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【朝日新聞研究】朝日新聞「声」欄100周年と偏り 「洗脳」と「誘導」感じる児童の投稿活動
昨年11月12日の朝日新聞夕刊に、「『声』に投稿 社会を学ぶ」と題する、長文の記事が掲載された。リードには「朝日新聞の投稿欄『声』は、来年2月、前身を含めて100周年を迎えます。(中略)最近は授業に新聞投稿を採り入れる学校が増えています。作文力や社会への関心を高めるためのこの取り組みは、外国人留学生にも広がっています」とあった。
記事では、東京都立杉並高校の事例が紹介され、教諭の指導のもとに、「声」の若者欄への投稿原稿を書く授業が行われている。すでに4人が採用されたという。投稿授業は、小中学校にも広がっていて、東京都町田市立小山中学では、14年目になるという。ほかに、横浜市立並木中央小や、千葉市の神田外語大での留学生の活動も紹介されている。
小山中学の場合は、毎朝在京5紙の投書欄に目を通しているというから、一応多様な意見を学んでいるのかもしれない。だが、実際に投稿するとなると、どうしても採用されることを考えるから、対象の新聞の論調に沿ったものになることは、ごく自然な傾向であろう。
つまり投稿活動を続ければ続けるほど、「声」に投稿する児童生徒は、朝日新聞の教育をされることになると思う。
「声」の投稿の傾向について私の感想をいうと、いうまでもなく朝日的論調をさらに極端にしたものであって、一般人が書くものだから、感情的で非論理的で、極めて偏向的な内容のものが多いといえそうだ。
例えば、先月3日には「米軍脅威から国民の命守れ」、同10日には、「丸腰は平和憲法持つ日本の宿命」、安倍晋三首相の訪米後の今月14日には、目立つ最上部に2本とも「首脳会談での米国一辺倒を危惧」「米国に媚びただけの首脳会談」といった具合である。
ごくたまに朝日的論調に反したような投書も採用することがあるが、その後に反論するような投書を載せて、結局否定することが多い。
つまり「声」欄への児童生徒による投稿活動は、例の「天声人語書き写しノート」を利用した手法と、軌を一にしたものではないのか。私は「洗脳」「誘導」に近いものを感じる。
ところで、今月5日紙面には、100年間の重要事件の年表とともに、「声」に投稿して掲載された、著名人3人の投稿内容と「声」への意見が紹介されている。
そこで精神科医の香山リカさんは「ただ、意見のバランスにとらわれすぎないでほしい。(中略)偏っていると批判されても、新聞は権力を持たない市民の声に重きをおいていただきたい」と言っている。
しかし、「声」欄はすでに十分すぎるほど偏っているのではないのか。その心配はまったくない。事実とかけ離れたように感じる主張を、朝日新聞は堂々と掲載している。そのところは、まことに「声」欄らしい。
■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、夕刊紙や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に「虐日偽善に狂う朝日新聞」(日新報道)など。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
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100周年を迎えた「声」欄