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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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3年前の2014年4月に韓国南西部の全羅南道珍島沖で沈没した旅客船セウォル号が25日夜、半潜水艇「ホワイトマリン」号の甲板上に完全に姿を見せた。船底部分には複数の傷や一部破損した部分が見受けられるものの、全体としてはほぼ原型をとどめていた。
セウォル号は左側が下になった状態で引き上げられたが、高さ2.4メートルのリフティングビームと台の上に載せられているため、現在下になっている部分についてもほぼ目視で確認できる状態だ。韓国海洋水産部(省に相当)の関係者によると、この船体の左側面にも特に大きく破損した部分はないという。
セウォル号が突然沈没した原因についてはいまだに解明されていない。セウォル号は沈没当時、違法な改造によって船体の復元力が失われた状態にあり、しかもそこに規定の2倍以上の貨物が積まれていたことがすでに分かっている。
しかもそこからさらに貨物を積み込むため、平衡水まで抜かれていたという。この過積載された貨物によって船体のバランスが失われ、最終的に沈没したとの見方が今のところ有力だ。またこれらの荷物が積まれる時のチェックもずさんで、海洋水産部から天下ったOBらがオフィスから望遠鏡を使って目視するだけだったという。
これら一連の事実はこれまで行われた捜査や裁判を通じてすでに明らかになっているが、それでも根拠のないデマは次から次へと登場した。例えば沈没直後に広まった米潜水艦との衝突説は、後に韓国海軍潜水艦との衝突説に変わって一層大きく広まった。また昨年末もあるテレビ番組がネットに書き込まれた単なる推測を特集番組で紹介した。
この書き込みを行ったネットユーザーは「沈没当時、レーダーに映し出された未確認物体は潜水艦だ」などと主張したのだが、これについて韓国軍当局は「セウォル号に積まれていたコンテナが落ちたもの」と説明した。しかしこの説明は全く受け入れられず、その後もデマは拡散を続けた。
デマは直ちに反証できないことを持ち出すことで、聞く者にそれらしく思わせるという特徴がある。哨戒艦「天安」が沈没した時も、はっきりした証拠がすぐ目の前になかったため、さまざまなデマが次々と広まっていった。
セウォル号の時もこれと全く同じだった。しかしセウォル号は今回船体が引き上げられ、今や誰の目にも見ることができるようになった。実際セウォル号の船体には、衝突の痕跡などどこにも見当たらなかった。
世の中にはさまざまな考え方や主張を持つ人間がいるため、時に荒唐無稽で到底あり得ない主張が語られることもあるだろう。
しかしこれらが一度テレビの電波に乗って広がれば話は変わってくる。別のあるテレビ番組では「海軍は潜水艦の無事故200万メートルの記録を立てるため、真実を隠した可能性がある」などと報じた。
6800トンのセウォル号が1200-1800トンの潜水艦と衝突すれば、潜水艦の方が大破し乗務員も危険にさらされたはずだ。そのためこれを隠蔽(いんぺい)したなどとするのは到底理屈に合わないが、この主張を報じた番組はかなりの高視聴率を記録した。
>>2につづく