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13 名前: 葵龍雄の伝記・第一巻 [sage] 投稿日: 2010/04/07(水) 23:08:28 ID:efleHNMs0
葵龍雄はパソコンのスイッチを入れた。
昼寝も飽きてきたので、「クソガキ共」を「制裁」するためだ。
まず、メールをチェックしてみる。友人なんて一人もおらず、家族にも見放されているため、メールなんて来てるわけがない。
案の定、何もなかった。ため息をつき、龍雄はメールボックスを閉じようとした。
その時、悪趣味な着信音とともに一通のメールが舞い込んだ。タイトルは「削除依頼」
こんにちは、さいたま市教育委員会の・・・
龍雄は飛び上がって踊りだした。涙を流して歓喜した。興奮のあまり、ペニスが勃起した。
そう、かまってもらえたのだ。自演の賛同メッセージを自分宛に送りながら、「NEVADA」をオカズにシコりながら、長年粘着活動を続けてきた。
世間から見捨てられたのは、高校のいじめっ子たちのせいだと。少年犯罪者は奴らと同じだと。そう言い聞かせながら、続けてきたのだ。
何をやっても、日本警察にも台湾警察にも逮捕されなかった。クソガキの顔写真まで公開してみた。自分を逮捕する方法まで公開してみた。しかし、誰もこなかった。
朝の五時、警察がドアの前で待ち構えていることを願いながら起きた朝も、畠山という女性をストーカーしたことも、なにもかもが報われたような気がした。
ついに、ついに、人間からメールをもらえたのだ。誰にも話しかけてもらえず、一生ぼっちだと思っていたのに、メールが来たのだ。
龍雄は嬉々としてHPを更新した。「お断りしますね!削除には絶対応じません!」
これで、明日もさいたま市からメールが届くと考えたのだ。
しかし、メールはこなかったのだ。龍雄は狼狽して追記した。教育長の顔写真まで載せて挑発してみた。
今度こそ、メールが届くはず・・・そう祈りながら寝た。
一週間経っても、メールはこなかった。龍雄はひとしきり暴れたあと、またパソコンに向かった。べそをかきながら。
クソガキ・リストを更新しながら、龍雄は願う。「この中の・・誰か一人でもいい・・・・・・俺に・・・かまってくれよ・・・」
爆笑したw