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【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正男氏殺害事件でマレーシア警察に逮捕されたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が事件の約3カ月前に韓国に入国していたことが判明し、当局が経緯を捜査していると複数の韓国メディアが22日までに報じた。
東亜日報によると、フオン容疑者は昨年11月2日に南部、済州島に到着。入国審査で、20代の韓国人男性の名前を挙げ、「ボーイフレンドに会いに来た」と説明したという。
マレーシアメディアは、この時期、北朝鮮工作員とみられる男がフオン容疑者に接近し、韓国などで観光させたと伝えていた。フオン容疑者は同月5日に出国し、中国経由でベトナムに帰国。韓国国内での行動は明らかになっていない。
「ボーイフレンド」とされる韓国人男性は、ベトナムで観光ガイドをし、フオン容疑者と親しくなったという。男性は正男氏殺害事件が起きた翌日の今月14日にフランスに出国したとされる。同紙の取材に事件との関わりを否定している。
別の韓国メディアは、「韓流」は東南アジア女性に人気があり、北朝鮮側が計画に先立ち、フオン容疑者を韓国に連れ出すことで歓心を買おうとしたとの見方を伝えている。
URLリンク(www.sankei.com)
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ドアン・ティ・フオン容疑者(マレーシア警察提供・共同)