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(画像:最終講義で「歴史学の楽しみ」と題して語る吉見義明・中央大教授=八王子市の中央大多摩キャンパス)
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◆慰安婦問題など研究「歴史研究者の楽しみ 新資料の発見」
慰安婦問題など日本近現代史研究で知られる吉見義明・中央大教授(70)が定年を迎え、3月末に退職するのを前に20日、
八王子市の中央大多摩キャンパスで最終講義に臨んだ。学生や教職員や慰安婦問題に取り組む支援者らが聴講した。
4月からは名誉教授となる。
吉見教授は「歴史学の楽しみ」と題して講義。「歴史研究者の楽しみは、新たな史料を発見して史料批判をし、歴史を
叙述していくところにあります」と述べ、戦前や戦後の日本近現代史の文書や記録の発掘や分析にかかわった40年以上の
研究生活を振り返った。
吉見氏は東京大で歴史学を学び、1976年から中央大に勤務。91年暮れ、慰安所の運営管理に日本軍が関与したことを示す
陸軍文書を見つけた。同じ年に韓国人元慰安婦の金学順さんが名乗り出たことがきっかけだったと述べ「被害者が名乗り出たのは
ショックだった。政府が軍の関与を否定していたので、慰安所への軍の関与を示す史料を見つけるのが歴史家の役割だと思った」と振り返った。
吉見氏は日中戦争で日本軍の毒ガス使用を示す文書を見つけた経緯や、日本兵らが戦場でつづった日記を読み込んだ経験を語り
「多くの兵士は戦争に参加する中で、戦争がいかにおぞましく汚いかに気づいていった」と分析した。退職後は慰安婦問題や戦後の
民衆の日記などについての著作をまとめたいという。
(編集委員・北野隆一)
朝日新聞デジタル 2017年1月23日10時46分
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