17/02/12 02:16:47.48 CAP_USER.net
【ワシントン=佐々木美恵】10日に日米両首脳が発表した共同声明は、冒頭で日米同盟に触られた後に、経済問題が続いた。日米関係の基盤は安全保障であることを明確にした形だ。
米国の「核および通常戦力」による日本防衛への関与も明記した。「核」の表現は、1975年の三木武夫首相とフォード大統領の共同文書にもあったが、北朝鮮の核・ミサイル開発が顕在化してからは初めて。トランプ氏が大統領選中に「核の傘」提供を明言しなかったことを踏まえ、米国の拡大抑止力が日本に及ぶことを再確認した。
一方、日本の防衛努力に関しては「同盟におけるより大きな役割および責任を果たす」とした。これを根拠とし、国内総生産(GDP)1%以内に抑制されている日本の防衛費増額が課題となる可能性もある。
「防衛イノベーションに関する2国間の技術協力を強化する」との文言も盛り込んだ。中国の軍拡に対し、無人機など最先端技術に基づく軍事力で圧倒する「第3の相殺戦略」を、トランプ政権が前政権から引き継ぐ姿勢が読み取れる。
経済では、トランプ氏の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)離脱宣言を受け、「日米間で2国間の枠組みに関して議論を行う」と表現。日本側が重視するのは、金融政策を含む安倍政権の「三本の矢」を確認した点だ。日本の為替操作を問題視したトランプ氏から、日銀の金融緩和に信任が得られたと位置づける。
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【日米首脳会談】米国をアジア太平洋国家に位置付け トランプ氏、日本厚遇でオバマ外交と違い
【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は安倍晋三首相との日米首脳会談で、米国を引き続きアジア太平洋地域の一員として位置付けた。日米同盟を軸にしてアジア関与を強めることが明確になった。
トランプ氏は10日の会談後の共同記者会見で「日米両国が協力することで大きな調和、安定、繁栄を太平洋地域にもたらすことができる」と述べた。
今回の首脳会談に関して米紙ウォールストリート・ジャーナルは「トランプ氏は地域の同盟国を重視することを示して不安を解消するため、首相の訪米を活用しようとしている」と評した。米国第一主義を掲げるトランプ氏が孤立主義的な政策を取るとの懸念が広がっていたが、オバマ前大統領が提唱した「太平洋国家」の道を歩む決意を示したといえる。
一方、就任直後に日本の首相をフロリダ州の別荘に迎える厚遇は、オバマ氏と対照をなす。オバマ氏は2013年6月、就任後3カ月の中国の習近平国家主席を中国発のサイバー攻撃の渦中にも関わらずカリフォルニア州の保養地サニーランズに招き、中国を重視する姿勢を印象づけた。
首相がトランプ氏とともに大統領専用機「エアフォースワン」で別荘に向かう姿は、06年、当時の小泉純一郎首相とブッシュ大統領が専用機でテネシー州メンフィスにあるエルビス・プレスリーの旧宅を訪れた時の親密さを思わせる。
日米両首脳が共同声明で「アジア太平洋地域における貿易、経済成長及び高い基準の促進」を明記したことは、首相のいう「国有企業による国家資本を背景とした経済介入」「知的財産へのフリーライド(ただ乗り)」をする中国に対する牽制(けんせい)材料になる。
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(>>2以降に続く)
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共同記者会見に臨む安倍首相(左)とトランプ米大統領=10日、ワシントンのホワイトハウス(共同)
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ドナルド・トランプ大統領(右)との共同記者会見で、質問する記者を指差す安倍晋三首相=10日、米ワシントンのホワイトハウス・イーストルーム(AP)
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安倍晋三首相の昭恵夫人が「エアフォースワンでマイアミに移動しました」とのコメントともにフェイスブックに投稿した写真。首相はエアフォースワンと書かれたジャンパーを着ている