17/03/02 20:28:29.22 CAP_USER.net
無料通信アプリのLINE(ライン)は1日、親会社の韓国IT大手ネイバーと共同開発した音声認識人工知能(AI)技術「クローバ」を導入した音声認識スピーカー「ウェーブ」を6月ごろ発売すると発表した。
日本語か韓国語でウェーブに話しかけると、インターネットを介して商品購入や家電操作などができる。LINEは、クローバをスマートフォンアプリに続く新たなプラットホームと位置付け、家電メーカーなどと提携してクローバ導入製品やサービスを提供する。
音声認識AIを導入したスピーカーは、米アマゾン・ドット・コムの「エコー」が欧米で先行し、日本でも年内の発売が見込まれている。LINEは日韓で開発したクローバでアマゾンに対抗する。
スペイン・バルセロナで開催中の世界最大級の携帯端末展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で出沢剛社長は「クローバでスマートフォンの次の新たな体験を展開する」と意気込みを述べた。
LINEは、対話アプリで顧客の質疑にAIが応答するサービスなどでAIを活用している。ネイバーは韓国シェアトップのネット検索技術を基に、音声や画像認識などの分野でも高い技術を持つ。
両社は、自社の技術や「ビッグデータ」に加え、提携したソニーモバイルコミュニケーションズやタカラトミー、韓国のLG電子などと、クローバを導入した携帯端末や玩具、家電を商品化する。
また、LINEは3Dホログラムで映し出したバーチャルロボットを開発・販売するベンチャー「ウィンクル」を子会社化。クローバを導入したロボットも視野に入れる。
日本語の音声認識AIをめぐっては、総務省が官民共同で、同省所管の国立研究開発法人「情報通信研究機構」(NICT)のAIを活用した開発計画の策定を進めている。ソフトバンクとヤフーも話しかけるだけで商品購入ができる機器の開発を進めている。
LINEは、こうした官民の動きに先駆けて具体的な販売時期を明らかにすることで、パートナーシップを強化、拡大する考えだ。ただ、日本語の音声認識AIは文章構造などの面から実用化は困難とされ、アマゾンのエコーも日本語対応は遅れている。
日本の対話アプリで圧倒的なシェアを取ったように、技術的なハードルを越え、日本語認識AIでどこまでLINEがシェアを広げられるか、注目が集まりそうだ。
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