22/05/19 23:11:04.62 T8fjMifm0.net
ワロタw
城章子マネージャがいるかぎり萩尾望都と竹宮惠子の和解は無理
Amazonカスタマー
2022年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は何度も読み返しました
さらに、この本をめぐる様々な関連本やネットでの議論も読みました
それを踏まえた上での感想です
結論から言うと、城章子マネージャがいるかぎり、
萩尾望都さんと竹宮惠子さんの和解は無理だと理解しました
竹宮惠子さんは大泉サロンを解散しましたが、
それは同居する萩尾望都さんが自分が描きたかった少年愛のテイストを、
腐女子以外の読者にも共感できるストーリーの中に、
上手に組み込むことができる才能があったからだそうです
竹宮さんは、自分が関心のある少年同士のラブだけを描いてしまっている
だから自分の漫画には萩尾さんのような世界観やドラマ性がないのだと悩んでいました
スランプになり、萩尾さんと別居しようと思った
その後、萩尾さんが『11月のギムナジウム』や『小鳥の巣』を発表しましたが、
竹宮さんと増山さんは、それを見て発表前の『風と木の詩』の設定に似ていると感じました
大泉サロンの頃から、萩尾さんには『風と木の詩』のクロッキーなどを見せていたので
竹宮さんと増山さんは、萩尾さんに「盗作ではないか」という疑いをかけてしまいました
そして、「仕事場のマンションにはもう来ないでほしい」という手紙を渡しました
これは決して「絶交宣言」ではなく、
「『風と木の詩』を発表するまでは別居しましょう」という提案だったと思います
『風と木の詩』の発表前に、似たような作品を出されては「二番煎じ」だと世間の人に思われるからです
しかし、萩尾さんにその意図は伝わらず、その後、ずっと「絶交された」と思い悩みます
そして、自分が“排除”されたのは、寄宿舎ドラマや少年愛などを竹宮さんや増山さんたちが
独占したかったからだろうと勘違いして『排他的独占欲』という独自の理論で溜飲を下げてしまいます