16/10/06 21:53:18.43 CAP_USER.net
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アフガニスタン復興支援国際会議で話す国連の潘基文事務総長(右)とジョン・ケリー米国務長官=5日、ブリュッセル(AP)
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、まもなく2期10年の任期を終えて退任する。後半の5年間は特に、安保理常任理事国の中国に肩入れしたほか、出身国・韓国への“ひいき”も露見するなど、国連のトップとして中立性が問われる場面が目立った。
■大統領選へのPRか
日米欧の首脳らが軒並み欠席する中、潘氏は昨秋、中国の軍事パレードを含む抗日戦争勝利70年記念行事に出席し、国際社会から「中立的でない」と批判を浴びた。2014年には、香港で約2カ月半続いた大規模デモへの中国当局の対応を「内政問題」と片付けるなど、国際社会の非難をよそに中国政府に一方的におもねる姿勢をみせた。
中国側に過度に配慮するのは、「韓国の次期大統領選をにらんだ動きと無関係でない」(国連外交筋)との見方が強い。日本外務省筋は「出馬して当選した場合の中韓関係を第一に考えている」と推測する。
潘氏にとって、国連は大統領選を控えた母国に自身を最大限PRできる舞台であったことは確かで、韓国を意識した行動や発言は、たびたび波紋を広げてきた。
14年の国連総会時には、各国首脳を国連本部で迎える一方で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領をマンハッタン内の事務総長公邸に招き入れ、韓国メディアに特別に取材させた。15年1月には、世界の首脳に先駆けて朴大統領に年頭のあいさつをした。その直後、韓国メディアを含む各国報道陣にこの件についてメールで一斉に告知し、「自国へのあいさつは、後回しにするのが常識。“えこひいき”だ」と一部メディアから酷評された。
■前支局長起訴に沈黙
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が朴大統領に対する名誉毀損(きそん)で在宅起訴されると、潘氏は「司法手続きが進んでいるとき、自分の立場を表明しない」と語った。海外の人権団体やメディアが韓国の司法システムを批判し、訴訟終了後の態度が注目されたが、今も口を閉ざしている。
関係者によれば、潘氏は今春、元慰安婦を国連に初めて招き入れ、「被害者の声に耳を傾けることが重要」と発言した。日韓関係が微妙な状況にある中、「慰安婦発言が韓国で派手に取り上げられることを計算したパフォーマンス」と揶揄(やゆ)する声も出ている。
国際機関のトップでありながら、韓国向けの姿勢が際立つ潘氏について、元国連外交筋は「事務総長は、英語でSG(Secretary General)と呼ばれるが、潘氏の場合、国連に君臨する『South-Korean Governor(韓国総統)』のようだ」と皮肉る。
存在感の欠如から、欧米紙などに「透明人間」などと形容される半面、中国や母国・韓国に強烈な印象を残したことは間違いない。(前ニューヨーク支局長 黒沢潤)
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