16/08/18 09:58:54.25 CAP_USER.net
在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備をめぐり韓国・米国政府がともに説得に動き出した。韓民求(ハン・ミング)国防部長官は昨日、慶尚北道星州郡(ソンジュグン)を訪問し、住民を対象に懇談会を開いた。
韓長官は北朝鮮弾道ミサイル高高度迎撃用であるTHAADを星州に配備することになった経緯と、星州住民の了解をあらかじめ得ることができなかった事情を説明した。
その前日の16日にはマーク・ミリー米陸軍参謀総長が中国北京で中国人民解放軍の李作成陸軍司令官に会った。海外メディアによると、ミリー総長は李司令官に「THAADは中国にとって脅威にならない」と強調した。
政府と米国が遅くなったとはいえ星州住民と中国に対してTHAAD配備に関する積極的な釈明に動き出したのは幸いだ。しかし事態がこうなるまで放置した責任は免れない。THAAD配備の正当性はさておき、過程上の問題だ。
先月13日に国防部がTHAAD配備を発表した直後から国民と政界は賛成と反対に分かれた。THAAD配備に反対する一部の星州住民は鉢巻きをして集団デモを行った。政治家らも星州に行った。
THAAD配備に関する多くの怪談が出てきたが、国防部はまともに対応できなかった。今でも多くの国民がTHAADに関する歪曲された内容を事実として受け止めているのが実情だ。
さらに公務員さえもTHAADが北朝鮮弾道ミサイルを効果的に迎撃するのか、必ず配備しなければいけないのかと、疑問を提起している。
内部も管理できない政府が情けない。これらすべてのことが、国防部がTHAADの配備過程で発生し得る問題と誤解に対して十分に準備できなかった結果だ。THAAD問題が終われば、関連担当者に責任を問う必要がある。
米国ももう少し速やかに動くべきだった。在韓米軍に配備されるTHAADは、明白に北朝鮮の弾道ミサイルから韓米連合戦力と韓国国民を保護することが目的だ。
にもかかわらず中国はTHAADについて違った解釈をするかもしれないという点を考慮するべきだった。中国はTHAADを韓半島(朝鮮半島)の現実と関係なく米国とのグローバル競争レベルで見る可能性がある。
米中が南シナ海をはじめとする東南アジアやインド洋でも対立しているからだ。したがって米国はTHAADが米中競争の一環ではなく北朝鮮の核・ミサイル脅威に備えた至急かつ必須の武器体系という点について、事前に中国の了解を求めるべきだった。
また北朝鮮の核・ミサイルが除去されれば、THAADを撤収できるという点も明確にする必要がある。米国と中国がこの十数年間、北朝鮮の核廃棄に努力してきた過程を考えると、中国説得は不可能なことではない。
今はもう在韓米軍THAAD配備について興奮を抑え、落ち着いて話そう。THAAD配備は数年以内に現実に近づく北朝鮮の核搭載弾道ミサイル脅威に備えて避けられない側面があった点を認める必要がある。
THAADレーダー波の有害問題やTHAADレーダーが中国ミサイル基地を探知・追跡するという誤解も、当初に比べてかなり解消された。
そうであっても韓民求長官は星州住民の心理的な苦痛を深く理解し、星州のいかなる提案についても熟慮し、解決策の準備に最善を尽くすことを望む。
URLリンク(japanese.joins.com)