16/11/10 15:48:55.34 CAP_USER.net
プーチン氏、ドゥテルテ氏、習近平氏…
トランプ氏当選、民主的手続きよりも好まれる「強い推進力」
少数派の人種や女性に対する差別発言、奇行、大衆の怒りを刺激する政治を繰り広げたドナルド・トランプ氏が次期米国大統領に当選した。これに伴い、世界各国の「強いリーダー」が注目を集めている。民主的手続きや常識を逸脱した言動によって非難を浴びることもあるが、強力な政治的メッセージやポピュリズム(大衆迎合主義)的政策によって国民の心をつかんでいる。
男らしく荒々しいイメージのロシアのプーチン大統領、独裁体制を固めている中国の習近平国家主席、軍事クーデターを早期に鎮圧して立法・行政府を全て掌握したトルコのエルドアン大統領、「フィリピンのトランプ」と呼ばれるフィリピンのドゥテルテ大統領、アラブの民主化勢力を抑えて独裁権力を維持し続けているエジプトのシーシー大統領などだ。このような傾向について、英紙フィナンシャルタイムズ(FT)は「ストロングマン全盛時代」と書いた。
これらの指導者の特徴はまず、暴力的傾向が強いということだ。プーチン氏は第2次チェチェン紛争を残酷な形で鎮圧した。シーシー大統領はクーデターの際に武力でデモ隊を鎮圧し、2500人以上の死者を出した。トランプ氏も遊説で「テロリストを拷問するのは当然で、テロリストの家族も死刑にする」と発言した。FT紙は「民主主義がストロングマンの誘惑に対して免疫力を持っていないことの証し」と分析した。
米国をはじめ世界中の経済が長期不況に陥っているという現実も、各国でポピュリズムが高まる原因となっている。米国外交問題評議会(CFR)のジョシュア・カランジーク研究員は「社会的安定のために、民主主義よりも強力なリーダーシップを持つ指導者を求める中産層が増えている」として「社会が不安感を増せばますほど、人々は民主的手続きを経るよりも、目に見える結果をすぐに出せる権威的指導者を望むようになる」と説明した。暴力を動員して「麻薬との戦争」を繰り広げるドゥテルテ大統領がフィリピン国内で人気を集めているのもこうした理由からだ。
米バンダービルト大学のマーク・ヘザーリントン教授は「権威主義を好む有権者たちは、討論という過程を経ずに、強い指導者にただ従っている方が楽に感じる」と分析した。
ヤン・スンジュ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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