16/11/26 15:38:46.42 CAP_USER.net
●トンポのための海外進出ノウハウ
筆者:高秀一(公認会計士)
はじめに
歴史的にみて、これまでの在日コリアンビジネスの繁栄は、ミクロ面における同胞の自助努力・相互扶助と、マクロ面における日本の経済発展(顧客の大多数を占める日本人の購買力の向上)の恩恵という2つの相乗効果によるものだと考えられる。
ところがこの先、日本は諸外国に先駆けて超高齢化社会を迎えることから、国内人口の減少と、それに伴う購買力の低下に陥り、国内マーケットは徐々に縮小に向かうのではないかと懸念されている。
こうした環境下において、昨今、多くの日本企業では積極的に海外進出を進めており、とりわけ地理的にも近く、消費旺盛な中間所得層の台頭などの面から、マーケットの拡大が期待されるアジア方面への進出は顕著である。
そのような事実から、同じマクロ環境から直接的な影響を受ける在日コリアンビジネスにおいても、海外進出を選択肢の一つとして考えておくことは自然な流れなのだと思われる。
これらに加えて最近では、初めから海外進出を念頭において起業を志す若い世代も少しづつ増えてきているように感じられる。個人的には、こうした若い世代のチャレンジを積極的に応援していきたい。
私見であるが、そもそも、在日コリアンがこの時代に、この日本に定住し糧を得ていること、それ自体は必然ではなく歴史的偶然でしかない。
この先の時代の移り変わりにあわせて、若い世代が海外市場を含めた次のフロンティアを開拓することで、先代から受け継いだ経済的インフラをこれからも維持、発展させ、次の世代に繋げていく必要があるのではないか。
ここでは、私自身の経験も踏まえ、いくつかの典型的な質問と、進出先候補として有力視される地域の一つである香港について、Q&A形式でまとめてみた。特に若い世代の方々が海外ビジネスをイメージできる一助になれば幸いである。
Q.まず、進出を検討する場合における実務上の留意事項は?
A. 実務における一般的なプロセスは大雑把に、「①進出したい事業領域やサービスを決める→②進出国を知る→③法規制、税制を知る→④進出計画を立てる→⑤Go or Not Goを決める」の流れで進む。
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月刊イオ:【特集】トンポ版海外ビジネスの手引き
2016年12月号
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