16/10/10 15:13:52.83 CAP_USER.net
韓国海運最大手の韓進海運が経営破綻(はたん)して以降、初めて韓国国内の港湾で同社船舶が仮差し押さえされる事態が発生した。韓国政府はこれまで、法定管理(会社更生法に相当)に入っている韓進海運の船舶が国内で仮差し押さえにあうことはないとしていた。船舶が仮差し押さえにあえば荷降ろし作業の直後に船が動けなくなり、営業が中断される。運航中の韓進海運船舶が仮差し押さえを免れるため韓国の港湾に入港しなければ荷役作業は一段と滞り、物流混乱が継続せざるを得ない。現在、韓進海運のコンテナ船のうち荷降ろしをできずにいる船舶は35隻だが、このうち20隻が韓国の港湾に入る予定だ。
■韓国国内でも船舶仮差し押さえ
海運業界によると、韓国・慶尚南道の昌原地裁の関係者が7日、釜山新港に接岸中だった船舶「韓進シャーマン」のもとを訪れ、米国の燃料流通会社「ワールド・フュエル」により仮差し押さえされたことを通知した。韓国国内では先月1日から韓進海運の資産に対し、債権者による差し押さえ禁止命令(ステイオーダー)が出されており、本来なら同社船舶の仮差し押さえは不可能だ。だが昌原地裁は、韓進シャーマンは韓進海運の所有ではなく外部から借りた船舶であり、ステイオーダーの対象にはならないと判断した。
一般的に、海運会社が船舶を発注する際には資金調達のため外国に特別目的会社(SPC)を設立する。韓進シャーマンは韓進海運がパナマに設立したSPCの所有であり、同社はこのSPCから船舶を借りた形になっている。海運業界ではこうした船舶をSPCではなく海運会社の自社保有とみなすが、裁判所は違う判断を下した。業界の関係者は「海運業を理解していない金融当局が的外れな対策を打ち出しており、物流混乱の終わりが見えない」と嘆いている。
李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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