16/10/02 20:52:27.86 CAP_USER.net
日本政府の制裁で輸入が禁じられている北朝鮮産マツタケを、日本の輸入業者が中国吉林産と偽って大量に不正輸入していることが29日までに分かった。複数の関係者が明らかにした。マツタケ不正輸入事件で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)トップの次男らが逮捕されたにもかかわらず、今年の偽装マツタケの輸入総量は100トンに達するとみられる。一部売り上げは北朝鮮当局に上納され、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の秘密資金や核開発など軍費に充てられる恐れがある。(中国東北部・延吉、矢板明夫)
中朝国境近くの吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉市は、マツタケ集散地として知られ、20軒以上のマツタケ問屋がある。吉林省産は「採れたて」のイメージから人気が高く、1等品は1キロ約9千円なのに対し、北朝鮮産は約6千円と安い。
問屋経営者によると、数年前から日本の輸入業者関係者が北朝鮮産を買い付け、日本に輸入するようになった。問屋に「産地は吉林」といった書類を偽造させているという。今年は豊作だったこともあり、取扱量が初めて100トンに達する可能性があるという。
関係者によれば、延吉の問屋が北朝鮮からマツタケを仕入れる際、北朝鮮当局が経営する商社から購入するルートと、北朝鮮の農民から直接購入する2つのルートがある。農民から購入する場合も、中国に運ぶのに北朝鮮当局経営の運輸会社を利用しなければならない。その際、農民に支払う代金の10倍以上に相当する1キロ約1500円の運送料が課せられるという。
貴重な外貨源とされるマツタケは、金第1書記の秘密資金を扱い、国際社会の制裁対象でもある朝鮮労働党39号室の傘下企業が管理しているとされる。当局経営の商社などに支払われた代金は政権の秘密資金源になっている可能性が高い。
マツタケ不正輸入事件の経緯
北朝鮮からマツタケを中国産と偽って輸入したとして、京都府警などが今年3月、外為法違反容疑で東京の貿易会社社長らを逮捕。関係先として朝鮮総連トップの許宗萬(ホ・ジョンマン)議長宅などを家宅捜索した。これに北朝鮮は激しく反発、拉致被害者らの再調査を約束した日朝協議の中断を示唆した。
5月には、朝鮮総連傘下の貿易会社社長(70)に加え、宗萬氏の次男、許政道(ホ・ジョンド)被告(50)を同法違反容疑で逮捕した。現在、公判が進められ、同社社長が偽装輸入を認め、政道被告らと「協議した」と証言したのに対し、政道被告は「不正輸入は仲介業者から聞き初めて知った」と起訴事実を否認している。
不正輸入をめぐっては、在日朝鮮人系信用組合の破綻時に、宗萬氏が北朝鮮に巨費を貸与した見返りにマツタケ販売権を得る密約を、金正日(キム・ジョンイル)総書記と交わしていた疑いが強いことも判明している。
産経新聞
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