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読売新聞 大学への脅迫文 言論封じを狙う卑劣な行為だ
脅迫で言論を封じ込めようとする行為を看過することはできない。
かつて慰安婦報道にかかわった元朝日新聞記者が教員として勤務する帝塚山
学院大学(大阪府)と北星学園大学(札幌市)に、2人の退職を要求する脅迫
文が送りつけられた。
「辞めさせなければ、学生に痛い目に遭ってもらう」「クギを入れたガス爆弾を爆発
させる」 脅迫文には、そうした文言が書かれ、クギが同封されたものもあった。
元記者を攻撃するだけでなく、学生にも危害を加えると脅す行為は、極めて卑劣だ。
警察は威力業務妨害容疑で捜査を始めた。犯人の摘発に全力を挙げてもらいたい。
帝塚山学院大教授だった元記者は、韓国で女性を強制連行したと虚偽の
証言をした吉田清治氏(故人)に関する記事を書いた。
朝日新聞が8月に自社の慰安婦報道の検証記事を掲載して以降、大学側に
「教授を辞めさせないのか」といった問い合わせが相次いだ。元記者は脅迫文が
届いた9月13日付で辞職した。
北星学園大で非常勤講師を務める元記者は、韓国人元慰安婦の証言を
他紙に先駆けて報道した。
ネット上では、元記者の家族とされる名前を挙げて、中傷する書き込みすら見られる。
報道には何の関係もない家族をも攻撃の対象にしている。言語道断だ。
朝日新聞の一連の慰安婦報道は、国による強制連行があった、という誤解を世界に
広めた。
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