17/01/29 20:52:27.68 CAP_USER.net
中国の旧正月「春節」にあたる２８日、静岡県内の観光地や商業施設にも多くの中国人が訪れ、各地で中国語が飛び交った。
電気製品や薬などを大量に買う「爆買い」が一段落する中、雪遊びなどの体験を楽しもうという中国人が増えている。春節の休暇は２月２日まで。
◇観光◇
富士山を望む裾野市須山の遊園地「ぐりんぱ」では、子どもから高齢者まで、そり遊びを楽しむ中国人観光客であふれていた。
同園の山本裕彦営業部長（４８）によると、３、４年前から中国人観光客が急増した。中国には、ほとんど雪が降らない地域もあるため、富士山を見ながら雪遊びできる同園は人気を集め、春節の時期には連日２０００人近く訪れている。
中国人観光客が増えるにつれて、そりがぶつかる事故も起きるようになったため、同園では３年前に外国人観光客専用のゲレンデを作り、中国語でそり遊びの注意点などを放送している。山本部長は「今年の中国人観光客の人数は、昨年とあまり変わらない印象。日本に来て買い物だけでなく、体験型のレジャーを楽しむ人が増えているのではないか」と分析している。
◇買い物◇
体験型の旅行が人気を集める一方、爆買いは低調になっている。その背景には、中国政府が昨年４月、入国する個人の荷物に対する関税を引き上げたことや、機内持ち込み手荷物の制限を厳しくしたことがある。
遠鉄百貨店（浜松市中区）によると、２０１５年度は中国人観光客の客単価が５万円強だったが、１６年度（１１月現在）は４万３０００円に下がった。それでも化粧品は人気といい、今年の春節時期も、中国語がわかる案内スタッフ２～３人がフル稼働する。
◇交通・宿泊◇
富士山静岡空港には２９日、中国・広東省から上海航空の春節チャーター便が到着する予定だ。約１６０人の乗客が搭乗し、５泊６日で御殿場プレミアム・アウトレットや京都などを観光する。同空港では、赤いちょうちんや、縁起の良い言葉が書かれた赤い短冊を装飾して出迎える。
県内の宿泊施設は、大阪と東京の中間地点にあるため、中継点として宿泊に使われるケースも多い。グランドホテル浜松（浜松市中区）では、平常時でも１日に平均で３０人の団体客を５団体受け入れているが、春節の時期は１０団体以上に増える。富裕層は早めに休暇を取り始めるため、２４日から客足が増えており、去年に比べて今年は客数が微増している。中国人スタッフが案内にあたるほか、浜松市が作成した中国語のマップを配布するなどしている。
読売
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