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ネコはうつ患者の気持ちを読み取って寄り添う
こうしたネコとの「対話」にはリラックス効果があるという研究がある。ネコは思っている以上に人間の気持ちを読んでいるからだ。スイス・チューリッヒ大学動物行動学研究所のデニス・ターナー博士は、うつ症状の患者に試してみた。
動物心理学誌「Animal Psychology」(電子版)の2015年4月27日号に発表された論文によると、博士らの研究チームは、うつ症状のある患者96人(男性49人・女性47人)の自宅を、ネコを連れて訪問した。もちろん、ネコが大嫌いな人は除外した。
そして、1~2時間ネコと一緒に過ごしてもらった。ネコを連れて行く前とネコと過ごした後の数日後、うつ症状を調べるテストを行ない、比較した。このテストは、「非常に明るい気分」から「非常に暗い気分」まで14段階で評価するもの。その結果、大半の人のうつ症状がネコと会った数日後に改善していた。
中には、連れて行ったネコを「飼わせてほしい」と懇願する人もいた。
一部の患者たちがネコと交流する様子を研究者も同席して観察した。ターナー博士によると、ネコたちは患者の心理状態をよく読み取り、その患者のうつ症状のスコア(度合い)に合った行動をしていた。極度に落ち込んでいる人に対しては大人しく寄り添うだけ、比較的明るい状態の人には、脇腹をこすってスリスリするなど。
博士は「このネコたちの中立的な態度が、魅力的なペースメーカーとなり、患者の心にいい影響を与えたと思います」と語っている。中には、返って症状が悪化した人もいた。その場合は、ネコが過剰にはしゃいだり、大人しすぎたりと、患者との相性がよくなかったという。また、男性より女性の方が改善効果は高かった。
都市伝説「ネコは生涯に一度、人間の言葉を話す」
ところで、「ネコは生涯に一度、人間の言葉を話す」という都市伝説があるのをご存じだろうか。ネコ好きの間ではかなり広まっている。「ネコはしゃべる」のタグが付いたサイトは多くあり、「おさかなくわえた名無しさん」は次のように残念な経験を投稿した(2011年5月11日)。
“「ネコは一生に一度だけ人語を話すという。大概とても重要で意味深なことを言うらしい。昔話では浄瑠璃を語ったとか、事故を予言したとか。ある日家族でオムライスを囲んでいた。『ケチャップ足りない。ケチャップもらってきて』と、くり(ネコ)に言うと、くりはおもむろに立ち上がり台所に行った。そして、『けにゃっぷ!』と鳴いた。
家族全員びっくりした。しかし、これが一生に一度だけ話す人語かと思うと、何だかとても悲しかった」
「生涯に1度」どころか毎日のように「人語」を話すネコの動画がネット上に多くある。その中で2017年4月現在、333万回再生されている「兵庫県のチャーちゃん」は、大好物のマグロを食べる時、「マグロ、うまいな」としゃべることで有名だ。
のぞいて見ると、確かに飼い主の女性がマグロを与えると、ガツガツ食べながら、「マグロ、うンまい」「あ~、うンまい」「マグロ、うンまいな~」と聞こえる。代わりにドライフードを与えると、普通に「ニャ~オ」とイヤそうな声を出して顔をそむけた。