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(朝鮮日報日本語版) 【コラム】慰安婦合意、守るにせよ破るにせよ韓国は慎重に発言せよ
朝鮮日報日本語版 12/13(火) 8:30配信
韓国国会が9日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案を可決した直後、日本の右翼論客である櫻井よしこ氏(71)が韓国出身の評論家、呉善花(オ・ソンファ)氏(60)と雑誌の対談を行った。
櫻井氏は安倍晋三首相を支持する論客の一人。安倍政権を外郭から支える政治団体「日本会議」の中心人物でもある。呉氏は陸軍副士官として服務し、日本に渡り複数の「嫌韓ベストセラー」を書いた後、私立大学・拓殖大学の教授になった。1900年に植民地に派遣する人材を育てるために創立された大学だ。
対談で、櫻井氏は「韓国の大統領は権力を利用して私腹を肥やし、悲惨な末路を迎える」と述べ、「これも韓国の民族性と関係があるのか」と尋ねた。呉氏は「だから韓国人は韓国が嫌いだ」とし、「韓国はこの先、(旧日本軍の)慰安婦問題や徴用工問題でさらに日本を激しく攻撃してくるだろうから、日本は韓国に深入りしない方が賢明だ」と述べた。
両者は、今の状況を朝鮮王朝末期に重ね合わせた。「閔妃が清についたりロシアに寄ったり、一時は日本にも接近したりした揚げ句、朝鮮王朝は滅んでいった」「朴政権も中国と米国の間で右往左往し、中国経済が悪化すると日本に近づいて慰安婦問題で合意した」などというやりとりを交わした。
こうした主張は、不快なだけで実は目新しいものではない。2人はこんなことを言い続けたために注目を集めるようになった。その論理はお粗末で、間違ったファクトが多い。いちいち反論する価値もないが、こうして長々と伝えているのは、こんな対談に耳を傾ける日本人が少なくないということを言いたいがためだ。この先、韓国の動きによって日本国内で高まる声が、まさにこうした声なのだ。
日本は今、韓国の動向に目を光らせている。2人の対談が掲載された右翼雑誌やオンラインメディアの記事は別にして、主要日刊紙5紙と共同通信、時事通信、ロイター通信、NHKニュースが報じた韓国大統領の記事は10月以降で2400件を超える。日本の関心は、朴大統領の弾劾案が可決した当日に最高潮に達した。日本の国会ではその日、環太平洋連携協定(TPP)の承認をめぐる採決が行われたが、日本の民放はこれをそっちのけで同じ時間にソウルの国会議事堂で行われた弾劾案採決の様子を同時通訳で生中継した。
日本の報道が全て悪意的というわけではない。肝に銘じるべき指摘も多い。朝日新聞は、朴大統領をめぐり、側近だった崔順実(チェ・スンシル)被告の元夫による国政介入疑惑も2014年から取りざたされていたが、大統領が強大な力を持つ現行の政治制度が真相究明の壁となって放置されてきたと説明。それにもかかわらず「次の大統領選挙の準備に追われ、統治システムの改革への道筋は依然見えていない」と指摘した。韓国の問題を私たちよりも冷静に見極めた文章だ。
また、毎日新聞は韓国に対し「国際社会に対する責任も自覚してほしい」と求めた。韓国の外交・安全保障政策が不透明になれば、北東アジア全体が不安定化する。
だが、日本の最大の関心事はやはり「慰安婦合意」だ。「韓国が合意を守るのか」という問いが、あふれる韓国関連記事の裏に見え隠れする。守るにせよ破るにせよ、韓国は自分たちの行動を大枠で捉え、発言に慎重を期すべきだ。弾劾案が可決された日、最大野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表は「慰安婦合意のような朴政権の代表的な失政に対し、即刻中止を求める」と述べた。その発言は翌日、日本で一斉に報じられた。
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