17/04/12 17:38:33.60 CAP_USER.net
韓国MBCテレビ『イブニングニュース』は2月8日放映の番組で「軍艦島」として知られる端島炭坑(長崎県)を特集した。同日付の産経新聞が今夏公開予定の韓国映画『軍艦島』(監督・柳昇完(リュ・スンワン))の予告編について、朝鮮人の少年たちが体を縮ませたまま採掘作業する姿などを「事実と異なる」と報じたのに反論するのが目的だった。
番組は「極右傾向のあるメディアである産経新聞」との出だしで始まったが、反論どころか、使われた写真は軍艦島とは異なる場所で撮られたことが専門家らの調べで明らかになった。
九州大教授の三輪宗弘は「ほとんどすべての写真が端島炭坑に該当しない」と言い切る。三輪がまず指摘したのが端島で人々が働くとされた風景だ。
「貝島炭鉱(福岡県)の露天掘りの模様を写したもので軍艦島と全く違う」
三輪はこう語る。続いて、三輪が挙げたのが狭い場所で男性が横になって掘っている写真だ。これは明治中期の筑豊の炭坑の様子を写したものだという。
炭鉱労働に詳しい日大名誉教授、田中直樹も「機械化が進んでいた端島であんな手掘りは荒唐無稽としか言いようがない」と語る。
番組では黒ずんだ労働者たちが並んで立つ様子を「強制徴用された韓国人被害者」と説明した。だが、写っているのは朝鮮人ではない。写真は大正15(1926)年9月に当時、北海道にあった旭川新聞が道路建設工事現場での虐殺致死事件を報じた際のもので、朝鮮人の存在をうかがわせる記述はなかった。
このほか、「端島炭坑の内部壁から『腹が減った』『故郷に帰りたい』『母に会いたい』とハングルで書かれた落書きが発見された」とも紹介した。
ところが、この「落書き」は昭和40年に朝鮮総連傘下の団体が制作した映画のなかで、筑豊炭坑で働く朝鮮人労働者の痕跡をたどるさい、映画の演出性を高めるためにスタッフが書いたものであることが、平成12年1月3日付の西日本新聞に報じられている。
元スタッフは同紙に「強制連行には映像資料が少ないでしょ。監督が『(連行されてきた人々の)思いがあった方がいいんじゃないか』(と述べた)」と落書きの経過を証言した。
こうした「事実」はおかまいなしに、番組は「数百人の朝鮮人たちが強制動員され奴隷のように扱われた」と結論づけた。写真の間違いを最初に報じたインターネット番組「言論テレビ」で、ジャーナリストの櫻井よしこは「印象操作だ」と批判した。
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MBCテレビに質問状を送ったところ、報道局週間ニュース部から11日、端島とは異なる場所の写真を使ったことを認め「遺憾の意を伝えます」との回答があった。その一方で、これらの写真について「たとえ場所は違っても朝鮮人たちが強制動員され被害を受けたという脈絡でみれば、歴史の一断面をみせてくれる貴重な資料」としている。続く
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