17/02/03 00:57:12.37 CAP_USER.net
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ソウルのシンボル・南大門。韓国語の翻訳が、日韓で問題視されている
「最大野党『共に民主党』の報道官は…と述べ、日本を…」
こんな記事を読んで、みなさんはおかしいと思わないだろうか。今回は、かねて言いたいと思いつつ、機会がなかったことを書かせていただく。いわば「日本語保守派」の苦言だ。
冒頭のような記事は、最近の韓国紙の翻訳ブログ、韓国紙が運営する日本語サイトに頻出する。野党になぜ「官」がいるのか。
韓国紙の原文を見れば、その部分は99%がハングルで「代弁人」となっている。これを機械翻訳すると「報道官」になるようだ(=小生なら『スポークスマン』と訳す)。
それで、そのまま素通りなのだろう。「野党の報道官」にも驚くが、「現代自動車の報道官」まで出てくるから、これはお笑いだ。
韓国紙の日本語サイトの翻訳は、日本語が堪能な韓国人がしているのか、それとも在日韓国人なのか-。誰であれ、漢字の「官」が何を意味するのかも理解していない人としか考えようもない。
小生は“まとめブログ”の「キムチ速報」の愛読者だ。ここに数多く転載される翻訳者「蚯蚓」(ミミズ)さんには心から感謝している。しかし、「蚯蚓」さんの翻訳記事にして「野党の報道官」が登場する。
おそらく、まず機械翻訳して、おかしな部分を原文に対照しながら直していくのだろう。その過程で「野党の報道官」がという部分が“おかしい”の範疇(はんちゅう)に入らず素通りになってしまうのではないかと想像する。
いや、ブログの翻訳記事に「野党の報道官」とあっても、「あれ、またか」と笑い飛ばせば済むことではある。
しかし、「これは許せない」と、本当にあきれて怒ったのは、2016年11月4日の時事通信社配信の記事だ。これはブログではない。地方紙向けの配信記事だ。
「大統領談話も沈静化せず=野党反発、退陣要求を示唆-韓国国政介入」との見出しで、「第2野党『国民の党』も同様の要求をし、対応しない場合は『弾劾の道に乗り出すしかない』(首席報道官)と警告した」とある。
現地特派員による「現地紙の機械翻訳」に端を発するのだろう。しかし、記事を受け取った外信部デスクも、記事を改めてチェックする整理部デスクも、「野党の首席報道官」という表現に「あれ、何という表現か」ともひらめきすらしなかった結果だ。
時事通信社は、小生が42年間もお世話になったマスコミだ。そのうち10年近くは整理部デスクにいて、記事チェックをしていた。
「俺がいたら、こんな原稿が絶対にそのままでは通過させないよ」と言えるが、何たる体(てい)たらくか。
韓国紙の日本語サイトの記事を読む日本人が増えているらしい。「キムチ速報」などへのアクセスも増えているらしい。歓迎することだが、翻訳を100%信じてはいけない。
「正しい日本語」の身構えも、常に持っていなければならないと、忙中閑で述べておく次第だ。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。
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