16/09/05 13:28:13.43 CAP_USER.net
先月、リオオリンピック閉会式のびっくりスターは安倍晋三(62)日本総理だった。日本のゲームキャラクターであるスーパーマリオに扮装して舞台に上がってスポットライトをあびた。体面を重視する日本の感情を考えれば安倍総理のスーパーマリオ変身は破格だ。「安倍・マリオ・晋三」という別称もできた。日本ではこれについて裏話があふれる。
オリンピック開催は都市単位でなされる。国家支援がなければ困るが公式には開催都市の役割が重要だ。従ってオリンピック閉会式で注目されるべき人は次の開催都市の首長である小池百合子(64)東京都知事であった。閉幕式の時、オリンピックの旗を渡される小池知事の顔に苦笑いがにじみ出ているように感じたのは私だけだろうか。
安倍総理が舞台に登場するやいなや直ちに帽子を取ってしまったのも自然ではなかった。パフォーマンスを見る人々がスーパーマリオということを十分に認識した後、ゆっくり脱ぐ方が良かったようだ。赤い帽子には‘TOKYO’(東京)と記されていた。彼は閉会式を見る観衆と全世界の視聴者に次の大会が東京で開かれるという事実より「スーパーマリオ=安倍」ということを一刻もはやく知らせたかったのかもしれない。
スーパーマリオというゲームは怪物に連れて行かれた王女を救うため主人公が冒険に出発するというあらすじだ。ゲームをしたことのある人は自分が主人公になって冒険に発つ姿を想像したようだ。そのためか小さい頃、経験したこのゲームと安倍総理の現実が度々重なった。
安倍総理は聨合軍(怪物)に奪われた日本の自尊心(王女)を取り戻すのに自身の政治人生を注ぎ込んでいるような印象だ。敗戦で日本が担うことになったくびきを脱ぐといういわゆる‘戦後体制脱皮’だ。戦争と軍隊の保有を禁止した‘憲法9条’改正が代表的な目標だ。ロシアからの北方領土(クリル4島)返還も同じ脈絡に見える。国連安全保障理事会改革を叫んで常任理事国進出を推進するのも‘戦勝国の集まり’を無力化して敗戦国というレッテルを外そうとすることでないかと思う。
安倍総理はゲーム機に一度コインを入れてゲームをしたことがあるが、実力不足で‘ゲームオーバー’(総理職辞退)した経験がある。それで5年間、切歯腐心してゲームのこつを覚えてコインをまた入れて再挑戦(第二次執権)した。しかし、時間制限(自民党総裁任期3年)がある。コインは連続2度まで入れることができるという規則もある。彼はすでに2回目のコインを入れた状況だ。ところがゲーム進行速度を見ると最後の敵を倒すには時間不足のようだ。それでコインをもう一つ入れられるように規則を変えようとしている。周辺の人々に「安倍でなければ終わらせられないだろう」という話を流して雰囲気を作り始めた。
安倍総理が任期を増やしてでも成し遂げたい具体的な目標は何か。敗戦後、軍事分野に使うお金を経済分野に注ぎ込んで経済を起こした日本が今になってあえて憲法9条を直して‘戦争できる普通国家’を作って何をするというのだろうか。最近、軍事力増強に出るのも不安だ。場合により北朝鮮を先制攻撃できるとし‘専守防衛’概念を堂々と否定する安倍政権の人々の言葉もそのまま聞き流すには重い。過去の栄光を再現するとし、戦争でも起こすということだろうか。「侵略の定義は決まっていない」などの安倍総理発言も歴史を上書きしようとするのではないかという疑いを持たせる。
もちろんすべての日本国民が安倍総理を支持しているのではない。平和主義者として知られたアキヒト(明仁)日王も軍事大国化を指向する安倍総理の歩みに数回否定的な見解を表わした。安倍総理は中国、杭州で開かれるG20(主要20カ国)首脳会議出席のために出国しながら「韓国および中国と未来指向的関係を発展させたい」と話した。そうしたいならやはり過去問題の清算が出発点になるほかはない。
それで日本に訊ねたい。過去の過ちについてまともに謝って和解したのか、相変らず誤りはないと言い張っているのではないのか。
ウ・サンギュ東京特派員
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ソース:世界日報(韓国語) [特派員リポート]‘安倍・マリオ’敗戦自尊心救うこと?
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