17/01/24 22:52:39.09 CAP_USER.net
平和の少女像。過去の日本軍の蛮行を告発する意味とともに今後の人類史で慰安婦問題のような悲劇が再発してはいけないという意味を含んでいる。この少女像が韓国はもちろん、米国・オーストラリアなど海外あちこちで盛んに生じている。最近では釜山(プサン)日本総領事館前にも設置された。一部の地方議員らは独島(ドクト、日本名:竹島)にも少女像をたてる動きを見せている。
しかし、日本では少女像をこしらえることはできない。いや正確に言えば、日本にも少女像がぴったり一つだけある。彫刻家キム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻が平和の少女像を作る時、一番最初製作した少女像が現在の東京にある。キム氏夫婦が‘少女像の原形’と名付けたこの少女像はしかし、いつどこで加えられるかも知れないテロを憂慮して明かりも見られないまま誰かの家の書斎などに隠されている。
少女像が持つ意味を考えれば、日本こそ少女像建設が必ず必要な場所だ。日本が慰安婦問題を起こした当事国だからだ。しかし、日本のどこにも慰安婦問題に対する反省の意味を込めたメモリアル(記念物)を作る動きは現れていない。ドイツがベルリンの都心にホロコースト記念館を建設して自分たちが過去、ユダヤ人に犯した誤りをずっと忘れない姿勢を見せていることと対照的だ。
安倍晋三政権は慰安婦関連メモリアルを設置するどころか被害国家の韓国などに設置された少女像の撤去に過度に執着する姿を見せている。安倍政権は最近、釜山日本総領事館に少女像が設置されて駐韓日本大使などを一時帰国させる強攻を継続している。
安倍政権は2015年12月韓日合意のとおり10億円(約103億ウォン)を出資した以外に過去の誤りに対する‘謝罪の意’を込めた総理名義の手紙発送など慰安婦被害者らの‘心の傷’を治癒するための努力をせずにいる。安倍内閣閣僚らは靖国神社参拝を継続するなど被害者の傷をほじくる行為をはばからない。
日本の相当数の知識人さえ慰安婦問題の加害国・日本が正しくなされた真相究明をしたり、再発防止措置を取らない状態で少女像撤去を要求するのは前後が違う話だと言う。彼らはまた、安倍政権のそのような態度が‘新しい少女像’を呼んでいると見ている。
安倍政権が少女像に過度に敏感な反応を見せているが、これは結局、少女像こそ日本が隠そうとする過去の誤りを再び掘り起こして反省を促すのに最も有効な手段になっていることを見せるものだ。慰安婦問題の非人道性など歴史が含む真実を安倍政権に再び刻印するのに少女像ほどのものはないという事だ。
他国に設置された少女像の撤去に没頭している安倍政権が自国に慰安婦関連メモリアルをたてる可能性は事実上殆どない。しかし、過去の誤りに対する真の反省がない状態で少女像撤去だけむやみに要求する安倍政権の「ヤリカタ」(仕事の処理方式)では市民によって自生的に生じる少女像をなくすことができない、ということだけは明らかに見える。
地球上に平和の少女像が増えることを防ぐ方法は何だろうか。日本が先に立ち上がって反省の意を込めたメモリアルを自国のどこかに設置することが一つの方法になりうる。日本のある市民運動家は適した設置場所として上野公園・東京駅前・国会議事堂前などを指名した。安倍総理など日本指導者がそのメモリアルの前で過去の誤りを反省する姿を見せるならば、韓国や米国など各国で起きている少女像建設ブームは自然にやわらぐだろう。
そして日本大使館や総領事館前の少女像もより安全な場所に移されて‘平和のメッセンジャー’の役割に忠実になることだろう。
ユン・ヒイル記者
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ソース:京郷新聞(韓国語) [特派員コラム]安倍が少女像をたてるならば
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