者の多いマンション街から漢江(ハンガン)を越え、そこまで歩けばどのルートでどれだけかかるか、というわけだ。北朝鮮が韓国に攻めてきた朝鮮戦争(195053年)を教訓に、ソウルの真ん中を流れる漢江を渡ってまず南に逃れるという想定からだ。
つまり有事の際の日本人の集合場所として日本人学校があり、そのために学校は南のはずれにあった。南といえば韓国南端の釜山(プサン)にある日本総領事の公邸も、実は有事対策で避難邦人の収容場所になっている。
ところがソウルの日本人学校は7年前、新築を機に逆に漢江の北側に移転してしまった。南に避難するという従来のような有事対策の発想がなくなったというわけだ。ではどうするか?
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産経ニュース
2017.4.15 11:00
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