16/06/26 18:35:33.78 CAP_USER.net
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北朝鮮の労働新聞が23日掲載した、中長距離戦略弾道ミサイル「火星(ファソン)10」の発射実験を視察する金正恩朝鮮労働党委員長の写真(共同)
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北朝鮮の労働新聞が23日掲載した「中長距離戦略弾道ミサイル火星(ファソン)10」の発射実験の写真(共同)
北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」発射で一定の技術的成功を収めた。4月15日以来、6発目でようやく手にした成果は何を意味するのか。なぜ何度も失敗したのか?なぜ、ここまで固執するのか?
一連の発射は金正恩氏の3月の「核弾頭装着が可能な弾頭ミサイル実験を実施せよ」に基づいているとみられ、米韓軍当局はムスダンにダミーの核弾頭が搭載されていたかを調べているもようだ。
米朝3年越しのグアムを狙う因縁
「ムスダン」の狙う米グアムのアンダーソン基地は有事の際、米軍の核弾頭搭載の戦略爆撃機「B52」「B1」「B2」、ステルス戦闘機「F22」、無人偵察機「グローバルホーク」などの出撃基地となる。
今年1月の核実験では、グアムから「B52」が朝鮮半島上空に飛来、北朝鮮を牽制した。
北朝鮮の核ミサイル戦略は金日成の時代から「米本土に到達する核ミサイル保持」だが、グアム向け配備が実現すれば戦略環境は激変する。
ただ米国はすでにこの脅威に備え3年前の2013年春、グアムに高高度ミサイル(THAAD)を配備、予防措置を取っている。
THAADのグアム配備のきっかけは3年前、北朝鮮が移動式「ムスダン」を日本海側に移動させ、米軍を刺激したからだ。
当時「ムスダン」は一度も試射されていなかったが、北朝鮮はミサイル本体を列車で東部の元山に移動させ、格納庫に収めたあと、これを出したり、発射台付きの車両を移動させたり、発射を想定させる攪乱戦術を展開した。
米韓軍は対北情報監視態勢の警戒レベルを平時の「3」から有事の「2」上げ緊張した。
このとき北朝鮮は、人民軍総参謀部がホワイトハウスと米国防省を名指しして「先端核攻撃が最終的に承認された」などと報道官談話まで出した。米国防省はこれに対抗、「グアムにTHAADシステムを配備する」と発表、実際に数週間で配備したのだ。
米朝のグアム基地をめぐる因縁は3年越しだが、今回の「ムスダン成功」で“臨戦態勢”がさらに近くなった。
相次いだ失敗、その理由
3年前、米国は試射もせず実力のほども不明の「ムスダン」になぜ、THAAD配備を急いだのか。
ムスダンの元は1960年代に旧ソ連が開発した潜水艦発射弾道ミサイル「SSN6」で、北朝鮮が90年代に1基を入手したのが発端とされる。北朝鮮はこれを改良、陸上型発射ミサイルにした。
北朝鮮は2000年代に入ってムスダンを試射しないまま実戦配備を開始した。米軍は2007年に軍事衛星などで40発の配備、2009年には50発を確認したとされる。
試射しなかった理由は諸説ある。「旧ソ連で使われていた性能への過信」説のほか、「SSN6」数10発の“純正品”を入手、それを配備していた-などの説もある。
実は「ムスダン」は射程1万キロを達成した2012年12月発射の多段式「テポドン改良型」で一段目ロケットに使用されている。4基の「ムスダン」を束ねたものを1段目にして発射成功している。
こうした実績もあって、米国は2013年の「ムスダン」発射兆候には敏感に反応した。
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