17/02/13 01:44:07.64 CAP_USER.net
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「非常に気が合う」という安倍氏（左）とトランプ氏。記者会見後の握手の際にも笑顔が絶えなかった＝１０日午後、米ワシントン（松本健吾撮影）
安倍晋三首相は１０日午後（日本時間１１日未明）、米ワシントンのホワイトハウスで、ドナルド・トランプ大統領と初めての日米首脳会談を行った。焦点の経済・通商問題では、日米の経済連携を深化させることで合意した。軍事的覇権を強める中国を見据えて、日米同盟の強化でも一致し、沖縄県・尖閣諸島は日米安全保障条約第５条の適用範囲と確認した。両首脳は会談後、南部フロリダ州に到着し、ゴルフを行う。トランプ氏は直前、中国の習近平国家主席と電話会談を行うなど、ビジネスマン出身らしい、したたかな一面も見せつけた。
トランプ氏「日本は重要な同盟国だ。米国民を代表して安倍首相を歓迎したい。日米同盟は平和と繁栄の礎だ。両国は、さまざまな課題に協力していく本格的なパートナーとして進んでいく」
安倍首相「トランプ氏の大統領選勝利は、民主主義のダイナミズムだ。日米同盟の絆は揺るぎない。日本は高い技術力で米国の成長戦略に貢献し、新しい雇用を生み出すことができる」
両首脳は共同記者会見で、こう語った。トランプ氏は「（安倍首相とは）とても相性が良い」ともらすなど、会見は穏やかな雰囲気だった。
注目の首脳会談では、日米の経済連携を強化し、アジア太平洋地域に自由で公正なマーケットを構築するため、麻生太郎副総理兼財務相とマイク・ペンス副大統領の間で、分野横断的な協議を行うことで一致した。為替問題は、財務相間で議論する。ペンス氏は早期に訪日するという。
安全保障分野では、日米同盟の深化を進めることを確認。軍事的覇権を強める中国を意識して、東・南シナ海や、インド洋で「航行の自由」を貫徹させることで一致し、「力の行使や威嚇による、いかなる現状変更の試みにも反対する」という強い意志を共有した。
安倍首相は「日米の『戦略的蜜月関係』こそが、最大の抑止力になる」と周囲に語っている。このため、トランプ氏の年内訪日を首脳会談で招請した。トランプ氏はこれを受け入れた。
両首脳はこの後、大統領専用機「エアフォースワン」に同乗してフロリダ州パームビーチに移動した。トランプ氏の別荘に滞在し、ゴルフなどで人間関係を深める。
大成功といえる日米首脳会談だが、トランプ氏は前日、狡猾ともいえる一面も見せつけた。中国の習主席と電話会談し、中国と台湾がともに中国に属するという「１つの中国」原則を尊重すると伝えたというのだ。
トランプ氏は就任前の昨年１２月、台湾の蔡英文総統と電話会談をしたうえ、「１つの中国」政策にしばられない発言を披露していた。閣僚や側近に、レックス・ティラーソン国務長官や、ジェームズ・マティス国防長官、ピーター・ナバロ国家通商会議（ＮＴＣ）委員長ら、対中強硬派をそろえて、中国をけん制していた。
中国としては、核心的利益である「台湾問題」などで日米が連携することを避けるため、水面下でトランプ政権に接触していたという。そして、日米首脳会談直前というタイミングで、米中首脳電話会談にこぎ着けた。
トランプ氏は冒頭の共同記者会見で、習氏との電話会談について、「温かい対話だった。長時間話をした。米国と中国はうまくやっていく途上だ。それは日本にとっても利益になる」と語った。
これらと関係するのか、中国軍の気になる動きがある。
南シナ海のスカボロー礁（中国名・黄岩島）付近の上空で８日、米海軍のＰ３哨戒機と、中国の軍用機が異常接近した。また、中国国防省は１０日、海軍南海艦隊所属のミサイル駆逐艦２隻を含む艦隊が南シナ海などでの遠洋訓練を実施するため、海南省の軍港を出港したと発表した。
今回の日米首脳会談と米中首脳電話会談を、どう分析・評価すべきか。
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（>>2以降に続く）