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帰還困難地域で1人とどまり、猫を世話する男性 その思いとは
原発事故で帰還困難地域に指定された福島県浪江町。
町は汚染され、自宅も荒れ放題だが、加藤栄さんはここで1人、置き去りにされた猫たちの世話をしている。
家族さえも去っていった自宅に、加藤さんはなぜとどまるのか。
「10年間のうち、やっぱり何度か挫折というか、自分は何でこんなことをしているんだろう?とか、やっぱり
そういう思いはありましたけれども、やっぱり人間は困っていれば生活保護でもなんでも社会が面倒を見てくれるじゃないですか。
この子たちは本当に困っても誰か面倒見てくれなかったら、もう死んじゃうんで」
10年前の東日本大震災、そして福島原発事故により、加藤さんの家族も近所の人たちも皆この場所を後にした。
だが加藤さんだけは、ほぼ無人の町に残ることを誓い、野良猫たちの世話を始めた。
そして加藤さんは荒れ果てた自宅で、41匹の猫と共に暮らしている。
水は近くの山の湧水を汲み、トイレは規制区域外の公衆トイレへ行く。
「最後の猫を看取ったら、とにかく最後の猫を看取ってから、1日でも、1時間でもいいですから、添えあって死にたいんですよ。
でないと、残しちゃうとかわいそうなんで」
加藤さんの自宅は法律上寝泊まりが許されておらず、住民票は車で2時間ほどの福島市にある。
家族は猫の世話に反対していると、加藤さんは話す。
動物たちの世話をするのにエサ代や燃料費、獣医の診察費などで、毎月75万円を支払っているという 。
だが加藤さんの優しさが、誰からも歓迎されているわけではない。
今年2月、加藤さんは環境省が設置した罠にかかったイノシシを逃がしたとして、威力業務妨害容疑で逮捕された。
「イノシシを皆さんは嫌いますけれど、害獣だと言って嫌いますけれど、こんな小っちゃいウリ坊の時からそこへ来ていたんですよ。
その車庫の前に。どんどん大きくなって、今度は違う子供を連れてきて。だから(自分の)子供と一緒ですね」
それでも加藤さんはこれからも地元を離れることなく、自らの使命だと感じる動物たちの世話を続ける考えだ。
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