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朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 チェ・ソンジン記者
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今年の訪韓外国人観光客が、過去最高の1700万人を記録する見通しとなった。韓国観光公社は21日、今月半ばまでに訪韓した外国人観光客は1500万人超となり、通年で過去最高だった2014年の1420万人を上回ったと明らかにした。06年に615万人だった訪韓外国人観光客は、この10年で3倍に増えたことになる。
米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル（THAAD、サード）」の韓国配備に中国が反発を強めている中でも、韓国のコスメやドラマ、K－POPなどの韓流を追い風に中国人客が着実に増えたほか、日本と東南アジアからの観光客も急増している。
1－10月の訪韓中国人客は個人旅行者を中心に前年同期比40％増え、初めて年間700万人を突破した。通年では800万人を記録する見通しだ。同期間の訪韓日本人客は188万人で、14年（193万人）の水準をほぼ回復した。昨年は中東呼吸器症候群（MERS）の流行や韓日関係悪化の影響で日本人客が急減していた。
東南アジアからの観光客も大きく増えている。K－POPなどの韓流エンターテインメントに関心が高い20代女性が多くを占める。
輸出が20カ月にわたりマイナス成長を続けるなど経済面で厳しさが増しているなか、観光が新たな活路となっているとも指摘される。慶熙大学のイ・ギジョン教授（観光学）は「観光客が急増しているものの、韓国観光産業の国内総生産（GDP）と雇用への直接的な寄与度は14年基準でそれぞれ2.0％、2.4％にすぎない」と説明。より積極的に観光客を呼び込み、付加価値を高めることで、観光を「第2の内需産業」として活性化させるべきだと助言した。
一方、日本は1－10月の訪日外国人客数が2000万人を突破し、通年では2400万人前後に達するとみられている。日本では13年以降、外国人客数が毎年300万－500万人ずつ急増しており、昨年は1973万人を記録した。
つづく