16/11/03 03:40:47.16 CAP_USER.net
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ソウル中央地検に出頭した崔順実氏＝１０月３１日（共同）
韓国の朴槿恵（パク・クネ）政権を裏から牛耳ってきた「陰の女帝」が韓国検察に緊急逮捕された。朴氏の４０年来の親友で、機密資料を事前に提供されていたとされる崔順実（チェ・スンシル）氏（６０）。一民間人である崔氏に政策まで左右された疑いも指摘され、国民の怒りが収まる様子は見られない。朴政権は事実上、崩壊の様相を呈している。
１０月３１日午後３時ごろ、ソウル中央地検に出頭した崔氏は報道陣の前で「国民のみなさん、許してください。申し訳ありません。死んで償うほどの罪を犯しました」と語るのがやっとだった。
市民グループが乱入し、もみくちゃにされながら地検へ入った崔氏だが、現場には靴が置き去りにされ、高級ブランド「プラダ」のロゴがはっきりと見えた。
崔氏を緊急逮捕した理由について、韓国の聯合ニュースは検察関係者の説明として、証拠隠滅や逃亡の恐れがあるためとした。検察は崔氏の容疑を明確にしてから逮捕状を請求する方針という。
朝鮮日報（電子版）によると、崔氏は１０月３０日午前７時半に滞在先の欧州から帰国し、３１日午後３時の出頭直前までホテルに滞在していた。同紙は「空白の３１時間」として問題視し、「検察の内外では、証拠隠滅の可能性や青瓦台（大統領府）を含む事件関係者らの口裏合わせの可能性がささやかれている」とした。
韓国メディアは、朴氏と崔氏の「怪しい関係」にも厳しい目を向ける。
２人の関係は、１９７４年に朴氏の母、陸英修（ユク・ヨンス）氏が射殺されたころから始まったとされる。崔氏の父、崔太敏（チェ・テミン）牧師から手紙をもらったのがきっかけだという。
崔牧師はいくつかの宗教を統合した新興宗教を主宰しており、朴氏は牧師に傾倒していった。７６年に崔牧師がつくった「セマウム奉仕団」の総裁に就任。この団体の学生会長だった崔氏と知り合い、親交を深めた。
朴氏の服までコーディネートしていたとされる崔氏は、対北朝鮮政策にまで影響を及ぼしていたことが指摘されている。北朝鮮住民に脱北を促すなど朴氏は最近、強硬姿勢に転じたが、崔氏の「２年以内に北朝鮮は崩壊する」という予言めいた発言があったのではとみられているのだ。野党からは「カルトに取りつかれた」との批判も上がっている。
これまでも突発的な言動が批判された朴氏だが、裏に怪しげな振り付け師がいたことが明らかになると、政権の正統性は根本から揺らぐ。
側近の更迭や内閣改造で延命を図ろうとする朴大統領だが、国民の批判の声は高まり、支持率は１０％台に下落。朴大統領が退陣に追い込まれる可能性も強まっている。
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