【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談1522【なんでもあり】at NANMIN
【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談1522【なんでもあり】 - 暇つぶし2ch666:上に学生証を乗せて、すっと差し出してくる。もごもごと口の中で了解の返答を呟いて、本を受け取った。 腕に伝わる、四冊分の重み。これがあれば課題はどうにかこなせるだろう。 リヴァイの用件はその時点で終わってしまって、だからさっさと教室へ向かえばいいのに何だか立ち去りがたくて、リヴァイは呆然とする。何だろう、この感覚。 「…先輩?」 こてんと、小首を傾げて彼が不思議そうな声を出した。何か、何か言わなければ。 「…名前、」 「…はい?」 「お前、名前、教えろ」 自分の口から飛び出した言葉の余りのたどたどしさに、リヴァイは言った瞬間に頭を抱えたくなった。もうちょっと言いようがあっただろうに、何を緊張しているんだ俺は。 今すぐ消えてしまいたいリヴァイの心境など知る由もない目の前の彼は、一瞬の間の後に、ふんわりとまた花の咲くような笑みを浮かべた。 「…エレン、エレン・イェーガーです。…また来てくださいね、リヴァイ先輩」 エレン、と舌の上で聞いたばかりの名前を転がしてみる。それが何だか癖になりそうな響きで脳に焼き付いて、リヴァイは腕の中の本をぐっと抱き締める。




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