17/03/06 05:17:03.70 CAP_USER.net
韓国・釜山の日本総領事館前への慰安婦像の設置を受け、安倍晋三政権が長嶺安政駐韓国大使らを一時帰国させてから約2カ月がたつ。
外交にとどまらず、経済など日韓関係全般が悪化していることに、韓国も強い危機を認識し始めたのだろうか。
尹炳世外相は先月、ドイツで行われた岸田文雄外相との会談で、釜山の像の撤去について、「可能な限り最大限の努力を行っていく」と表明した。
「外国公館前に造形物を設置することは外交儀礼にかんがみて適切でない」とも述べている。
今さらながら当たり前だ。自らの言葉に従って早急に撤去すべきだが、反日世論に抗しきれず「努力」にとどめるのが精いっぱいなのだろうか。
一昨年末の日韓合意は、慰安婦問題の最終的解決をうたった。国と国との約束として守るのは当然である。
それに基づけば、反日の象徴である像は直ちに撤去するほかない。できないというのなら、韓国は国際的に信を失い、孤立を招くばかりだ。
韓国政府は日韓合意時、ソウルの日本大使館前の慰安婦像について適切な解決を約束した。
それを果たせないばかりか、釜山の新たな像にも、すぐに手を打たず、地元自治体に責任を押し付け、事態を悪化させた。
このうえ政府が世論に迎合するなら、反日を助長する悪循環に陥り、自らの首を絞めていることを知るべきだ。
韓国の「3・1独立運動」の記念式典で、職務停止中の朴槿恵大統領の代行を務める黄教安首相は、日韓合意について「合意の精神を心から尊重し、実践しなければならない」と述べた。
同式典で過去に繰り返された対日批判を抑え、国民に合意への理解を求めたかたちだ。
合意の重要性を知っているのであれば、背景となった韓国を取り巻く情勢こそ国民に説くべきものだろう。
日韓合意は核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮の暴挙などで、地域の安全保障上の懸念が高まるなか、交わされた。
韓国にとって、中国は自由と民主主義など価値観を共有する友となり得るのか。真の敵を見失わず、日米韓の結束こそ考える必要がある。
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