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産経 【政界徒然草・動画付き】(政治部 酒井充)
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安倍晋三首相は1月12~17日、フィリピン、オーストラリア、インドネシア、ベトナムを歴訪した。6日間で4カ国、政府専用機に乗ること6回、計約30時間の搭乗で、直線距離にして移動は地球半周以上の2万1000キロ以上の強行軍。いずれも日本との時差は数時間とはいえ、真夏の豪州は軽く30度を超えていた。
安倍首相の外遊に何度も同行した政府関係者も「きつかった」というこの外遊に同行取材した。首相の同行取材は約3年ぶり。飛行機で耳鳴りに悩まされ、やっと解消されたかと思ったら、また飛行機。自分が今どこの国にいるのかもよく分からないような錯覚に陥ったこともあったが、目立ったのは各地での安倍首相の熱烈な歓迎ぶりだ。
中でも突出していたのは、フィリピン南部のダバオだ。ドゥテルテ大統領の地元である。ダバオ到着は12日の夜だったにも関わらず、沿道に立った市民がわれわれ報道陣(恐らく誰が乗っていたかは分からなかったはず)にまで手を振ってくれた。
圧巻は安倍首相が13日に訪れたミンダナオ国際大学だ。残念ながら直接は取材できなかったのだが、首相官邸のフェイスブックに掲載された映像をみると、ダバオの人々が日の丸の小旗を振り、絶叫調の声を上げて歓迎していた。選挙運動でもこうはいかない。
日本語を学ぶ教室では、キラキラとした顔で日本語を話す学生が安倍首相夫妻と交流する様子が映っている。
このフェイスブックの映像の再生回数は130万回を超え、官邸の映像では過去最高を記録したという。ダバオの前に訪れたマニラの映像は18万回、豪州訪問が11万回、インドネシア訪問が17万回、ベトナム・ハノイでの首相の内外記者会見が9万回であることと比べても、ダバオの映像の再生回数は抜きんでている。
帰国後に同行筋に聞いた話だが、ダバオの映像に対しては在日のフィリピン人からも「ダバオを訪問していただき、ありがとうございます」といった感謝の声が寄せられたという。なにしろダバオを訪問した外国首脳は安倍首相が初めてとか。「忘れられた地」に日本の首相が訪れたことは一大行事だったに違いない。
もともとダバオは20世紀初頭から本格的に日本人が多く居住した地域だった。市内には日本人墓地もあり、慰霊碑を私費で建立したのはダバオ市長時代のドゥテルテ氏だった。昭恵夫人は今回、この墓地を墓参した。
先の大戦では日米間の戦闘で住民も多く巻き込まれた。遺恨を乗り越えてなお親日の土壌があるとはいえ、これだけの歓迎ぶりはなぜか。まさに日本への期待ではないか。
安倍首相夫妻はドゥテルテ氏の私邸も訪れ、寝室まで入った。ちなみに安倍首相はシドニーのターンブル豪首相の私邸も訪問。インドネシアでもジョコ大統領が居住するボゴール宮殿を訪れる「邸宅外交」を展開した。邸宅に招くことは、まさに信頼の証といえよう。
しかし、単に友好的な訪問だけではない。安倍首相は今回訪れた4カ国全てで、中国が無法な軍備拡張を続ける南シナ海問題での法の支配の重要性を訴え、各国の首脳と問題意識を共有した。トランプ米政権のアジア太平洋地域の関与の重要性も説き、これもまた各首脳から賛同を得た。
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