16/06/17 13:46:02.51 CAP_USER.net
次世代パネルの「有機EL」をめぐって韓国メーカーの鼻息が荒い。「LG電子、有機ELテレビ大衆化の準備完了」「スマホ用ディスプレー 有機EL移行なら『サムスン独走』」。
猛々しい見出しが韓国メディアに躍る。パナソニックは欧州で展開する有機ELテレビを世界販売する方針を明らかにしたが、肝心のパネルはLG電子からの調達だ。
一方、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入るシャープは米アップルがiPhone(アイフォーン)に有機ELを採用することを見込み、2千億円を投じて量産体制を築く計画。“天狗(てんぐ)”になっている韓国に一矢報えるか。
◆販売台数3倍は楽々達成?
韓国紙、中央日報(電子版)によれば、LG電子は6月はじめ、慶尚北道亀尾にある有機ELテレビの工場をメディアに初めて公開した。同時に、2016年の有機ELテレビの販売台数を15年比3倍に増やす計画を明らかにした。
有機ELは、電圧をかけると自ら発光する材料を回路基板に付着させ、画像を映し出す。バックライトが不要で、闇を漆黒で再現できるほか、薄型化が可能となる。
LGは世界に先駆け13年に高精細の大型有機ELテレビを発売、今年は全世界で90万台強の販売を目指すことになる。
中央日報は、LGが有機ELテレビに集中投資するのは、世界のテレビ市場が縮小するなかで有機ELテレビの売り上げだけが成長を続けているためだと指摘する。
米調査会社IHSによると、有機ELテレビ市場は13年から20年まで毎年2倍以上、年平均116%拡大するとしている。
そのLGは有機ELテレビの大衆化の準備は完了したとし、「テレビ市場のパラダイムは有機ELに急速に変わっている。目標の販売台数は無難に達成する」と自信をのぞかせている。
◆スマホはサムスンが独走の予感
一方、聯合ニュース(電子版)は、スマートフォン(スマホ)用ディスプレーの主流が遠からず液晶から有機ELに移行する見通しであると指摘し、その場合、当面はサムスンディスプレーの独走が続くとみられると報じた。
その根拠となっているのが米IHSによる予測だ。スマホ用有機ELディスプレーの売上高が昨年の106億ドル(約1兆1600億円)から19年には195億ドルに拡大するというのである。
スマホ用ディスプレー全体に占めるELの割合は昨年37%だったが、19年には51%に上がる。一方、同時期に液晶ディスプレーの売上高は208億ドルから190億ドルに減少し、割合も63%から49%に低下する見通しという。
聯合ニュースによれば、業界は、スマホ用ディスプレー市場が有機EL中心となる場合、サムスンディスプレーの独走態勢がしばらく続くと観測する。同社はスマホ用小型有機ELで99%のシェアを占める。
第6世代のフレキシブル有機ELを生産する韓国工場のラインの生産能力は月1万5千枚だが、来年末には10万5千枚に増強する計画という。
産経新聞2016.6.16 【経済裏読み】
URLリンク(www.sankei.com)
続く