16/06/30 11:39:42.36 CAP_USER.net
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台湾・鴻海精密工業の株主総会で、採決の投票の間に壇上の郭台銘会長を撮影したり、サインを求めたりした株主たち＝６月２２日、台湾・新北市
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株主総会取材に訪れた報道陣に、自らシャープの家電製品をアピールする台湾・鴻海精密工業の郭台銘会長＝６月２２日、台湾・新北市
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株主総会取材に訪れた報道陣に、ロボット携帯電話のロボホンを台湾でも受注販売したいと語った台湾・鴻海精密工業の郭台銘会長＝６月２２日、台湾・新北市
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台湾・鴻海精密工業の株主総会で、株主の求めに応じてサインする郭台銘会長＝６月２２日、台湾・新北市
６月２２日、シャープを買収する台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業の株主総会を取材した。郭台銘（英語名 テリー・ゴウ）会長が年に１度だけ公に経営戦略を語る場として関心が高く、台湾メディアだけでなく、日本からも大勢の報道陣が詰めかけた。
総会では５０分間にわたってスピーチを繰り広げ、日本のメディアが来ていると知るや、自らシャープ製品をＰＲして将来の構想を披露する姿も。
シャープ再建の成否を握るディスプレー事業について詳細は語らなかったが、次世代パネルの有機ＥＬで先行する韓国サムスン電子には「３～４年で追いつく」と敵対心を露にした。（石川有紀、写真も）
秘密の要塞
意外なことに、鴻海の本社は高層のオフィスビルや重厚な建築物が並ぶ官庁街がある台北市中心部にはない。車で４０分ほどの郊外、新北市の工業団地の一角にある。
米アップルのｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）やソフトバンクのロボット、ペッパーの受託製造で売上高１５兆円を誇る企業にしては地味な立地だ。
台湾メディアの間でも、同社は郭会長はじめ個別取材をほとんど受けないという「秘密主義」で知られているため、株主総会は郭会長が自ら経営戦略を語る場として毎年注目を集めている。
午前９時の開会の約１時間前、本社前に記者が到着すると、すでに正門前にはテレビカメラがずらり並び郭会長の到着を待ち構えていた。
黒塗りの車が猛スピードで本社ビル前に到着したのは開始１０分前。郭会長は早足でいったん本社内に入った後、大勢の報道陣の呼びかけにきびすを返して玄関を出て、手を振る余裕をみせた。
歓迎ムード
総会は別室の記者室にモニター中継され、冒頭から約５０分間は郭会長の独壇場だった。
「シャープから先端技術を獲得することを狙っている。１＋１は３にも４にも５にもなる。今でも自信をもっている」
そして「戴正呉副総裁はシャープ社長になるので、シャープ株主総会のため日本に飛ぶ」と紹介。戴副総裁がにこやかに手を振ると、会場は拍手に包まれた。
シャープ買収は株主におおむね歓迎されているようで、株主質問でも「シャープを安く買ってくれて感謝している」などと今後の両社の株価上昇を期待する声も上がった。
ただ、懸念する声もあっだ。３０代とみられる株主の男性が「提携は正しいが、株主としては現在のシャープ巨額赤字は心配だ」と控えめに質問した。
これに対し、郭会長は「将来発生する可能性がある偶発債務の存在がわかり、出資は１千億円カットした。シャープの今の財務状況は把握できている」と想定内、といった様子で即答。
さらに台湾メディアが盛んに報じた言い回しを使って「シャープの財務の“ブラックホール”は、数年後に解決できる」と再建に自信をみせた。
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（>>2以降に続く）
動画
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