17/03/09 13:41:15.69 CAP_USER.net
始まった「韓国イジメ」
― 「中国がイジメる!」と韓国人が騒いでいます。
鈴置:在韓米軍へのTHAAD(=サード、地上配備型ミサイル迎撃システム)配備が始まりました。
THAADの配備予定地は慶尚北道・星州(ソンジュ)のゴルフ場です。
2月27日にゴルフ場の所有者である韓国ロッテグループが軍用地との交換を役員会で決めました。
翌28日に韓国軍と正式に契約。韓国軍がゴルフ場を米軍に提供します。
THAAD配備を拒否するよう、韓国に圧力をかけてきた中国の面子は丸つぶれ。さっそく、韓国への報復に乗り出したのです。
(中略)
― 中国は「対韓制裁」をいつまで続けるのでしょうか。
鈴置:中国外交部の耿爽報道官は3月3日の記者会見で「関係者が(中国)民衆の声に耳を傾けることを望む」と述べました。
「民衆の声」を名分に掲げ、在韓米軍へのTHAAD配備を拒否するまで「対韓制裁」を続けるぞ、と脅したのです。
各地で「韓国製品の不買・打ちこわし運動」が始まったとしきりに中国のネットが伝えます。「民衆の声」のつもりなのでしょう。
中国共産党の対外威嚇用メディア、Global Timesは社説「SK must face bitter pill over THAAD」(3月1日、英語)で以下のように書きました。
もしこのままTHAADの配備が進むのなら、中国人の「嫌韓」により、韓流ドラマの輸入が皆無になる。韓国の自業自得だ。
中国という巨大市場を享受するサムスンや現代(ヒュンデ)も早晩、ひどい目に遭うだろう―というのです。
見出し通りに「韓国は苦い薬を飲むことになる」という威嚇です。
泣きを入れる韓国政府
― 韓国政府はどう対応したのですか?
鈴置:“小声”で中国に抗議しています。中国を怒らせたくはない。しかし国民の手前、何も言わないわけにもいかないからです。
中央日報の「韓国外交部、中国のTHAAD脅迫に『言動の自制を』」(3月3日、日本語版)が、その空気をよく示しています。以下がポイントです。
趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)外交部報道官は3月2日の定例会見で「韓国企業に不利益を与えるべきだとの主張が中国の一部から提起され懸念している。
両国関係の発展、そして両国国民の友好増進に資さないような言動は自制することが望ましいと考える」と述べた。
「韓国企業を苛めたら許さないぞ」と毅然として抗議するのではなく「そんな怖い言い方をしないで」と泣きを入れたのです。
えらく弱気です。それでも韓国では「前に比べれば強く出た」と評価されています。記事は以下に続きます。
2月28日の定例会見の時に示した政府の公式立場よりもやや強いものだ。
同日には趙報道官は「このような発言は両国関係の発展に資するものではない」とだけ触れた。
困るのは韓国だけ
中国社会の主流が韓国とロッテに対する制裁を支持している。中国は多様な社会だから、一部には異なる意見もある。
しかし中国社会は韓国に制裁を下すことで合意している。少数意見が採用される余地はない―という宣告です。
韓国人が「変な希望」を持たないよう、つまり「中国を甘く見るなよ」と社説で釘を刺したのです。
実際、中国の対韓制裁が「両刃の剣」になるとは言えません。韓国の全輸出に占める対中輸出は対香港まで含めれば30%前後。
一方、中国の対韓輸出は全体の4-5%。中韓が対立し、仮に貿易をすべてやめても中国はさほど困らない。しかし韓国経済は崩壊します。
興味深いのは、先に引用した社説「SK must face bitter pill over THAAD」(3月1日、英語)の中国語の原文―
環球時報の「韓国を怪我させる必要はない。衰弱させればよい」(2月28日)だけにあるくだりです。以下です。
・韓国は中国と陸地で接しているわけでもない。先進技術もなく、中国にとって重要な天然資源も持たない。中国の経済発展にとって、韓国は「あってもなくてもいい国」なのだ。
(以下、記事全文はこちらで)
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